ここ最近、一番の当たり映画。
タイトルとポスターでハズれの予感ビシビシ。
でもポスターよく見たらダニー・ボイル監督!うわー!見ないと、見ないと!
映画を見たのは10日ぐらい前なんだけど、公式サイトを発見したのが昨日なのです。
(そんなもんあるんだ。テレビ、雑誌、メディアのお勧め映画情報とか見ないから、この映画がどれだけマスコミに露出してるのか、ソッポ向かれてるのか、知らないのです。)
FOXJAPANのサイトには通り一遍の事しか載ってないけれど、そこから本当の公式サイトにジャンプ。英語サイトと思いきや、一部日本語化されてるじゃん!
http://jp.sunshinedna.com/
(2009.7.追記 サイトはもうなくなってます)
インタビュー映像に字幕付けて欲しかったなあ。
予告編がいろいろアップされてて面白いが、真田広之のモノローグがぐっとくる日本版がいいでしょう!
英語の予告編「カネダ編」をもとに日本版予告編を作ったのだろうけど
http://www.sunshinedna.com/content/videos/21/stills/KanedaTrailer.mov
他の言語(スペイン語、ドイツ語)の予告編と比べて、凝ってるなあ日本の予告編って。キーボードのカチャカチャ音つけたりして。
日本ってそういう文化があるのかな。
たとえばスペイン語版はこんな感じ。
http://www.sunshinedna.com/content/videos/22/stills/spanishtrailer.mov
このサイトは中国語版もあるんだけど、ミシェール・ヨーがモノローグしてる予告編とかないみたいだし。
(1ページにたくさん、データを読み込んでムービーを表示させるのはPC君にとってつらいかも知れないので、この記事に貼付け表示するQuickTimeムービーはひとつだけにしときます。
YouTubeとかのムービーなら、表示してもクリックしなければ「表紙」だけで本データは読み込まないのですよ。)
そう言えばミシェール・ヨーと真田広之って、「皇家戦士」で共演してたね。
えらい違いだ。映画も、役者の成長っぷりも。
そう、真田広之が渋くてかっこいいんですよ。もうちょっと活躍して欲しかったけど、「一番頼りになる奴が最初に死ぬ」というのはこのテの映画の定石だから仕方ない!
美しい映画です。耽美とはこういう事です。
太陽がいいんです。おー、もっと太陽出せ、太陽見せろー!
いつも地球から見ている太陽とは、別の姿が鮮やかに見える。
イギリス映画って007以外は地味な、低予算なイメージがあるけれど、これはSF大作ですよ。
もっとも、この耽美さゆえに、大作というレッテルは貼れないけれど。
ネットの他のレビューをちらほら見ると、この映画に不満な人は、後半になってモンスターが登場するのがイヤみたい。
それまでちゃんとしたSFだと思っていたら、ホラー映画になっちゃって、ナニコレって。
その気持ちもわかる。だってこういうSF映画ってあまりないから。でも僕は「おー、ダニー・ボイル節炸裂〜!」とか思ってすんなり見れました。
ちゃんとした映画に、理詰めでリアルで整合性のある映画に、なりきれない部分にその作家性が出る、という事はあると思う。
この映画は「耽美さ」と対極の「ホラー」を感じるものだから、これでもいいんだ、狂気の行き着くところを描いてああなったならそれでいいんだ、と好意的に思いました。
僕の不満は、もっと「生命への執着」をして欲しかった、という事。
特にカネダとシール。カネダの場合は死んでしまうのも仕方ないのかも知れないけれど、その仕方ない度合いがよくわからない、いや、カネダほどの人物が諦めるんだから、仕方ないんだろうけど、もうちょっと説明が欲しいなあ。ミッションが遂行できなくなるとか、皆の生命を救うためとか、言葉の説明だけでなく、段階的にそうなっていくという、危機をじわじわと納得させながら見せて欲しかった。太陽に対する進行角度がいかに重要かを説明し、その重要な事を忘れてしまうくらいのハプニングが何かある、とか。
シールの場合は、太陽好きだからああいう死にざまも予想できるけど、その前に1時間でも2時間でも、5分でも10分でも、生き延びるためになにかできる事があるなら、やって欲しいんだよね。(健全なSFばっかり読んでるんだなあ、僕は) シールに残された時間がどれくらいなのかよくわからないのでそう思ってしまう。
生命への執着が強ければ強いほど、太陽にのまれるシーンの美しさ、カタルシス、絶対的な恐怖も増すと思うのです。
音楽
予告編の音楽は他の映画の音楽でしょう。本編の音楽とはまるで違います。
本編の音楽はこういうの
諸君、水星だ
http://www.sunshinedna.com/content/videos/19/stills/mercury_clip.mov
この音楽のおかげでぐいっと耽美映画になってるのだけれど、音楽のクレジットは映画でちらっと見ただけなのでよくわからない。
ナントカ・カントカ(人の名前) and Underworld になってて、パンフレットにも上記の公式サイトにもその、音楽のクレジットが記されてないんだよね。そんな〜。
Underworldは、iTunesで検索したら音源がわりとありますな。でも、ボーカルが入って電子音とミックスされてて、っていう感じで、この映画の音楽と違うんだよね。
一枚、他の映画のサントラがあって、それはこの映画の音楽にも近いですねえ。
いずれにせよこの映画のサントラはないみたい。iTunesにはないし、CDの通販サイトにもないなあ。
おっと、Wikipediaで検索したら、Underworldの項目がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アンダーワールド_%28バンド%29
イギリスの有名なテクノバンドみたいです。「サンシャイン2057」の音楽担当はJohn Murphy and UnderWorld だそうな。
でもサントラCDはやっぱりないみたい。
まだ映画館でやってるのかな。やってるみたい。
5/11まで有楽町スバル座で、5/12から銀座シネパトスで。
万人には勧めないけれど、この映画、すごいよ。
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