スチュアート・ウッズ著 真野明裕訳
「警察署長」
1981年
読みました。おもしろいわ〜。
1919年から1962年までのアメリカ南部の大河小説兼警察小説。
いわゆるミステリーとはちょっと違うんだけど、この話はどうなるんだ?というハラハラ感はでかい。
下巻の後半、政治の世界を描いている部分がかなりあって、同じキャラクターの同じ行動が多くなる。
それよりももっと、新鮮な日常の描写(読んでる方にとって新鮮)あるいは、それまでと違う感覚による事件の分析があったらよかったなあ。
それでも充分面白くてどんどん読めるからいいけれど。
1985年にアメリカでテレビスペシャルとしてドラマ化されて、日本でもNHKで放送されました。
そのテレビ映画はたしか、3回ほどに分けて放送されてたと思う。
僕はそれを見てかなり感じ入ったのを覚えています。
だからこれがその原作小説だってのは知っていた。本屋に並んでるのも知っていたのだけれど、読んではいなかった。
最近古本屋で上下巻を買ったので読みました。
テレビ映画のことを思い出そうとしても、ほとんど覚えていない。
誰が出てたっけかなあ〜。
連続殺人者についてのサスペンス映画というのは、当時はそんなになかったと思う。
少なくとも僕はあまり見てなかったから、興味深かったし、怖かったんだろうなあ。
ホラー映画はもちろんあったけれど。
多くを殺した殺人者がいるのに、それだけがドラマの焦点ではない映画、というのはそうそうない。
それがまた面白かったし、事件がリアルに見えたのだと思う。
思い出そうとしてたら、小説巻末の解説に書いてありました。
そうだ!サニー・バッツ役はブラッド「ミッドナイト・エクスプレス」デイビスだ!
そうだ!フォクシー役はキース「北国の帝王」キャラダインだ!
あれ?ビリー・デ・ウィリアムスが出てたっけ?それなら覚えてそうなもんだけどなあ。
でも85年に上の三者をオレは知ってたのか?チャールトン・ヘストンは分かってなかったろうけど。
テレビ映画の監督はジェリー・ロンドンです。検索してみたら仕事のほとんどはテレビですね、この人。
おっと、劇映画だと「レンタ・コップ」があった。…見たけどあまり思い出せない。
もういちど見たいですね。
テレビ映画「警察署長」
DVDは発売されてません。VHSソフトが過去に発売されてたようです。
こりゃあ見たくてもなかなか見れないぞ。
あ〜なんだかますます見たくなってきた!
スチュアート・ウッズは他にもいっぱい書いてて、翻訳されたのも多いけれど、絶版も多いですね。
でもこれはたしかに名作です。今も版を重ねています。
0 件のコメント:
コメントを投稿