モスキート機の活躍を描いた定番映画
「633爆撃隊」
1963年 イギリス映画
監督ウォルター・E・グローマン
モスキートは第二次世界大戦でイギリス空軍が使用した爆撃機です。
コスト削減と軽量化のためかな?材料に木を使ってるのが特徴。
もちろんエンジンとか鉄の部分もいっぱいあるけれど。
小型で運動性能がいいからでしょう、敵の対空砲や戦闘機の攻撃をひらりひらりとかわして成される、戦術的なピンポイント爆撃に重用されています。映画の中では。実際にはどうなのか分かりませんが。
姉妹編?の「モスキート爆撃隊」なら、昔テレビ放送で見たけれど、全然覚えてないな〜。
「633爆撃隊」の方が元祖で評価も高いようです。
なるほどこれはかっこいい。着陸してカメラの前に鎮座するモスキートがいいぞ!
こんなのスクリーンで見たら痺れるね〜!
空撮もイイですな〜。
クライマックスの壮絶さがこの映画を伝説たらしめているようです。
狭い峡谷を這うように進んで、敵の工場の真上の大岩をピンポイント爆撃。
(岩を崩して工場を潰すのが目的だが、工場は直接狙えない地形になっている)
狭い通路を編隊組んで爆撃するから「スター・ウォーズ」デス・スター攻撃の元ネタとも言われていますが、そ、そうなの?
「スター・ウォーズ」は一発成功すればよかったけれど、こっちは計算上12発正確に爆撃しなければならない。
一発、もう一発と当たるけれど、敵の対空砲火や戦闘機の攻撃も激しくて、次々と墜落していく。全滅するのが先か作戦成功するのが先かという壮絶さ、ですね。
その壮絶さに水を差すようで悪いけれど、現地レジスタンスが殲滅されて、アテにしていた"対空砲の無力化"がないと分かった時点で、引き返すという選択も多いにありだと思うんだがなあ。
爆撃隊長の心情として引き返す事ができないように、映画はそれまでの犠牲を描いているのだけれど、それでもやっぱりあれだけの部下を死地に追いやるというのは、他に選択肢がないのならともかく、どうなのかと思いますねえ。
部隊は全滅して作戦も成功しない、という可能性も大きかったろうし。
あまり無謀な事するのは隊長としていかんのじゃないかなあ。
演じていたクリフ・ロバートソンはいい顔した役者ですけどね。
ラストの作戦成功による大岩落下の特撮も、ちょっとどうにかならんのですか。
せっかくあれだけの犠牲を払った勝利なのに、あのショボ特撮では浮かばれないっすよ〜。
「モスキート爆撃隊」も見たくなってきた。
そうだ、主演がデビッド・マッカラムだ。
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