過去に見た事あるようなないようなと思っていたら、ありましたね、テレビ放送で。
でもほとんど覚えてなかったので、新鮮に見れました。
「鷲は舞いおりた」
The Eagle Has Landed
1976年 イギリス映画 ジョン・スタージェス監督
マイケル・ケインがめちゃめちゃかっこいいですな〜。
キャラクターの多くが、自分の行動規範を貫こうとするところにこの映画の魅力がありますね。
有名俳優のほとんどがドイツ軍側というのもいい。
ドイツ軍側と連合国側との息詰まる攻防…と思いきや、違うんだね、この映画!
前半が特にドイツ軍側からしか描かれない、じわじわと作戦が進められるところを描いている。
ロバート・デュバルが作戦を計画し始めるあたりはまるで「ジャッカルの日」(1973年)を思わせるタッチで、お、これは、と思ったけれど「ジャッカルの日」ほどのリアルさはないです。
ドイツ軍人として戦いたいとか、フェアな精神だとかロマンを感じないとは言わないけれど、そのせいで作戦が失敗したとも言えるのだから、この人たちって戦闘能力は高くてもこのテの特殊作戦には向いてないんじゃないかなあ。
戦闘能力の高さと言えば、M・ケインが抜けてからももっとアメリカ軍をきりきり舞いさせて欲しかった。
能力は高いけれど装備や数で押されてひとりづつ減っていく、といった描写も欲しいところ。
時間の都合でカットされたかな。132分だからねえ。
しかしあまりあっさりやられちゃうと、壮絶さも薄れてロマンも薄れてしまう。
負け戦というのがポイントですからね。
いい線まで行くけど失敗する、というのがドラマ。その"いい線"具合もちょっとわかりにくいですね。
立てこもった村とチャーチルが過ごす館とどれくらい離れているのか、チャーチルがどこまで来ているのか、もっと分かりやすい方が、惜しい!という感覚も強くなって壮絶さも増すと思うんですよ。
M・ケインと副官の2名だけになってからはただエンディングに向かってるので、"いい線"どうこうよりもM・ケインが死ぬ瞬間を秒読みしてるのだから。
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