Canon EOS 70D 2台をステレオマイクロプラグのケーブルでつなぐ(カメラのリモートポートがステレオマイクロジャックなので、挿すだけ)、これだけでシャッターボタンが同期しますよ、3D撮影できますよ、と何度かこのブログで書いてきました。
「ステレオマイクロプラグ」とは、直径2.5mm、3極のプラグです。音楽を聴く用とか、サウンドデータを扱う用のケーブルで一般的に使われてるので、ケーブルを指す呼称としての「ステレオ」は音楽の「ステレオ」です。
立体写真も通人は「ステレオ」と言いますが、立体写真専用のケーブル・規格ではありません。たまたまこのケーブルが使えるというだけです。
一般的な呼称として「ステレオミニ」が直径3.5mmです。ヘッドホンとかによく使われてます。ここで利用する2.5mmは「ステレオマイクロ」あるいは「ステレオミニミニ」と呼ばれてます。お店で買う時に間違えないようにしましょう。
ちなみに70Dじゃなくても、二桁Dなら、80Dとか90Dとかなら、そしてCanonのコンデジPowerShotシリーズでもリモートポートがあるタイプなら、有線リモートはステレオマイクロジャックみたいです。更に、こないだISU 2023 JAPAN@つくばで見せてもらいました、Canonのミラーレス機R7でもステレオマイクロジャックでした。デジイチでは二桁Dだけかと思ってたのでこの規格が残るのは嬉しい、けどだからってミラーレスをまた2つ買うんかいって言われてもまあそれはちょっと。ちなにみISU2023つくばで、その御仁はR7にLOREO 9005を装着してました!
もちろん僕がこの「つなぐだけお手軽同期」を実践する以前から、3D撮影界隈ではわりと知られた方法でして、僕も先人のwebサイトを見て知って、でも当時はそんなステレオマイクロプラグを挿せるカメラ持ってなくて、後で70Dでやってみてどうやら実用に耐えそうだなと思って今に至っています。カメラ同期の成功率95%(シャッター速度1/100で両カメラにひとつのフラッシュの光が正常に入れば成功)で喜んでいたのですが…
さて先日、インスタ@liperibeiro3dからのアドバイスで「ミラーアップしましょう」と言われました。
(投稿に私がコメントしてます。その返信でアドバイスされました。)
無線リモコンで同期させる方法を知りたかったけど、そこは翻訳ソフトを介しているので、何を知ってて何を知らなくて何を知りたいか端的に伝えられなくて、とりあえずわかったのは「ミラーアップ」ねえ…。
それなら、以前さんざんテストした時にもやってるんだよな〜、でもそんなに同期精度が向上もしてなかったよな〜、まあ、あちらさんはNikonだしなあ…とか思いながらやってみたら、あれ?これがミラーアップ?すげー!同期ばっちりじゃないですか!
どうやらオレはミラーアップがよく分かっていなかったようで、いや、分かっていたけど忘れていたのだ、メニューでミラーアップを選択するだけでなく、
モニターをオフにしなければミラーアップにはならんのだ。それを忘れてた。いやそれ変でしょ、変だと思えよ、ミラーがアップしてたら何も見えないはずだから。うん、だけど、フィルムカメラじゃなくてデジタル一眼だからどうにかしてモニターに映してるんだろうなあ、とぼんやり注意せずに過ごしてしまった。
そうだ!このブログ書いてて思い出した、オレ、EOS 7Dでちゃんとミラーアップ撮影してたじゃん!食べ物接写3D撮影する時に、カメラ1台を微移動して多視点撮りする時にちゃんとやってたよ!
でもそれくらいのマクロだったらミラーアップしなくてもさほど悪影響ないな〜と思ってやらなくなってしまった。だいたい多視点撮りでいちいち2回シャッターボタン押すのは面倒だぜ。
しばらくミラーアップ撮影してなかったから忘れてたんだなあ。
2020年6月頃に色々なカメラ状態で同期精度のテストしてるのだけれど、その頃にはミラーアップがどういうものなのか忘れてたのだ。知識としては知ってる、ミラーを上げてから撮るんでしょ。そりゃ下がったままじゃ撮れないよね。でもモニターオフにして、シャッターボタンを一度押したらミラーが上がって、もう一度押すとシャッターが作動する、そうだよ、忘れてた。そのテストしてなかった。
ミラーアップすると同期精度が断然良くなります!常識?みんな知ってた?
なんか過去にも誰かに指摘されたような気がする。「そんなのテストしたよオレ、素人じゃねえんだぜ…」受け流してたかも知れない。
ちなみに「ミラーアップ」を偉そうに説明すると、昔ながらの一眼レフカメラでは、カメラ内のミラーを介してレンズを通した光景をファインダーで見ていたのです。撮る瞬間にはミラーが上がって、レンズからの光がファインダーではなくフィルムにあたります。なので撮ってる瞬間はファインダーでは何も確認できません。まあだいたいシャッター速度って1/50秒とかなので、その瞬間確認できなくてもさほど問題ないだろうと。
一般的に、マクロ撮影だとカメラのブレが影響しやすく、撮る寸前にミラーが動くとその衝撃でカメラ自体が動くかも知れない、写真がブレるかも知れない、だからマクロ撮影する場合はミラーアップしましょう、とかなんとか入門書に書いてあったような。
その、ミラーを使ってるカメラの仕組みは、フィルムからデジタルに移行しても残ったままですが、ここ数年はミラーのない「ミラーレス一眼」がすっかり主流になってます。EOS 70Dとか5Dとか7Dとかは昔ながらの「ミラーあり一眼」です。
まあ、普通に考えればデジタルカメラにミラーいらないよね。
といったような事を、何も検索せずにすらすら書ける私なのに、実際にミラーアップ撮影してたのに、やり方を忘れてた!
ミラーアップいいすよ!
シャッター速度1/200秒ともなるとフラッシュが同期しなくなりがちだけど、1/100秒なら失敗しませんねこれは。まだ100枚も撮ってないので断言はできないけど、今までより断然良いと思う。
ミラーレスカメラだとどうなんだろう。もちろんミラーアップ機能なんて無いから、普通に撮るだけだろうけど。同期精度はどうなのか、持ってないのでわかりません。
ミラーのないコンデジでは、高度な同期を常に求めても難しいみたいですね。
しかしミラーアップするとなると、モニターもファインダーも何も見えなくなるから、不向きな状況もある。不向きな状況の方が多い?
撮るタイミングの少し前にまずシャッターボタン押してミラーアップさせて、ファインダーもモニターも見えないけど画角を決めて、ここだ!というタイミングでシャッターボタンを押す。ライブハウスでロックバンドの撮影するには不向きですねえ。
まあどのメーカーでもいいんだろうけど、私が買ったケーブル。
2.5mm、3極ならなんでもいいような事を書いたけど、このケーブルはなぜか駄目でした。L型がいいと思って買ったのに。カメラが挙動不審になる。今回またテストしたけどやっぱり駄目だなあ。なぜかは不明。金メッキが駄目なの?そんな事ってあるの?
L型が必要な時はこちらを使います。3.5mmから2.5mmへの変換も兼ねてるけど、ストレートケーブルと同じように同期します。