2008年6月22日日曜日

anaheim electro 下北沢Mosaic

アナハイム・エレクトロのライブに行きました。
下北沢のモザイクというライブハウス。初めて行きましたが、壁が白くて、天井が高くて、いいですねえ。禁煙というのもいい。
ただ、勝手に撮影するのは禁止みたいです。そんな張り紙があったから。でもまあ、勝手に撮ったからって怒られたりはしないようだけど、フラッシュ禁止で、ピカピカ撮ってると注意されてしまう。
今回はビデオではなく、デジカメを持って行きました。受付で撮影スタッフのパスを受け取った時にフラッシュ禁止と言われて、いやそれはちょっと、フラッシュ使いたい!ダメなの?
出演バンドがOKならフラッシュ使ってもいいという事で、なんとかなりましたが。

せっかくビデオじゃないんだから、写真ならではの表現をしたいじゃないですか。フラッシュは使いたいですね。
スローシャッターとフラッシュの組み合わせで、ってまあ、あまりいい写真撮れてませんね。

写真データを渡すにあたって、サーバーにアップしてもURL指定では味気ないし、HTML書くのめんどくさいし。
公開していい写真なんだから、投稿サイトのアカウントでもとろうかしら。
niftyにもマイキャビっていうサービスがあって、写真のアルバムだけでなく色々使えるようなんだけど、無料で使えるのが20MBまでじゃあねえ、すぐいっぱいになっちゃうよ。
そうだ、オレ、Googleのアカウント持ってるんだし、Googleでそんなサービスが…、ありました。
Picasaウェブアルバム。
容量1GBまで。このブログもGoogleのブログで、ここで使ってる画像も含めての容量になる。ブログではまだ2MB程度しか使ってないのでまだ余裕だ〜。
作ってみました。
2008.6.21.anaheim electro

もちろんこれでも、オリジナルファイルよりも小さくして容量を下げてます。オリジナルのままだと1枚800KBぐらいあって、それじゃあ1GBなんてすぐでしょ。

フロントの二人ばっかり撮ってますね。むう。

アナハイム・エレクトロのサイト
http://www.geocities.jp/anaheim_electro/about.html

2008年6月21日土曜日

移動インターバル撮影7
Moving interval shooting 7

知らなかったなあ、Bloggerでムービーのアップロードと表示ができるなんて。
投稿を書くページに「動画を挿入」のアイコンが…前からあったかなあ。

移動インターバル撮影7


6月18日に台東区のかっぱ橋道具街で撮りました。
西浅草3丁目あたりです。
業務用の食品関連品、厨房用具とか食器とかインテリアとかを売る店がならぶ通りなのですが、このムービーでは普通の商店街にしか見えませんね。
人ももうちょっと多い方がおもしろい映像になるんだけれど。

音楽だけがインパクトですね。アップル社のソフトウェア"Soundtrack"で作りました。

同じムービーがYouTubeと
http://www.youtube.com/watch?v=IQ_dqaIRQHw

niftyビデオ共有にあります。
http://video.nifty.com/cs/catalog/video_metadata/catalog_080620096901_1.htm
(Mpeg4のムービーをダウンロードできます)

2008年6月16日月曜日

移動インターバル撮影6
Moving interval shooting 6

クリエイティブ・コモンズのミュージックビデオコンテスト素材部門応募もかねて、niftyビデオ共有に移動インターバル撮影の映像をアップしました。

移動インターバル撮影 080614銀座 (未加工)
移動インターバル撮影 080614銀座 (未加工)

で、これは素材として未加工のムービーをアップしたものです。
コンテスト応募のためには「改変可」でアップしなければならないので、いつもやってるように「完全オリジナルではない音楽」をつけてはならんのですな。

音楽をつけて、映像効果フィルターもつけた「加工品」も作ったのでアップロードしました。
YouTubeにもアップしたけれど、
http://jp.youtube.com/watch?v=LIxQRiI_Alg
せっかくだからniftyビデオ共有にアップしたものを表示します。

しかし、いつもながらniftyビデオ共有はカクカク度が激しいですな
画面のスタートボタン以外のところをクリックすると、niftyビデオ共有のページが表示されます。
そこでmpeg4のムービーをダウンロードできるので、そうして見てほしいですなあ。

一昨日、6月14日に銀座の歩行者天国で撮影しました。
以前からホコ天で移動インターバル撮影をしてみたいとは思ってました。
ほどよい加減の人口密度で、遠くまで見渡せていいですね。人物が前後に移動してるのがわかりやすいので。
しかし、みんな歩いてるだけで立ち止まったりしてないから、さほど面白くはないですねえ。
秋葉原の方がいいのかな。復活してほしいな。

2008年6月14日土曜日

nanoX "Game Boys" 記述2

前回の投稿 nanoX "Game Boys" 記述1 のつづき

本当に、作業に200時間もかかったのかな。
計ってたわけじゃないので、正確にはわかりませんが。
ヤフービデオキャストやniftyビデオ共有で映像を見て選ぶ時間も加えると、それくらいにはなるんじゃないかな。
レンダリングにやたら時間かかったし、レンダリングの結果に不満があってその待ち時間が無駄になる事がほとんどだし。
最初の逆三角形ワイプも、もっと別なオリジナルワイプにするつもりだったけれど、いろいろやって結局すべてボツ、なんの事はない、FinalCut付属のワイプになりました。あれで20時間は無駄にしたなあ。

たいてい、このブログでこういったオリジナルムービーを紹介する時はYouTubeより高画質なQuickTimeムービーを表示するのだけれど、今回は元映像が無料配信サイトのものだったりするので、あまり画質よくないのですね。
QuickTimeムービーの方が、そりゃちょっとはいいけれど、かえってショボさがつたわってしまうかも知れないので、YouTubeだけでもよいかと。

niftyビデオ共有にもアップロードしました。
mpegのムービーをダウンロードできる設定にしたので、ダウンロードして見るのがいちばんクリアでスムーズな気がするので、nanoXファンの方はそちらをどうぞ。
http://video.nifty.com/cs/catalog/video_metadata/catalog_080612094460_1.htm
ダウンロード可能にするにあたって、権利設定をクリエイティブ・コモンズの「表示・非営利・改変禁止」にしました。
niftyビデオ共有の説明によるとそれは、
著作者のクレジットやビデオに関する情報を表示し、改変せずにそのまま非営利で提供することで、これらのビデオを複製、頒布、展示、上映、インターネットで送信することなどができます。

だそうです。いちばん"心が狭い"設定になりますかな。
ダウンロード不可の設定にしてもいいのだけれど、ダウンロード&改変可のムービーを使って作ったものを、ダウンロード不可で公開するのはどうなのよ。
「表示・非営利・改変禁止」の場合、こういうムービーがあるよと人に紹介する以外にあまり使い道がないので、これならダウンロード可でもよかろうと。
それ以上に自由な公開レベルだと、どのようなレベルで公開するのかバンド側と意見調整しなければならず、それもめんどくさいし。

niftyビデオ共有には、ダウンロード可のビデオにはダウンロードボタンがあるのに、
ヤフービデオキャストだと、クリエイティブ・コモンズのライセンス設定がされてるのに(どうやって使っていいか設定されてるのに)、ダウンロードボタンらしきものが見当たらないのですね。
仕方がないので僕は、ビデオを利用するにあたって勝手にFLVをダウンロードしました。どこかにボタンがあるのかな。

ヤフービデオキャストにもアップロードしました。同じく「表示・非営利・改変禁止」にしてます。
でもみんな、どうやってダウンロードしてるんだろう。

アップロードしたとき、もとファイルは49MBのムービーだったのだけれど、ヤフービデオキャストでは出来上がったFLVは20MBになってるのですね。
320×240サイズ3分で20MBなら、投稿サイトにしてはクリアなムービーなのですが、重すぎるせいか動きがカクカクしすぎるのでそれは削除。
ヤフービデオキャストは「スムーズに再生されるけれど、画像はボケボケ」というのが僕の認識だったけれど、違うみたい。1年ぐらいアップロードしてなかったから変わったのかも。
20.1MBのムービーを作って、それをアップロードしたら15MBのFLVになりました。
してみると、ヤフービデオキャストではもとムービーのデータ量も生成FLVの画質とデータ量に影響する、比例する、という事なのかな。
YouTubeの場合は一定以上はデータ量増やしてもあまり変わらないと思うのですね。
ためしにやってみよう。YouTubeにアップしたのは49MBのファイルだったけれど、それとは別に20.1MBのファイルをアップしてみたら…「(エンコードに)失敗しました」そうです。むうん。過去の経験から、失敗するムービーは何度アップしても失敗するのであきらめます。まったく同じムービーデータじゃないと実験にならないので。
ひょっとしたらniftyビデオ共有も、もとムービーのデータ量でカクカク度が違うのかしら?
そう思ってこれも2つのファイルをアップしてみました。
結果はどちらも20.6MBのFLVが生成されて、カクカク度も同じみたい。
表にすると下のようになります。
  もとムービーのサイズ 生成されるFLV
ヤフービデオキャスト 49MB 20MB
ヤフービデオキャスト 20.1MB 15MB
YouTube 49MB 12MB
YouTube 20.1MB 失敗しました
niftyビデオ共有 49MB 20.6MB
niftyビデオ共有 20.1MB 20.6MB


ヤフービデオキャストではアップロードするムービーのデータ量でFLVの画質も調整できるようだけれど、カクカク度の問題があるので、多ければいいってもんじゃないですね。
今回のビデオのように「スピード感」が重要であればスムーズに再生される方がいいので、15MBのものがいいと思います。
これがそうです。



ちなみに使われてる静止画像はすべて素材集から使用しました。
マスクのイラストさえ市販されてる素材です。
されてた、かな。クリップカンパニーという舶来ものなんだけど、数年前にソフマップMac館で買ったのだけれど、処分品だったからもう売ってないかも。アメリカあたりでは売ってるかも。僕が買ったものは日本語にローカライズされてます。
CD-ROMが5枚ぐらいのセットで980円だったかな。そりゃあ安いと思うでしょうが、CDのうちの1枚のみがJPEGの写真ファイルで、他は.WMFという画像ファイルが入ってるのです。
見た事ない形式だったので「これはMacで開けるのですか?」と店員さんに聞いたところ「開けません」と言われました。
そんなもんMac専門店で売るなよ!とツッコミ入れる前に「だから安いのですよ」むうん。
(結局どうにか開けたからマスクのイラストを使えたのですけど)
どのみち日本人には垢抜けてない微妙なイラストばっかりなんですけどね。

データクラフト社の素材事典シリーズの写真も1枚使ってます。
"素材事典イメージブック"は、仕事では重宝するけれど「いかにもコマーシャルフォト」なのばっかりで、こういった自主制作ビデオにはそぐわないですな。

たて縞・放射状のノイズっぽいフィルター(フィルターとなる画像)はCorel Painterで作りました。

編集はすべてFinalCut Expressで行いました。
うまくすれば数ヶ月以内に新しいパソコンとFinalCut Proを買おうと思っています。
そうなったら今回多用している効果とは別に、"FinalCut Proでサクっとできるフィルター"があるだろうから、その効果をよく使うようになるだろうから、今回のようなムービーを作る事はもうないかも知れません。

一方、今回のような"自作フィルター"でシンプルな音楽ビデオを作ってみたいとも思いまして、それはFinalCut Expressで充分なんですね。(パソコン替えないとレンダリングに時間かかってしゃーないが)
シンプルというのは、ヒコーキやらレーシングカーやらの映像は無しで、ライブの映像のみでという事なんだけど、いやライブじゃなくてスタジオでもいいんだけれど、たいていのロックバンドはライブの方がいいパフォーマンスするから。
それだとライブに4回か5回は行かないとなあ。ライブハウスはカメラワークに制約も多いし。
でも編集に200時間かけるより楽かな。

音の問題もある。
今回も「ライブをビデオカメラのマイクで録った」にしてはマシな方だと思うけれど、プロモビデオとしては貧弱ですね。

で、最近発見しました。nanoXのプロモビデオがある〜!
ripitetition

ちゃんとしてるじゃないですか。音も映像もクリアでいいですな。

お、もう一本あった!
Bara Bara

楽しそうだ!

nanoX
MySpaceのページ
http://www.myspace.com/wavejack




ところで、先日知ったのですが、ギターの高橋君がnanoXやめてました。
むうん。
残念ですがまあ、仕方ないのでしょうねえ。

2008年6月12日木曜日

nanoX "Game Boys" 記述1

今年の2月17日と4月26日に撮影したnanoXのライブビデオを加工して、1本作りました。
以前からこういうものを作ってみたいと思っていたのです。
もともとそのつもりでライブ撮影をしたし、ヤマちゃん(ドラム)とタカヒロ君(ベース・ボーカル)にはそういう話もしてたので、そこそこお待たせしてしまったのですね。
まあ、やってみたら時間かかりました。

nanox "Game Boys"


音は2月17日のものを使いました。
演奏スピードがあまり違ってなかったので、同期させる(同期してるように見せる)のは、そんなに大変じゃなかったです。
4月はドラムをほとんど撮れてなかったし。

サウンドはビデオカメラで録音したものです。
マイクアッテネータを使ってます。(このブログ2007.7.12.の記述)
だから割れてはいないけれど、その時耳で聞いた音とはだいぶ違いますね。
有名バンドのライブCDだって本物ライブ音とは違うだろうけど。
音が堅い気がするし、低音がさみしいのでFinalCut Expressのサウンドエフェクトでリバーブをほんの少しかけて、イコライザーで低音レベルをほんの少し上げて、とやってみたけれど、ん〜、なんかヘン。
編集時に無加工の音ばっかり聴いていたので、その音になれてしまったのかな。
本当にほんの少しの効果なんだけど、確かに低音のレベルは上がっても、音の粒だち加減が下がった気がして、結局エフェクトはかけずに、録音した音そのままでアップしました。

色々な映像を組み合わせようと思って編集し始めたけれど、最初の頃に思ったのは、やはりライブの音にはライブの映像があう、という事で、あたりまえですか。
だから4月にもう一度撮った、とも言えます。

映像の入手先は、有料のものがiStockPhoto
http://nihongo.istockphoto.com/index.php
です。
ヤーッコのすすめでアカウントをとったのです。本来映像を買う方じゃなくて、アップロードして売る方として薦められたのだけれど、見てたら欲しくなったりして。
ちょっと高いんだよね。小さいサイズ320×240のムービーが1本約10ドルだから。それでも5本ぐらい使いました。
nanoXに頼まれたわけでもなく、仕事でもないのに、自身がカメラマンでもあるのに、わざわざお金払って映像ダウンロードするのかよ、と思う方もいるでしょうが、この創作のために200時間ほど費やしてるので、今さら5000円ぐらい使いますよそりゃもう!

無料の映像ダンロードはniftyビデオ共有とヤフービデオキャストから行いました。
どちらもクリエイティブ・コモンズにのっとったライセンス仕様での"映像使用可"のコーナーがあります。
そこから「表示」(権利者に関するクレジットを表示すれば好きに使っていい)と
「表示・非営利」(クレジットを表示して非営利での使用ならOK)のカテゴリからダンロードしました。
そういう事情もあって、YouTubeのページには詳細情報としてそれら映像の入手先が書かれています。
http://jp.youtube.com/watch?v=02Q2xoB1tcA
もっとも、たいていは表示するクレジットについてなんの説明もなかったりするので、表示しなくてもいいんだろうけど。
詳細情報としてタイトルとURLを書いておきました。

 nanoX "Game Boys" 記述2につづく

参考

niftyビデオ共有 クリエイティブ・コモンズ ライセンス別ビデオ一覧
http://video.nifty.com/cs/catalog/video_metadata/ccl/pgcnf_9/1.htm

ヤフービデオキャスト
http://videocast.yahoo.co.jp/
ページ右側のメニュー一番下「クリエティブ・コモンズから探す」

nanoX
MySpaceのページ
http://www.myspace.com/wavejack

2008年5月31日土曜日

アーサー・C・クラーク月間 arthur c clarke

5月の一ヶ月間にアーサー・C・クラークの小説を6冊読みました。
僕にしてはかなりのハイペースです。
最初の2冊ぐらい読んだ頃に、今年の3月にクラークが亡くなっていた事を知りました。
90歳。壮年の頃から難病と共にあったようですが、大往生しましたね。

クラークほどのSF作家であれば、その他界はテレビニュースぐらいにはなったろうけれど、僕はテレビ見ないしネットのニュースサイトは一日に何度も見出しが変わるから、大きなニュースでも知らないことはしばしばある。
いちばんよく行く近所の本屋でも、3、4ヶ月は行かない時もあるから、そこで追悼セールを半年ほどやってくれないと知らないままですな。
4月に行ったけれど追悼セールらしきものはやってなかった。SFは片隅にちょこっとあるだけだからなあ。

考えてみれば昔はもっと頻繁に本屋に行ったものだけれど、ここ数年はあまり行かなくなりましたね。
・雑誌を買わなくなった
以前はPC雑誌やビデオ雑誌を買ったものだけれど、それを買わなくなるだけで、なるほどぐっと本屋に行く回数は減りますね。
・本屋からの刺激がつまらなくなった
つまらないとまでは言わなくても、以前ほどわくわくしないです。お店で表示される情報に飽きたのかな。商業施設全般に言えることですけど。
・お金がない
以前に比べたら、本に使うお金は減った気がします。経済的余裕もないし、アパート暮らしになってあまり空間に余裕がないから、やたら買ってはいけない、という意識もありますね。
・ネット通販を利用するようになった
これも大きな要因ですね。家計簿ソフトを開いてみるとこの1年半で、冊数で言うと、本屋での買い物1に対して通販は2の割合になります。
・古本屋で買う
実家にいた頃は行動圏に古本屋が少なかったけれど、東京は古本屋が多いですね。
安いからというのもあるし、その時買わないで売れてしまったらもう(その値段で)入手できないかも知れない、という気持ちがあって。
アパートの部屋は狭いので、それら古書を買ってしまうと、値段が高くて入手しやすい新刊書はあとまわしになってしまうのです。
ブックオフもよく行くけれど、それよりも、雰囲気のいい古書店はなにか買うつもりがなくても入ってしまいますね。
以前、大型の書店(新刊書を売る店)には同じように、買う予定がなくても入っていったけれど、最近それがなくなりました。
商業施設としての魅力はきれいに分類・整理された古書店の方が大きいという事ですかね。
最近では浅草の"きずな書房"がそうです。行動圏にあるので近所の本屋よりもよく行きます。今日も3冊買いました。ああ、空間の余裕が…
ちなみにブックオフはきれいに分類・整理されてないのであまり魅力は感じないです。

さて。クラークの本ですが、僕は小説として好きです。
SFとしては、どうなんでしょうねえ。あまりにもスタンダードっぽく感じられて「おお」とか「うひゃー」とか思わないけれど、ちょっとは思うけれど、それよりも小説としてしんみりできていいのですよ。

5月に読んだクラーク6冊。

「幼年期の終わり」
1953年
有名な作品ですが、読んだことなかった。長編のもとになった同名の短編は読んでました。
短編の方はアイディアが目立つショート・ショートみたいな印象でしたが、長編は…その最初のアイディアに縛られてしまって、不自由してる気がします。一部の西洋人の持つ悪魔のイメージを世界普遍のものみたいに描くのもどうかと思うし。

「海底牧場」
1957年
当時は「食糧確保のための捕鯨」を未来の主流として英米人が論じる事ができたのですね。興味深い。
クラークには鯨類保護の視点もあったろうし、実際この小説のラストはそうなってるけれど、世の中はもっと急進的・感情的になってしまったようです。

「イルカの島」
1963年
45年前の近未来小説ですが、イルカ研究についてはどうなんだろう、この小説ほど進んでいるのかな。
海好きクラークの珊瑚礁讃歌でもあります。

「2001年宇宙の旅」
1968年
有名な映画の、原作でもノベライズでもない「小説版」
クラークが映画の脚本と同時進行で書き進めたというから、その創作スタイルも気になりますね。
これはとてもいいです。映画よりもずっとわかりやすいし、映像がすぐに頭に浮かぶのでイメージもしやすい。
刺激・強烈さは映画の方がはるかに強いけれど。


「2010年宇宙の旅」
1982年
映画「2010年」の、これは原作と言っていいみたいですね。
ただし、小説「2001年宇宙の旅」の続編ではなくて、映画「2001年宇宙の旅」の続きになってます。いろいろな設定がそうなってるのです。
だから、小説「2001年宇宙の旅」をいいと思った僕としては、あれれれ、って。
映画「2001年宇宙の旅」を見て小説を読まなかった人にも、ちょっとこれはどうなんだろうなあ。説明しないでほしかったことがあっさり書かれているようで拍子抜けするのではないかな。もっともそんな人はこの小説を読まないか。
僕は映画を見たんだけど、う〜ん、まるで覚えてない。P・ハイアムズ監督の映画は好きだけど、アクションがないとね。

「遥かなる地球の歌」
1986年
僕はこういう牧歌的なもSF好きです。ユートピア小説が好きなのかな。ましてやクラーク。じんわりしますね。
マイク・オールドフィールドがこの小説にインスパイアされたらしい同名のCDアルバムを1994年に出しています。そっちは何年も前から愛聴してますが、小説はずっと読んでなかったのです。
で、小説を読んだ後にCDを聴くと、う〜ん、まるでリンクしない。なんでこんなものが出来上がったのだろう。いや、愛聴してますが。
アマゾン.co.jpでこの小説は古書しか扱ってないので、もう絶版なのかな。
しょうがないからiTunesのマイク・オールドフィールド"The Song of Distant Earth"にリンク。icon

2008年5月29日木曜日

映画「フィクサー」 michael clayton

於TOHOシネマズ西新井。

予告編や宣伝の感じから、凄腕「もみ消し屋」が巨悪を手玉に取る…みたいな映画かと思っていたらどうも違ったようだ。

Michael Clayton
2007年アメリカ映画
トニー・ギルロイ監督

凄腕らしいんだけど仕事にイヤ気がさして、と言って新しい人生をさがすでもなく、悶々と日々の雑事に追われている中年男性がジョージ・クルーニー扮する主人公。
いちおうサスペンス的な要素もあるけれど、ハラハラさせるのが目的ではない。
じゃあこれはどんな映画なのかって、ちょっと表現しにくい。一風変わったタッチのリアルさを積み重ねて、映画のスタイルをきっちり固めるのを避けているのか、少なくともハリウッド映画らしいカタチにはしたくないようだが…
僕の見たてだと、極端に個人的なファンタジー、ですね。個人的すぎてジョージ・クルーニーの中の気持ちの高ぶりとこっちの期待とがタイミング合わない。
ふつう映画というものは、そのへんのタイミングを合わせるものなんだけれど、合わないとなると、合わない僕にとっては、一個体のみの例としてただ頭に入力されるのです。

そりゃ、あの馬のシーンは美しかった。本の挿絵とそっくりな光景があって、おもわず車から降りて…というのは映画的美術だと思います。人間個人のファンタジーを容赦なく描いてこそ映画だと思う。
でもこれってそんな映画だったの?

他の人物はみな、どう稼いで生きて行くのか、自分が誰に何をするかはっきりしている。
仕事がイヤになったと明言して行動する同僚から、借金取りのじいさんまで、自分のやる事がはっきりしているのに、ジョージ・クルーニーだけが悶々としていて煮え切らない。いつまでも悩んで困って、まわりの状況から仕方なく行動している。
映画もまた、クルーニーに何をさせたいのかはっきりしないまま進む。
型にはまった展開や脚本・描写を避けてしまったのがかえってよくなかったのではないかな。

「ボーン・アルティメイタム」の脚本家トニー・ギルロイのデビュー作と思えば確かに、この独特のリアルさ、細かいこだわりは納得できる。
どうやらフィクサーが大活躍する映画ではなさそうだとわかってからでも、それなりに楽しめる。
「なんだかよくわからないけれど、何かが確かに進行している」という感覚があって、それはそれで面白かった。でも映画が中盤になってもずっとそのままなんだもん。
どんな事が起こっているかというのは段々わかってくるけれど、クルーニーのあやふやなポジションが全然変わらない。
事件を扱った映画なのにその進展にクルーニーがまるで影響を与えない。

なにしろ見る前は「オーシャンズ13」がもっとリアルに、ワルになって、クルーニーの個人プレイ炸裂なのかな〜と思っていたくらいだから、その落差もあったけれど、そういったイメージなしで見たとしても、はてどうだろうか。

いちばんよろしくないのはラストにハリウッド映画らしい大逆転「仕掛けてやったぜ!」てなシーンがある事で、またそのシーンがこの映画で一番スカっとするから始末に悪い。
こんな型にはまったラストでいいのかよ、もっと違う映画にしたかったんじゃないの?今までの微妙なタッチはなんだったんだ。
これだったらシドニー・ポラックに監督して欲しかったぞ。
シドニー・ポラックはこの映画のプロデューサーで、クルーニーの上司役で出演もしてます。
映画監督として「ザ・ファーム」などのお手本サスペンス映画を作っているので、どうしても比べてしまう。
比べてみたらば、う〜ん、このオチならシドニー・ポラックの映画にして欲しい!
トニー・ギルロイのスタイルも細かいところは好きだけれどね。



ここまで書いて、ついさっき知りました。
シドニー・ポラックが5月26日に癌で亡くなっていました。
冥福を祈って「コンドル」でも観ようか。