2007年8月29日水曜日

夏休み特別企画 戦争映画特集
DVD「鷲は舞いおりた」the eagle has landed

過去に見た事あるようなないようなと思っていたら、ありましたね、テレビ放送で。
でもほとんど覚えてなかったので、新鮮に見れました。

「鷲は舞いおりた」
The Eagle Has Landed
1976年 イギリス映画 ジョン・スタージェス監督

マイケル・ケインがめちゃめちゃかっこいいですな〜。
キャラクターの多くが、自分の行動規範を貫こうとするところにこの映画の魅力がありますね。
有名俳優のほとんどがドイツ軍側というのもいい。
ドイツ軍側と連合国側との息詰まる攻防…と思いきや、違うんだね、この映画!
前半が特にドイツ軍側からしか描かれない、じわじわと作戦が進められるところを描いている。

ロバート・デュバルが作戦を計画し始めるあたりはまるで「ジャッカルの日」(1973年)を思わせるタッチで、お、これは、と思ったけれど「ジャッカルの日」ほどのリアルさはないです。
ドイツ軍人として戦いたいとか、フェアな精神だとかロマンを感じないとは言わないけれど、そのせいで作戦が失敗したとも言えるのだから、この人たちって戦闘能力は高くてもこのテの特殊作戦には向いてないんじゃないかなあ。

戦闘能力の高さと言えば、M・ケインが抜けてからももっとアメリカ軍をきりきり舞いさせて欲しかった。
能力は高いけれど装備や数で押されてひとりづつ減っていく、といった描写も欲しいところ。
時間の都合でカットされたかな。132分だからねえ。
しかしあまりあっさりやられちゃうと、壮絶さも薄れてロマンも薄れてしまう。
負け戦というのがポイントですからね。
いい線まで行くけど失敗する、というのがドラマ。その"いい線"具合もちょっとわかりにくいですね。
立てこもった村とチャーチルが過ごす館とどれくらい離れているのか、チャーチルがどこまで来ているのか、もっと分かりやすい方が、惜しい!という感覚も強くなって壮絶さも増すと思うんですよ。
M・ケインと副官の2名だけになってからはただエンディングに向かってるので、"いい線"どうこうよりもM・ケインが死ぬ瞬間を秒読みしてるのだから。

2007年8月28日火曜日

FLVで難儀

Flash CS3を買って一ヶ月以上経ちました。
webサイトで見せるビデオファイル形式のFLVと、Flashアニメーションとを組み合わせたムービーの研究にかなりの時間を割いています。
8月12日のいわきでのブラジルUFOのビデオを、その成果発表としていずれ公開するつもりなんですが、いろいろ趣向をこらしているのですが、いやほんとやりかたがわからん!わからん事が多い!Flashのアクションスクリプトを書くのに、色々な事がわからんのです。
わからんちゅうか難しいちゅうか、ヘルプをじっくり読んで、知りたい事を知るのに時間がかかる。必要な情報のあるページをみつけるのにも一苦労だ。

Flashの解説本はいっぱいあるけれど、FLVについて突っ込んだ解説がある本はないみたい。
と思ってたらこんなのがありました。
Flash-Video教科書

6300円もする〜!
6千円出して買ったって、どれだけ役に立つかわからんからなあ。
通販で売ってるのをみつけたので、立ち読みできませんから。
だいたいこのテの本は、書いてある事の3分の1ぐらいが有用なものであれば上出来で、他の3分の2は既に知ってる事だったり、知らなくてもいい事だったりなのですよ。
だから通販で買うってのは賭けだよね〜。
しかも前のバージョンのFlashの解説だからなあ。6千円出して前のバージョンの本買うのもくやしい。
まあそれでもお金に余裕があれば、買っておきたいねえ。

結局ヘルプを読んでなんとかなるからねえ。
でも時間がかかりすぎるんだ。
金払って学校に行ってもいいぞ!(金額にもよりますが)
誰かオレにFLVに関するスクリプト教えろ〜!
と吠えてみたくても吠えかたがよくわからない。
現実にはヘルプを読んで悩んで悩んでどっぷり疲れて焦燥状態、そしてふと小さな明かりが見える、ああやっと光が差した、これならいけるだろう、そしてまた壁に突き当たり悩む。それを数回繰り返してます。
今は光が差してる時です。製作の見込みが立ってる時です。だからブログを書いてます。
悩んでる時は脳みそがブログモードにならない。

2007年8月25日土曜日

映画「おやすみ、クマちゃん」Miś Uszatek

於東京都写真美術館ホール

映画じゃないんだけど、劇場のスクリーンで見ましたから。
70年代のポーランドの子供向けテレビ番組です。人形アニメです。

8分程度の短編を10本。
クマちゃんが「今日、こんなことがあったよ」とエピソードを話して、最後はおやすみなさいとベッドに入る。
おそらくポーランドではこの番組を見ないと子供が寝てくれない、ぐらいの人気があったのではないかと。

クマちゃん衣装持ちですね!毎回パジャマが違うじゃん!
パジャマ以外の服も毎回違うし、けっこうおしゃれですよ。
なんか知らんけど、見ているうちにクマちゃんの服を見るのが楽しみになってしまった。
でも春夏は上半身裸もあり。(夜は必ずパジャマ)

服だけでなく、全体の色彩も美しく、質感もいいです。特に秋の紅葉、落ちてくる葉っぱがいいすね〜。

料金1800円というのが、ちょっと高いんじゃないの?と思います。写真展の半券で割引されたけど。
東京都写真美術館って公営のものだろうから、もっと安く上映できるだろうのに。
東京近郊では写真美術館だけでしかやってないけど、他の都市は普通の映画館なのかな?だから料金を安く設定できなかったのかな。
別に、最新VFXがないから、時間が短いからもっと安くしろと言ってるのではなく、もっと子供がいっぱいいる環境で見るものなんだな、本来。
夏休みの土曜日なのに、子供があまりいなかった。大人も少なかったけど。
写真美術館はたしかにあまり子供ゾーンじゃないからね。
少なくとも制作者たちは美術館で1800円で上映なんて想定してなかったはず。(テレビ番組だってば)
もっと安く、子供がいっぱいいるゾーンで上映して、何も知らないで来てふらっと入れるのが理想。

そうは言っても、70年代ポーランドのテレビアニメなんて、人形アニオタ以外にどれだけウケるか予測しにくいだろうし。
日本で公開できただけでもよしなのかな。
いや、テレビ番組だから、放送かDVDが本来で、たぶんいずれDVD発売されるでしょう。
そう考えると、劇場なんて上映できればどこでもいいということかなあ。

「おやすみ、クマちゃん」公式サイト
http://oyasumi-kumachan.com/index2.html

ところで、10分以下ということは、やっぱりYouTubeにいっぱいUPされてました。
Mis Uszatekで検索するとよいですよ。
お〜原語版はおっさんの声なんだ〜。

2007年8月23日木曜日

夏休み特別企画 戦争映画特集
DVD「砲艦サンパブロ」 the sand pebbles

戦争映画とは違うかも知れないけれど、海軍が舞台になってるし、戦闘シーンもあるので。
時代の波に翻弄される人々を描いたヒューマン・ドラマって言うんですか。

「砲艦サンパブロ」
the sand pbbles
1966年 アメリカ映画 ロバード・ワイズ監督

しかし海軍とは言っても、大河を航行する船なので、ぱっとイメージされる戦艦とか空母とかは出てこない。
1926年、動乱期の中国が舞台になってます。共産党と国民党の内乱下にあって、排斥される西洋諸国。
諸外国も人民から嫌われるくらいえげつない事をやってるんでしょうけど。
砲艦外交という言葉が残ってますが、それがこの映画に出てくる砲艦なのですね。
砲艦外交だから、でかい大砲でおどしをかける、力でゴリ押しする外交かと思いきや、違ったみたい。

僕もDVD見るまでは知らなかったけど、砲艦ってこういうものか〜。
大砲などの「砲」は見当たらなくて、遠目には客船みたいにも見えます。
gunboatを訳して砲艦だから仕方がないのかな。武装してるとは言っても、小銃と、機関銃と、ラスト近くになってやっと大砲?が出て来た。それにしたって中国の国民党軍(の学生軍?)の大砲よりかは強力、という程度。
「艦」じゃなくて「艇」いや、モロ「船」ですね。

Wikipediaによると、砲艦の狭い定義のひとつとして
武装は比較的少ないが、強力な通信・指揮能力を備えており、単独での活動が行える哨戒任務に重きを置いた

とありまして、それがズバリこの映画の砲艦にあたるようです。
軍事力を背景にした外交活動も行っていたという事で、そんなものが自国の河川をウロウロしていたのだから、たしかに中国の主権はかなり限られていたようです。

おそらく映画のタイトルとしては「砲艦」を付けた方が景気が上がっていい、力強い感じでいいと思っての事でしょうが、そんな映画じゃないんだなあ。
登場人物がみなどっかしら屈折してて、映画自体もスカっとしないのです。アクションもあまりないし。
もっとアクションしろとかハッピーエンドがいいとか言わないけれど、結局映画が何をテーマにしてたのかよく分からない。
わからない事もないけれど、うまく伝わってこない。
屈折してるならしてるでもいいけど、もっと感情が煮えたぎって欲しい。
不満足な状態を仕方なしとしながら、気がついたら死地にいて、もっと居心地いい世界のはずなのに、とか思いながら死んで行ったんですかねえ、マックイーンは。
マックイーンが死ぬことのドラマ上の必要性が感じられない。別パターンのラストもあったのかな。そこではR・クレンナがもっと壮絶に散って行ったのだろうなあ。
R・クレンナもそれなりに演技してるけど、やはり屈折しててすっきりしない役です。何かが彼の中で変容する瞬間が見たかったし、マックイーンはあのままでも、生き残って欲しかった。

3時間の長い映画で、途中「休憩」が入ります。
しかし、エピソードひとつひとつは、たとえば70点とか80点の出来でも、それをつなげて見たところで、だから何?という感じ。家でゴロゴロしながらだから見れたけど。
映像は美しいです。香港と台湾でロケしたとか。そのロケ撮影から、当時の中国ってこんなだったろうなあという、雑多な感じとのんびりした感じが出てます。
音楽はJ・ゴールドスミス。ラスト30分になってやっと戦闘シーンですよ。ゴールドスミスの音楽はアクションに合うねえ。ああやっと溜飲が5ミリぐらい下りた。

2007年8月21日火曜日

夏休み特別企画 戦争映画特集
DVD「633爆撃隊」 633 squadron

モスキート機の活躍を描いた定番映画
「633爆撃隊」
1963年 イギリス映画
監督ウォルター・E・グローマン

モスキートは第二次世界大戦でイギリス空軍が使用した爆撃機です。
コスト削減と軽量化のためかな?材料に木を使ってるのが特徴。
もちろんエンジンとか鉄の部分もいっぱいあるけれど。
小型で運動性能がいいからでしょう、敵の対空砲や戦闘機の攻撃をひらりひらりとかわして成される、戦術的なピンポイント爆撃に重用されています。映画の中では。実際にはどうなのか分かりませんが。

姉妹編?の「モスキート爆撃隊」なら、昔テレビ放送で見たけれど、全然覚えてないな〜。
「633爆撃隊」の方が元祖で評価も高いようです。
なるほどこれはかっこいい。着陸してカメラの前に鎮座するモスキートがいいぞ!
こんなのスクリーンで見たら痺れるね〜!
空撮もイイですな〜。

クライマックスの壮絶さがこの映画を伝説たらしめているようです。
狭い峡谷を這うように進んで、敵の工場の真上の大岩をピンポイント爆撃。
(岩を崩して工場を潰すのが目的だが、工場は直接狙えない地形になっている)
狭い通路を編隊組んで爆撃するから「スター・ウォーズ」デス・スター攻撃の元ネタとも言われていますが、そ、そうなの?
「スター・ウォーズ」は一発成功すればよかったけれど、こっちは計算上12発正確に爆撃しなければならない。
一発、もう一発と当たるけれど、敵の対空砲火や戦闘機の攻撃も激しくて、次々と墜落していく。全滅するのが先か作戦成功するのが先かという壮絶さ、ですね。

その壮絶さに水を差すようで悪いけれど、現地レジスタンスが殲滅されて、アテにしていた"対空砲の無力化"がないと分かった時点で、引き返すという選択も多いにありだと思うんだがなあ。
爆撃隊長の心情として引き返す事ができないように、映画はそれまでの犠牲を描いているのだけれど、それでもやっぱりあれだけの部下を死地に追いやるというのは、他に選択肢がないのならともかく、どうなのかと思いますねえ。
部隊は全滅して作戦も成功しない、という可能性も大きかったろうし。
あまり無謀な事するのは隊長としていかんのじゃないかなあ。
演じていたクリフ・ロバートソンはいい顔した役者ですけどね。

ラストの作戦成功による大岩落下の特撮も、ちょっとどうにかならんのですか。
せっかくあれだけの犠牲を払った勝利なのに、あのショボ特撮では浮かばれないっすよ〜。



「モスキート爆撃隊」も見たくなってきた。
そうだ、主演がデビッド・マッカラムだ。

2007年8月19日日曜日

未来館 Miraikan

あんどう企画の未来館ロボットツアーに参加しました。
お台場の科学博物館"未来館"をロボットメインで見学しようというものです。
アシモショーやら最先端ロボットの解説やらがあって、どっちも面白かったけれど、初めて科学館に入った身としては他の刺激が大きかったですなあ。
未来館はロボットだけじゃないんですよ。

宇宙ステーション内部の模型がありました。(建設中?建設予定?)
壁と天井に手すりとマジックテープがいっぱい。本当は床にもあるんだろうけど、地球上で展示するには床に手すりがあるとジャマなんだな。
なんだかSFの世界に入り込めたようでとても嬉しい。

写真は潜水船しんかい6500の実物大模型。

かっちょい〜!
2メートル四方もないような操船室に3人が乗り組んで8時間も潜っている。
そのうち5時間ぐらいが潜水と浮上のための時間だそうです。
8時間潜水するにしてはトイレがなくて、ガイドさんに聞いたら
「我慢するんです」
って本当かい!
ウンコは周期を計ればなんとかなるとしてもねえ。
確かにあれだけ狭い空間に3人だったら、おむつとか使っても臭そうだしなあ。
でも、どうしようもない時のために、何かしら持って行くんじゃないかなあ。

未来館のサイト
http://www.miraikan.jst.go.jp/

あんどうさんのサイト
http://22plus.jp/

2007年8月18日土曜日

ブラジルUFO 西荻窪Flat

8月17日。西荻窪のFlatにてライブがありました。
映像学校の生徒有志が持ち寄った映像の上映と、バンドライブの混合イベントでした。
僕はいつものようにライブ中はビデオカメラを回したけれど、映像学校チームも業務用ビデオカメラ4台で撮影してるんですよ!
ある意味では撮影しやすかったけれど、彼らのイベントだからと思うと、ちょっと遠慮もでますね。
だってイベントの経済面はかなりの赤字だったろうからねえ。
Flatは客席とステージが同じ高さなので、最前列じゃないとロクに撮影できない。びっしり客が入ってると後ろから前に移動するのもめんどうで、以前に行った時にnanoXを撮らなかったのはそれもある。
それが昨日は「これくらい人が少ないと撮りやすくていいね」ぐらいな感じでしたから。
でもそんな、赤字とかは関係なしにイベントやろうっていうエネルギーや目的意識はいいですね。

出演バンドは「ブラジルUFO」「nanoX」「スーパーバニー」
nanoXは誰に聞いてもイチ押しのかっこいいグルーヴ・パンク・バンド。
ドラムのヤマちゃんは今でもブラジルUFOのヘルプ待機要員です。
「スーパーバニー」はライブの時に自作映像を流すことでつとに有名。
僕は見るの初めてでした。あまりライブやらないみたい。映像の仕込みがあるからかな。

それなりに刺激はありましたね。
オレも何かやりたくなったもん。

ブラジルライブの出来は、クモンさんいわく「今日の映像は抹消で!」と言ってました。
しかし僕が抹消しても、他にもビデオカメラ4台あったからなあ。

2007年8月17日金曜日

海王丸「風走」

12日にいわきで共演した郡山のバンド、海王丸のプロモビデオ発見!

お〜!PVだ〜。

海王丸とはここ3年ぐらいいわきで共演してます。
9/23に新宿モーションで海王丸の企画イベントがあります。
残念ながらブラジルUFOは出演しないそうですが。

2007年8月16日木曜日

帰省したけど

前回の投稿で、帰省したら3日ぐらい更新しないでしょう、と書きました。
それで、帰省したんですけど、24時間で東京に戻って来ました。
夜中暑くってもう〜、眠れなかった。
実家はエアコンないんですよ。
エアコンなしでも過ごせる、はずだったんだがなあ。
暑さばかりじゃないにしても全然眠れなくて、こりゃあいかん、さっさとエアコンのきいた部屋に戻ろうと思いまして、予定よりも早く戻って来ました。
ふひー。

2007年8月14日火曜日

Scissors For Lefty "Lay Down Your Weapons"

昨日、じゃなくて一昨日からどうも体の具合がよろしくない。
昨日、今日とほとんど寝て過ごした。寝込むほどじゃないんだけど、さりとて他の作業に集中できるほどでもなくて、早く治した方がいいから寝てたのですよ。クークー眠れるんですよ。微熱があると。
でもなんだか、よくなってないなあ。

明日から帰省するつもりです。本当は今日からの予定だったのだけれど体調不良なもので。
体調が戻って帰省できたなら、たぶん3日ぐらいこのブログは更新しないでしょう。

さて今夜も、このビデオの少年のように悪夢にうなされますか。
Scissors For Lefty "Lay Down Your Weapons"
サンフランシスコのバンドです。

YouTubeもあります。
http://www.youtube.com/watch?v=XygAGRLaL3E

2007年8月13日月曜日

ブラジルUFO いわき市三崎公園野外音楽堂

8月12日、ブラジルUFOは福島県いわき市での野外音楽イベントに出場しました。
毎年夏にやってるのですよ。

いつもビールまみれなのだけれど、今回は番長ちょっと酔いすぎてたね。
ギリギリなんとかぶちこわしには至りませんでしたが、MC聞けば分かります。

でも、ビデオをホームページで見られるようにするのは数日以上かかりそうです。
ちょっとFlashでやりたい事があるもので。
それに僕も何日か帰省しますから。

いわきに一晩泊まりました。昼間は暑かったけれど、夜は涼しかった〜。
エアコンなしでも、網戸で風通しがよくて、充分涼しい。
涼しすぎてちょっと風邪ひいかたかも知れない。



写真はダッキン(昔のブラジルUFOギタリスト)の娘。ダッキン親子と一緒にいわきに行きました。
カックイ〜!

2007年8月10日金曜日

夜のサイクリングは…Bat for Lashes知ってる?

Bat For Lashes "Whats a Girl To Do"


イギリスのユニット。
ボーカルの女性はパキスタン出身だそうです。

2007年8月9日木曜日

小説「警察署長」 chiefs

スチュアート・ウッズ著 真野明裕訳
「警察署長」
1981年

読みました。おもしろいわ〜。
1919年から1962年までのアメリカ南部の大河小説兼警察小説。
いわゆるミステリーとはちょっと違うんだけど、この話はどうなるんだ?というハラハラ感はでかい。
下巻の後半、政治の世界を描いている部分がかなりあって、同じキャラクターの同じ行動が多くなる。
それよりももっと、新鮮な日常の描写(読んでる方にとって新鮮)あるいは、それまでと違う感覚による事件の分析があったらよかったなあ。
それでも充分面白くてどんどん読めるからいいけれど。

1985年にアメリカでテレビスペシャルとしてドラマ化されて、日本でもNHKで放送されました。
そのテレビ映画はたしか、3回ほどに分けて放送されてたと思う。
僕はそれを見てかなり感じ入ったのを覚えています。
だからこれがその原作小説だってのは知っていた。本屋に並んでるのも知っていたのだけれど、読んではいなかった。
最近古本屋で上下巻を買ったので読みました。

テレビ映画のことを思い出そうとしても、ほとんど覚えていない。
誰が出てたっけかなあ〜。
連続殺人者についてのサスペンス映画というのは、当時はそんなになかったと思う。
少なくとも僕はあまり見てなかったから、興味深かったし、怖かったんだろうなあ。
ホラー映画はもちろんあったけれど。
多くを殺した殺人者がいるのに、それだけがドラマの焦点ではない映画、というのはそうそうない。
それがまた面白かったし、事件がリアルに見えたのだと思う。

思い出そうとしてたら、小説巻末の解説に書いてありました。
そうだ!サニー・バッツ役はブラッド「ミッドナイト・エクスプレス」デイビスだ!
そうだ!フォクシー役はキース「北国の帝王」キャラダインだ!
あれ?ビリー・デ・ウィリアムスが出てたっけ?それなら覚えてそうなもんだけどなあ。
でも85年に上の三者をオレは知ってたのか?チャールトン・ヘストンは分かってなかったろうけど。

テレビ映画の監督はジェリー・ロンドンです。検索してみたら仕事のほとんどはテレビですね、この人。
おっと、劇映画だと「レンタ・コップ」があった。…見たけどあまり思い出せない。

もういちど見たいですね。
テレビ映画「警察署長」
DVDは発売されてません。VHSソフトが過去に発売されてたようです。
こりゃあ見たくてもなかなか見れないぞ。
あ〜なんだかますます見たくなってきた!



スチュアート・ウッズは他にもいっぱい書いてて、翻訳されたのも多いけれど、絶版も多いですね。
でもこれはたしかに名作です。今も版を重ねています。

2007年8月7日火曜日

DVD「ヴェラクルス」veracruz

その昔、新宿のシアターアプルで見ました。二十歳ぐらいの頃かな。

「ヴェラクルス」

1954年 アメリカ映画
ロバート・アルドリッチ監督

あんまり覚えてないんですけどね。
もうすでにマカロニの"どぎつい"ウェスタンを見慣れていたので、「2大スターによる虚々実々のかけひき」みたいな事言われても、ふ〜んこれがそうなのかねえ、ぐらいにしか思わなかったような気がする。

最近バート・ランカスターがブームなので、再見してみました。
まあ映画のおっとりした感覚は否めないけれど、いいですよ。何がいいって、バート・ランカスターがいい!
「キショー!やられたぜ!」という歯をむき出して笑うあの顔がいい!
悪党なんだけどカラッとしてて憎めない。映画の生命力のかなりの部分をバート・ランカスターが負っている。
ヘクト=ランカスター・プロダクション作品でありながら、ゲーリー・クーパーというスター俳優に花をもたせる、これはランカスターとしても意欲作だったと思われる。
しかしゲーリー・クーパーは、う〜ん、ちとヤサ男すぎたのではないかな。
ランカスターのむきだしのギラギラ感に対して、秘めたるギラギラ感があるような、別の役者がよかったんじゃないかなあ。

後に男映画の巨匠になるアルドリッチの初期の作品。
E・ボーグナインやら若きブロンソンやら"男顔"も出てますが、やはりまだこの頃は映画会社の方針そのままのようです。
だってあの馬車と騎兵が横一列になって平原を駈けるシーン、いらないじゃん。もう危機は去ったんだし。あれっていかにも映画会社が欲しがりそうな"スペクタクル史劇"なカットだね。

ラストの対決も、ランカスターの感情をもうちょっと、もう1秒ぐらい、カラッとしたのでも見せて欲しい。
クーパー側に至っては、なぜあんなふうに唯一の友達と殺し合わなきゃならないのか、感情を共有できない。
わからない事はないけれどね。ちゃんと説明してるし。でも「あれはメキシコ人民の金だ」ってそんな優等生的な事をいまさら言われてもねえ。
それにしては正義の為にギラギラしてるようでもないし。
なんだかクーパーを見てると「殺したくないのに殺してしまった。本当は金なんかどうでもいいのに」と思ってるかのようで、そんなふうに殺してしまうにはあまりにもランカスターのキャラクターはもったいない。
あるいはランカスターが一線を越える瞬間がはっきりとあればいいのかも。

ランカスターが一目で気に入る伯爵夫人が、ぜんぜん美人じゃないんですけどいいんですかね。




アマゾンは定価ですね。町のお店に行くともっと安く売ってたりします。あるいはこのフォックス・ジャパンのスタジオ・クラシック・シリーズは在庫処分のために安くなってる気配があります。そうなるともうすぐ生産中止?いや、パッケージを新しくしてまた売るでしょう。

2007年8月6日月曜日

最近読んだ小説 novels

ここ一ヶ月ぐらいに読んだ小説。

マイク・レズニック
「第二の接触」
1990年
発売当時に買ってそのまま読まないでいた本じゃないかなこれは。
ハッカー女大活躍、だけれど今となってはSFというよりも安易なアクション映画のイメージ。
それはこの小説のせいじゃなくてそのテの映画がぼんぼん作られたからなんだけど。
2065年の未来が舞台という設定。しかしPCショップで扱ってる最速モデムは76Kbpsだそうです。ほほう。1990年の未来像がうかがえますね。

マイケル・バー=ゾウハー
「パンドラ抹殺文書」
1980年
過去2作品ほど読んでる作家です。それを読んだのも一昔前だし、これもわりと以前の作品ですなあ。


デズモンド・バグリイ
「マッキントッシュの男」
1971年
(8月1日に投稿あり)

イアン・ワトソン
「スロー・バード」
1979〜1988年
これも発売当時に買ったのに読まないでいた本。
しかし面白かった!こんな面白い本をオレは持ってたなんて!

もうとっくに絶版だろうと思ってたら、今年の6月にハヤカワから再版されてました。


ジョン・スコルジー
「老人と宇宙」
2005年
おもしろいですね。地球から遠く離れた人類のコロニーには敵のエイリアンがウヨウヨ。地球人(西洋人)が新天地を求めるにはコロニー防衛軍に志願すればいいのだが、75歳以上にならないとその資格を有せない。なぜ若者ではダメなのか…。
多少政治的なスタンスもないことはないが、アメリカ人としては自然なのかも知れない。それよりも面白い物語を作ろうという作者の意図が感じられます。
コロニーと地球が隔絶されてる状況と理由がすんなり飲み込めないのがちとつらい。


グレッグ・イーガン
「ひとりっ子」
1990〜2002年
イーガンの本はなんとなく身につまされていいんだけど、短編集はどうなの?同じような主人公の同じような独白が多くて、続けて読むとなんだかぐったりくる。量子論についてだってわからないなりに読むだけなんだから、ますます疲れますな。
続けて読まないようにしましたよ。

2007年8月5日日曜日

FlashのVideoコンポーネントを使用してスキンもどき

昨日、ブラジルUFOの8月2日のライブ映像をYouTubeにアップしましたが、「宇宙裁判〜フィナーレ」のビデオ、せっかくマーキー君のアップ画像なのにYouTubeだと表情がまったくわかりませんね。

http://www.youtube.com/watch?v=BnJ2_9EhBuY

なので別のFLVファイルをブラジルUFOのサイトにアップして表示することにしました。

その際、
Skinning the ActionScript 3.0 FLVPlayback component
http://www.adobe.com/devnet/flash/articles/skinning_as3_flvcomp.html(英語サイト)
を参考に、オリジナルのスキンっぽいものを製作してみたのです。
英語だからよくわかんないけど、辞書を片手に、じゃなくて辞書サイトを別ウィンドウにやってみました。
上の解説サイトは5ページあるけれど、そのうちの3ページ目を参考にしました。
全部クリアしたらスキンswfファイルができるみたいだけど、脳みそがナマケモノなのでそれはまたの機会に。

できました。コンポーネントのボタン類を使用するので、オリジナルとは言えないのですけどね。
ポスタームービーを設定してあるので、クリックしたら今回の課題"オリジナルスキンもどき"ムービーが表示されます。

2007年8月4日土曜日

ブラジルUFO 中野MOONSTEP

8月2日、中野MOONSTEPでのブラジルUFOのライブに行きました。
7月12日の投稿で書いたマイクアッテネーターを初めて使ったのです。
効果てきめん!スピーカーの前にいてクモンさんの声に耳が痛くなってたのに、ビデオの音声は割れてない。
今までブラジルUFOのサイトにアップしたビデオのほんとんどはキャノンFVM100で撮ったものですが、今回はVX2000を使いました。前回操作性の悪さにしびれたので。
カメラが替わったから、今までと比べてアッテネーターのおかげで音声がどうなったか、というのは本来計りにくい。
しかしVX2000でライブハウスで撮った事もある。音声レベルをビデオカメラ本体でマニュアル調整できるからよいかなーと使ってみたがやはり音が割れてしまい、それならFVM100でいいか、と思ったのだ。大音量による割れ具合はどちらのビデオカメラもあまり変わらないかなと思っている。
MOONSTEPも初めて入ったので過去のビデオと比較することはできないが、耳の痛くなる度で言うと割れて当然な音量だった。スピーカー前にいて。

いいですね。マイクアッテネーター!音割れませんよ!歌詞も聞き取りやすい!(比較して、です。聞き取れるわけではない。番長ですから)
しかし、全体的に押しが弱くなりましたな。ギターの音がちょっと小さいのがさみしいね。
まあそれは実際に出力してる音声がそういうバランスになっていたのかも知れない。クモンさんの声が大きく聞こえたのは確か。

「のんだくれ」

途中で終わってるのは、番長がカメラにぶつかったから。どうやらストップボタンを押してしまったようです。
それに気付かないでその後の10分ぐらい撮れてなかった。ボーイとのデュエットがすべて撮れてなかった。

VX2000の方がきれいだし、操作性もいいんだけれど、重かった〜。ずっと持ってられないよ〜。
ライブハウスで撮る場合一脚を使うのですが、足を伸ばさないで左手で補助するのに使用してます。一脚なしの場合と機動性は変わらなくて、安定度は高まるだろうから。
けどワイコンのおかげで前が重くなってるせいか、長時間持ってられない。両手を使いながら重心を持ってないのがいかんのだな。
一脚の足を伸ばして普通に撮影しました。

2007年8月1日水曜日

小説「マッキントッシュの男」the freedom trap

デズモンド・バグリイの本を読んだの初めてです。
「マッキントッシュの男」THE FREEDOM TRAP
1971年 Desmond Bagley著 矢野徹訳


明日朝早いから3時間しか眠れないや〜。でもふとんに入って本をめくったのが運の尽き。その3時間を読書に費やしてしまいました。
おかげで今日は映画1000円デーだったのに、睡眠不足で映画を見られるコンディションじゃなかった。何も見なかった。

ポール・ニューマン主演の同名映画があります。その原作でしょう。
映画は見た事ないと思うけど、なんとなくテレビ放送で見たような気もする。
タイトルでなんとなく期待して、なんだかつまんない、という印象を受けたような気もしてきた。
ジョン・ヒューストン監督でW・ヒル脚本なんだ。見たくなってきた。

小説はハヤカワ文庫だけれど、この解説、ネタバレすぎじゃん!
カバーの背表紙だよ、誰でも読むよこれは。
でも内容について説明するなら、こうなってしまうのかな。
映画にもなったし、当時はかなり売れた小説だったろうから、これくらいのネタバレはよしとしたのかな。
まだ全部読んでないけれど、前半の方が面白いかなあ。(貴重な3時間と引き換えに読んだあたり)
解説にネタバレがなくて、なんの予備知識もなかったら、前半はただの犯罪小説と思えてしまうかも。
それでも面白いと思えるくらいの筆力があるので、まっさらな状態で読みたかった〜!
しかしその場合、刑務所に入る事の二面性を知らないのだから、かえってこんなにドキドキはしないかも知れない。
それなら睡眠を削ることもなかったかも知れない。むうん。