2007年6月7日木曜日

DVD「七人のマッハ!!!!!!!」Born to Fight

知人から借りたDVD「七人のマッハ!!!!!!!」を見ました。
BORN TO FIGHT
2004年 タイ映画

公開当時、不評を耳にしてしまったので行かなかったのです。
僕の行動範囲だと新宿でしかやってなかったし、新宿でもちょっと遠いよな〜と思って。
しかしこれなら見ておいてもよかった。
あっしはとても気に入りやしたぜ!

かなり大雑把でテキトーで中学生が考えたような物語・設定だけど、アクションがすごい。
美しさでは「マッハ!」が上かも知れないけれど激しさストイックさは負けてない!
てか、アクションがヘボだったらとても見れた映画ではないのだ。
銃を持った軍隊に素手でフツーの村人が突撃したり、もう最後かという時に人々を助ける爆発がなぜおきたのかわからないし、なぜミサイルがバンコクからそれて海に向かったのかわからないし、「ハア?」とか「ん!?」とかいうシーンが多い。
けれど激しいアクションのつるべ撃ちが、映画に明確な意味を求める気持ちをどんどん薄れさせてくれる。
だいたいの設定からして、核ミサイルを持った軍隊が小さな村を人質にして将軍の解放を要求するってそりゃあ、アクション映画のために村も軍隊もセットしました!てなもんでしょう。

この内容だったら最初の警察の手入れのシーンはなしで、村のシーンのみ1時間ぐらいの映画でもよかったなあ。
トラックから落ちたスタントマンには悪いけど。(ああやってヒヤリとさせるスタントはむしろ未熟ですか?)
ラストも村の大爆発という"火薬"で見せるのではなくて、なにかもっと肉体を駆使した格闘系を見たかった。

お前フツーに戦えよ!いちいち飛び降りるのにひねるなよ!
そういったバカっぽいツッコミと、村人が見せしめに銃殺されたりする残虐さのアンバランスが微妙でもあるし、オリジナルでもある。
アメリカ映画だったらあんなに村人は死なないだろう。
でも敵が残虐だからでこそ、真面目に戦う、真面目なアクション、刀をかわす宙返りも命がけなわけですよ。
平和を愛するタイ人は、あそこまで追いつめられないと暴力に及ばないのですね。

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