2007年12月30日日曜日

映画と小説「メグレ警視 殺人鬼に罠をかけろ」maigret tend un piège

「パリ連続殺人事件」
Maigret tend un piège
1958年フランス映画
監督 ジャン・ドラノワ
同年日本公開
1980年代後半に同名タイトルでリバイバル上映されましたが、現在DVDで発売されているタイトルは
「ジャン・ギャバン主演 メグレ警視 殺人鬼に罠をかけろ」になってます。


僕はリバイバル上映の時に映画館で見てるのですが、見たという事実とジャン・ギャバンという役者がメグレという有名な警官を演じたという事しか覚えてなかった。
で、そのまま年月が過ぎ去って、数年前に「現金に手を出すな」(1954年)を見てからジャン・ギャバンがマイブームになったのです。
更に、1年ほど前からジョルジュ・シムノンの小説、メグレ警視シリーズにもどっぷりハマってしまった。
こりゃあ映画のギャバン=メグレを見るしかねえぞ!

最初に読んだメグレ小説は「メグレと首なし死体」です。
他殺体が発見されて捜査開始直後、メグレが偶然なんとなく入った居酒屋が気になって、じっと観察していたらそこの主人が犯人だったという、ええ!?そんな推理小説あるの?しかしこれが面白かった。
極端に言うと、被害者と加害者と探偵しかいない、そんなミステリー小説がメグレシリーズで、いやそれは本当に極端だけれど、ミステリーの謎は誰が殺したかではなくて、なぜ殺したかになってくる。それでも心理小説というよりミステリーと呼びたい。死にまつわる謎、被害者にまつわる謎に引きつけられるように取り組むメグレの姿勢は興味深く、小説として面白く読みやすい。
僕は読むのが早い方ではないのだけれど、メグレシリーズはだいたい数時間で1冊読んでしまう。長編にしては長くないという事もあるけれど、それくらい読みやすいからでもあるのです。
で、この1年で30冊ほど読んだけれど、どれもこれも面白い。
図書館で借りて読んだのがほとんどです。

読んでいてメグレとしてイメージされるのはもう、ジャン・ギャバンしかないです。しか出てこないです。
以前に映画を見たからだとか、ジャン・ギャバンのファンだからというだけではない、何かがありますよきっと。

写真:ジャン・ギャバン
(映画の場面ではない、ジャン・ギャバンのポートレート写真です)

残念なことに、本屋で売ってないのですね。現在ふつうに刊行されてるメグレものは、早川から数冊と、河出書房から数冊と、東京創元社から1冊と、偕成社から短編集が3冊、だけみたいです。
1980年頃に河出書房から新書サイズで50冊ぐらい出てたんだけれど、みな絶版になってます。そのうち10作品が最近文庫になってたんだけど、なんだかじわじわと在庫切れになってるみたいです。いや、今さっき河出書房のサイトで検索したら、すべて「品切れ・重版未定」になってました。むう。
河出書房の新書シリーズは今はもっぱら、図書館にあるのです。
どれかの解説にあったけれど、メグレものはブームになるサイクルがあるって話なんだけど、もう20年ぐらい下火のままですねえ。困ったものだ。こんなに面白いのに。

「殺人鬼に罠をかけろ」の原作は「メグレ罠を張る」で早川書房から刊行されています。

と思ったらあれ?アマゾンでは古本しか売ってないみたい。これも絶版なのかな。

これも容疑者が一人で(正確には違うけど)、犯人は誰かというよりもどんな人間なのかという、純メグレな小説。
そのまま映画にしてしまっては60分もない、と思ったせいか、小説にはない殺人シーンなどが加わっています。
小説は三人称とは言え、メグレの行動や視点にそって描かれているので、殺人シーンなどあるわけもない。
まあ映画と小説は別モノだから改変したっていいんだけれど、メグレの視点だからでこそ犯人の環境や内面に迫るメグレの手法が生きるわけで、だからでこそ容疑者が一人でも面白いミステリーになるのですね。
そのへんのうまさ、くっきりさ、内面への執拗さが欠けていて、映画はいまひとつな印象です。

そうは言っても映画ならではの、目で見る部分は大きな魅力ですね。
実際にパリの路地裏や古い建物、当時のモダンな集合住宅などが見られる。
それまで小説で読むだけだった風景、モノ、人物が映像になってるのは感じ入りますね。
ほほう、これがパリの街中にある警察直通非常電話か〜。
ほほう、これがビヤホールドフィーヌのサンドイッチか〜。
なんかメグレ夫人はイメージと違う〜。
シリーズのファンとしては興味深いです。

そしてやはり、メグレに血肉を与えたジャン・ギャバンがいい!
もう頭の中はギャバン=メグレ、ギャバン=メグレ、ギャバン=メグレ、ですよ。
尋問シーンは小説に負けない迫力。小説「メグレ罠を張る」のメグレの尋問もいつになく饒舌だけれど、映画のジャン・ギャバンも凄い。
硬軟とりまぜて繰り出される喋り、パフォーマンスで相手をじわしわ追いつめる。
残念な事に、それを受け止める犯人役の俳優が普通の役者で、脚本に書いてあることを頑張って演じているだけなのですね。
犯人の母親と妻役の二人の女優もまたいい演技をして、キャラクターをリアルに表現して存在感がある。
それだけに肝心の犯人に鮮やかさがないと、その難点が目立ってしまう。もったいない。
映画ならではの設定の改変もわからないではない。脚本としてはありかも知れないが、犯人役が弱いのがいけませんね。
役者によっては脚本以上の映画になる、異常心理をじわりと感じさせてくれる映画になる可能性もあったのだが。

2007年12月28日金曜日

落語の土地に行ってみる - 柳島の妙見様 rakugo : myoukensama

歌舞伎役者の中村仲蔵が初めて名代となった時に、もらった役を工夫して成功させる噺「中村仲蔵」。
いくつか音源を持ってますが、僕のお気に入りは八代目林家正蔵のものです。
噺の中で芝居の描写をするのだけれど、噺のリズムと芝居のリズムがしっくりしてて、どちらも無理なく無駄なく聴けます。


役をもらったはいいけれど、つまらない役をどう工夫したものか、悩む仲蔵が柳島の妙見様(やなぎしまのみょうけんさま)に願がけに行きます。神様仏様に「いい工夫ができますように、いい工夫を思いつきますように」と頼みに行くのですね。

柳島の妙見様とは、墨田区業平5-7にある妙見山法性寺です。
芸能関係にご利益があったらしいです。
写真:妙見山法性寺
上がマンションになってますよ〜。文化的なおもむきはありますが、霊験あらたかには見えませんね。。

敷地の入り口に墨田区教育委員会が立てた「昔ばなし柳塚」の説明看板があります。
「この石碑は落語界の一派、柳派の記念碑と考えられます。剥落が激しいため…」と書いてあるのですが、はて「この石碑は…」と書き出すからにはその説明書きの近くに石碑があるはずなのだが、それらしいものが見当たらない。
そんな落語ゆかりのものがあるとは知らず来たのだけど、見当たらないのは気になりますね。

奥まで入って行ったらありました。説明看板と当の石碑が違う場所にあるって、お寺も教育委員会も相当やる気ないね。
写真:昔ばなし柳塚
この石碑の近くには手書きの説明塔婆(とうば:戒名書いたりする板。矢印とか書いて案内にも使ってるのがお寺らしいですね)があって、それには「東西落語家結集の碑」とありました。教育委員会の説明と違いますね。
この意見の相違で看板と石碑が離れてるのかしら。

他にも近松門左衛門の碑とか、初代歌川豊国の碑だとか、八世桂文治の碑などがあって、なるほど芸能関係に強そうだけれど、敷地の隅に追いやられてなんだかこじんまりとしてます。
文化財とは言っても石だから、見に来る人もあまりいないのでしょう。

林家正蔵の音源では、仲蔵は7日間妙見様にお参りします。
仲蔵が住んでいるのが人形町で、地図で計ったところ人形町駅から片道5.2Kmほどあります。
それを毎日通うのだから、ちょっと大変な気もしますが、昔の人はどこへでも歩いて行ったから、5キロぐらいは充分行動圏になるのでしょう。
あまり近いとご利益が少ないという気持ちもあったようだし、役にどんな工夫をつけるかと考えながら歩くなら、それくらいで丁度いいのかな。

噺では7日目の帰り道、急な雨に降られて仲蔵がそば屋で雨やどりしていると、そこに入って来た侍から大きなヒントを得て役を成功させます。

法性寺の近くにそば屋があったので、一瞬入ろうとしたけれど、値段がわからない-高そう-なので却下。
仲蔵が帰り道に寄ったそば屋は、雨やどりのためだからこんな近くではないだろう。
そばも食べたくて注文した訳ではなく、ぐずぐず食べるような食べないような描写があるので、うまいそばではいかんのだ。

いつしか帰り道にそばを求めていたので、駅で立ち食いそばを食べました。
なんだかうまいんですけど。

2007年12月26日水曜日

落語の土地に行ってみる - 御厩の渡し rakugo

落語「岸流島」は渡し船が舞台になっています。
短気な若侍と気品ある老侍の対立をその途端から、船中の場面だけで語る。
物語などはシンプルで珍しくないが、短い話ながら様々な人物を描いているし、
老侍の人品清廉っぷりもよく、乗り合わせた町人のヤジも可笑しい。
短い噺ながらよくできているので、演者がうまければ気持ちよく聞ける。

ただ、煙管(きせる)文化がほとんど無くなっているので、これから演じる噺家は少なくなっていくのかな。
僕も煙管って実物よく知らないし。煙草も吸わないからね。

噺の舞台は隅田川の"御厩の渡し"(おんまやのわたし)で、現在の厩橋(うまやばし)のあたりにあったようです。
川の墨田区側、現在の石原あたりに幕府が管理する厩があったので、その名前がついたようです。
写真:厩橋
厩橋。今ちょうど塗装工事中です。

江戸時代は吾妻橋から両国橋の間に他の橋がなかったので、それぞれから1Kmほどのところにある"御厩の渡し"は繁盛したのでしょうね。
写真:隅田川と厩橋
川幅は200メートルほど。台東区側からの写真です。

武士は無料で渡し船に乗れたそうです。厩を利用するのが武士だから、渡し船もそのために用意されたのでしょうか。
そこの厩は公用車の駐車場みたいなものですかね。
町人はお金を払ってついでに乗せてもらったそうです。ついでとは言っても、落語を聞いた限りだとほとんど町人ばかりが乗ってるようですが。

噺をする上でどこの渡し船に設定してもいいのだろうけれど、江戸を代表する大川(隅田川)だし、繁盛してる渡し船で侍もよく利用するので、こんな出来事がありそうだと納得しやすいのは御厩の渡しだったのでしょう。

三遊亭圓生のマクラによると、渡し賃は2文。
たぶん他の、純商業的で近くに橋のない渡し船なら、もっと値段高いのでしょうけれど。
屋台の安いそばが16文だった時代で、16文が200円〜400円とすると2文は25円〜50円。
ちょうど対岸に行きたい人なら2Km歩かなくてすむ。
2Km程度だったら今でも普通に歩く人が多いだろうけど、これだけ安ければ江戸時代の人だって船に乗ってもいいかなと思いますよね。

2007年12月24日月曜日

Wouter Hamel "Breezy"

知人おすすめ、オランダのミュージシャン。
音楽もかっこいいが、ビデオもすっとぼけてていいですね。

Wouter Hamel "Breezy"


オランダ語バージョン?
http://www.youtube.com/watch?v=pyOTP9q-Ubo

マイスペースのページ
http://www.myspace.com/wouterhamel

2007年12月22日土曜日

映画「ナンバー23」number 23

於MOVIX亀有

ジョエル・シューマカーって息の長い監督ですね。
「ロストボーイ」が20年以上前でしょう。
それなりに意欲的な製作してるようだし。
ハズレもあるけれど。

「ナンバー23」
THE NUMBER 23
2007年 アメリカ映画
監督 ジョエル・シューマカー

ジム・キャリーがふと読み出した奇妙な古書。
一人称の主人公="著者"と自分が似ているのに驚き、著者と同じように数字"23"にとり憑かれてしまう。
気がつくと自分の身の回りの数字がすべて23に通じている…

面白そうな題材だし、シューマカーが魔術的映像でぐいぐい引き込んでくれる。(CGだとわからなければもっとよし)

よくできたスリラー映画ではあるけれど、結局どういう事だったのかというタネ明かしが、ミステリー映画としてはまあ普通。珍しくないのですね。
いや、社会や科学の法則のなかで謎を説明できるようなタネがある事で、
自らをミステリー映画というくくりにしてしまう。それがいまいち。

途中で、甘っちょろいファミリー映画になるかと思いきや、底知れぬダークファンタジーになりそうで、この映画どうなるんだ?という期待感があったのだが、(そもそも血がいっぱい出るしSEXシーンもあるのでファミリー映画ではない)
よくあるオチで、それもちゃんと説明できるようなもので、だから社会も常識も変化しなくて家族愛で終わる。
いや家族愛でもいいんだけど、ここまで描いておいて、それを受け止める観客なら、なにも映画が日常や常識を破壊したからって不安にはならないでしょう。

謎のスリラー映画としての吸引力があったのに、謎がないのをよしとする「普通の映画」を目指しているのが残念なのです。
まあハリウッドで20年以上も商業映画作ってる人なら、あまり滅裂な映画にはしないんだろうけど。

人物の表情で深読みさせる、という事があるよね。シューマカー映画って。

音楽がよくなかった。
ハリー「コン・エアー」グレッグソン・ウィリアムス。嫌いじゃないけれど、やっつけ仕事だったのかね。
あるいはアクション映画向きの人なのかな。
もっと、映像に新しい次元を加えるような音楽がいいのだけれど、普通にアクションスリラーな音楽でした。

The Late Parade "My Spies"

ひさびさ、YouTube映像でのアーティスト紹介。

デンマークのバンドです。
The Late Parade "My Spies"


ボーカル、男です。
マイスペースのページ
http://www.myspace.com/thelateparadeにある写真には、中央に女性がいますが、彼女はドラムだそうです。

2007年12月20日木曜日

ARURA 公式サイトと予告編

10月にカメラマンとして参加したインディーズ映画「ARURA」の公式サイトです。
http://www.aruramovie.com/
現在はまだ英語のみです。

ていうか、映画のタイトルが「ARURA」かと思っていたら、どうも違うみたい、なのかな。
試作のDVDが送られて来たので見たけれど、タイトルに相当する表示がなくて、これでいいのか?ってヤーッコに聞いたら、いいって言うんだね。

う〜ん、これを習作として次により高いレベルを目指すとかいうならともかく、いきなり売るっていうのは、どーなんだ。
売れないのは当たり前だけど、それ以前に商品レベルじゃないよ〜。
世間に広めるやりかたとして、より多くの人を"巻き込む"には、商行為って理想なんだろうけどね。
売る事が重要ではないにしても、インターネットで無料公開するのとは違う見せ方がいいみたい。

YouTubeに予告編あります。
でもこの予告編は編集の初期に作ったものなので、ヤーッコのオリジナル音楽があまりないのですね。

2007年12月18日火曜日

移動インターバル撮影4-試作品
Moving interval shooting 4

12月14日。品川駅にて。



YouTubeもあります。
http://www.youtube.com/watch?v=cJW9m1Bdqa8

人がいっぱいいるけれど、みんな歩いてるだけなのでつまらない映像になる予感もありました。
けれどアーチ型の天井が気になったので、撮影してみたのです。

この映像は明るく補正してますが、じっさいには暗くて、カメラに取り付けた水平器がやっと見えるかどうか、という状況だったのです。

撮影中、偶然FUのチャン女史と会いました。
おそらくこのブログを読んでムービーを見てるからでしょう、あいさつもそこそこに見逃してくれました。
その頃にはもう撮影やめてもいいかなとも思ってたけど、
せっかく見逃してくれたのだから、もうちょっと続けよう、そう思って続行したのですが、ほどなくして盲人の方と衝突して撮影は終わりました。
見てわかるとは思いますが、盲人用デコボコの上を歩いてました。更に、ずっと下を向いて水平器を見てるので、ほとんど前を見ないのです。
迷惑なカメラ野郎ですね。

2007年12月16日日曜日

映画「バイオハザードⅢ」resident evil : extincion

於TOHOシネマズ西新井。

ラッセル・マルケイの新作っすよ〜!
僕が見るのは「スナイパー」以来だから10年ぶりぐらいですね。

「バイオハザードⅢ」
Resident Evil : Extincion
2007年 アメリカ映画
監督 ラッセル・マルケイ

ミラ・ジョヴォヴィッチのクローズアップ、厚化粧が気になりますな。
砂漠の強い日差しをガードするためのサバイバル仕様ですかね。

それはさておき、
ラッセル「ハイランダー」マルケイ再降臨!
おそらくプロデューサもやってるポール・アンダースンあたりはR・マルケイのファンなんじゃないかな。そんな世代ですよ。

いいですね〜アンデッドの強化バージョン。
ヘタなモンスター出すよりも数で攻められる方が恐いし、ジョヴォヴィッチのかっこよさも引き立ちます。
それだけに、後半になってドクター・アイザックがモンスター化するのはいまいち。
モンスター化するという事自体お約束でつまんない。
モンスター化する前のキャラクターの方が多少なりとも興味もてたし。(モンスター化する事でキャラクターが愚鈍凡庸になっている)
モンスターよりも強化アンデッドやカラスの方が新味がある。
これだけ並べ立てても、B級映画だから仕方ない、お約束やらない訳にはいかないのかな。

ディテールやイメージにこだわったりするのもラッセル・マルケイらしいが、微妙に燃焼しきれないのもラッセル・マルケイですかね。

深層的な精神抵抗で、アリスをコントールしてるはずの衛星のチップを焼き切るシーンがありましたが、あのような"中学生的発想でもパワーで強引に描ききる"そんなシーンがラストにも欲しかった。

それなりにおもしろい映画で、ラテン兄ちゃんの死に様とか(最近パンフレット買わないので、名前覚えられない)、かっちょいいシーンも多い。
けれど、クライマックスもオチもありきたりで映画の示すビジョンや方向性が感じられない。
せっかく「マッド・マックス」ばりの荒廃世界をちゃんと描いているのに、なんだかもったいない。

ラストのヘンな東京はサービスですか。

2007年12月13日木曜日

「ランボー4」劇的予告編 "rambo" theatrical trailer

日本公開はいつなんですかねえ。





日本の公式サイトがあった。
http://rambo.gyao.jp/
初夏ですか〜。

2007年12月12日水曜日

通信講座がやってきた

先月末頃から、webデザインの通信講座を受けてます。
7月にアドビCS3 WEB STANDARDを買って、今回は独学ではなく講座でも受けようかというたくらみはあったのですが、なかなか時間とお金がなくて。お金は今もないけど。
7月からずっと、Dreamweaverを使わないようにしてたのです。
使うという事は、そのために自分で学習するという事で、授業料払って教えてもらうのにそれが知ってる事だったら、お金がもったいないじゃん。

しかし、あ〜、もっと早くDreamweave買って使ってりゃよかった!
Adobe PageMillよりも100倍、いや100倍は言い過ぎだな、10倍ぐらい使いやすいぞ!
だってPageMillってもう10年ぐらい前のソフトだよ。バージョン3だから10年経ってないと思うけど。
今までそれを使ってブラジルUFOのサイトとか作ってたのです。
それがDreamweaverって、CSSとかJavaScriptとか、今までエディタでせこせこと書いてたのが、なんだよ、こんな簡単なのかよ、くそ〜!
(そもそも値段が違うけどね。)

通信講座も最初のうちは、知ってる事が多いので楽にできてますが、だんだんきつくなりそうな予感がして来ました。
まだ予感程度ですが。

2007年12月9日日曜日

移動インターバル撮影3-試作品
Moving interval shooting 3

またまた浅草です。
昨日の18時33分から19時47分に撮影しました。
仲見世から雷門に。

ボタン画像:移動インターバル撮影3
ブラウザではなくQuickTimeプレイヤーで再生されます。
この見せかた、ちょっとかっこいいんだけど、ムービーを見る人のローカルディスクに.qtlファイル(ムービーの呼び込みファイル)がいちいち作られるのがうざいね。
"071208asakusa4.qtl"がそうです。たぶんいらないだろうから削除して下さい。

電池切れで提灯の下をくぐれなかった!残念。
撮り始めたときは、バッテリーもメモリーカードもあまりないと思ってたので、提灯まで行けるとは思ってなかった。
それが1時間以上も撮ってたとは。
ゆっくり歩いているとは言え、上半身は同じ姿勢を崩さないようにするので、ただ立ってるよりもきついです。
腰にきますよ〜。

シャッター速度は1/2秒で、シボリはオートです。
それを5秒に一枚づつ撮ってます。だいたい15cmづつ移動してます。
それを1秒15フレームのムービーにしました。これくらいのペースがいいですね。
人がまばらで見はらしがいいので、遠くの人が近づくのがわかる、インターバル撮影してるのがわかりますね。よかった。

YouTubeにもアップしました。
http://www.youtube.com/watch?v=IGZ718QHrvg

2007年12月7日金曜日

パティ・グリフィン patty griffin
"living whith ghosts"

数ヶ月前から肩入れしてる、パティ・グリフィンのCDをまた買いました。
3枚目です。買ったのは3枚目だけど、これがメジャーデビューCDらしい。

Patty Griffin
LIVING WHITH GHOSTS
1996年


HMVで注文したら、あるはずの在庫がないみたいだったので、アマゾンで買いました。これに関してはあまり値段変わらないし。


このアルバム、楽器はアコギ1本のみという、筋金入りのフォーク女っぷり。
そのぶん、バラエティ感を出そうとしたのか、考えて作られた構成になってる。
僕はただ"泣かせ節"を聴きたいだけなので、同じような曲ばっかりでもいいんだけどね。

Patty Griffinについて、日本語で詳しく書かれてるサイトを発見。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/otherside/patty/

2007年12月6日木曜日

映画「沈黙の報復」renegade justice

於銀座シネパトス

銀座シネパトスでのスチーブン・セガール3本連続公開。「オヤジの映画祭」だって、まあいいけど。
どれか1本ぐらい見ようと思ってたら、もう終わり近くになってしまった。
明日までです。

「沈黙の報復」
Renegade Justice
2007年 アメリカ映画
ドン・E・ファンルロイ監督

ハズレでしたね。
そんなに低いクオリティでもないけれど、あまりテンション高くないと言いますか、ウェットな内容もあって、勢いが持続しないですね。
B級映画から勢いを取ったらロクなものが残らないし、ロクな映画じゃなかった。

画像がやたらノイジーなのは、フィルムじゃなくてビデオカメラを使ってるから?
それだけ低予算なんだろうなあ。だからダニー・トレホもちょこっとしか出ないんだな。
トレホの店でひと暴れして欲しかったなあ。

それらの事すべて許せるとしても、
なんでラスト、あのギャングを殺さないの?
わかんなーい!それまで殺さなくてもいい人だって殺してたのに、なんであの"極悪人"を殺さないの?
そりゃ、息子を殺した実行犯だけに復讐できればいい、って言ってたけど、気が済んだからもういいや、ってオマエそれなんだよ!
それでもアクションスターか!?息子が浮かばれないぞ!
「オレは奴らよりもワルだ」ってセガール自身が言ってたじゃないか。だったら容赦なく皆殺しにしろよー!
映画のストーリイ上も設定上も、全然生き残る価値も予感もないギャングのボスを、もういいや、って殺さないの?
復讐の連鎖はよくない、という事なのかな。
最近のセガール映画の流行りで、黒人のギャングスターは大切にするのかな?
でもそれまで、そんな作りの映画じゃなかったぞ。
息子が殺された事による復讐劇。善良な隣人のいさめも聞かずに、黙々と復讐に走る姿は「オヤジの映画祭」の最後を飾るにふさわしいハードボイルドっぷり…、になったかも知れないのに、なんだよこの映画!

2007年12月5日水曜日

ARURA poster

10月にカメラマンとして参加した映画「アルラ」のポスターです。


1月1日公開って…どこでどう公開するんだ〜!

2007年12月4日火曜日

FU 10/13ライブ映像

10月13日に三茶ヘブンズで撮影したFUのライブ映像がアップされました。
”Divine"と"Children of Love"です。

YouTunbeもあるけれど、
http://www.youtube.com/watch?v=Zm4XcOC4hck
http://www.youtube.com/watch?v=trH6vz4ZsCU

FUのサイトにQuickTimeムービーがあるので、それを表示しちゃいます。
CHILDREN OF LOVE


どうもOSとQuickTimeをアップデートしてから、音声が聞こえない時がある。
以前と同じ圧縮方式だし、聞こえる時もあるからデータは問題ないと思うけど。

2007年12月2日日曜日

ブラジルUFO 上諏訪DOORS

12月1日。長野県諏訪市のライブハウスDOORSにてブラジルUFOがライブやりました。

・ライブハウスという閉鎖的空間
・パンクロック好きが集まる
・ブラジルUFO見た事ない人が多数
このような状況ではやはり、盛り上がりますね。
そのぶん、番長が調子づいてMCを長々と、やらなきゃいいのにやっちまうんだねえ。困ったものだ。

いずれホームページにビデオをアップするでしょう。

上諏訪駅は諏訪湖のすぐ近くで、湖がある側はちょっとリゾートっぽいホテルなんかもあるけれど、ライブハウスのある駅の反対側はぐっと"昭和"的でいいですね〜。


運転手として一緒に行きました。(車はダッキンが貸してくれた)
ガソリン高いね。セルフでリッター147円だって!
夜は車の中で寝ました。
そんな予算のない状況下、予期していなかった事に、終わって相当分の交通費が支給されました。すごい!
そしてうまそうな蕎麦屋に皆で突入して、そのお金をほとんど使ってしまう。
さすが久門さん(ブラジルUFOのギタリスト)は容赦がない。

さっき帰って来ました。
ブラジルは今夜もSTATTOでライブです。狂ってるね。
僕はもうダウンです。

2007年11月30日金曜日

THE LAST LINER 新宿Doctor

11月29日。ブラジルUFOのサポートメンバーであるハラココウダイの新しいバンド、THE LAST LINERのライブに行って来ました。
客いっぱいいたなあ。
ビデオも撮ったので、いずれアップするかも。

THE LAST LINERのマイスペースのページ
http://www.myspace.com/thelastliner
パンク/ガレージ/ロカビリー、そうだね〜。

もちょっと曲数聴きたかったなあ。

2007年11月29日木曜日

FU 春日部Liver-Pool

11月25日、春日部のライブハウスLiver-PoolでのFUワンマンライブに行きました。
ボーカルのユビ君の生まれ故郷にしてテリトリーなのだが、あまり客いなかったなあ。
客のいないライブハウスには馴れてるけれど、FUの前の三茶ヘブンズでのライブがいっぱい入ってただけに、う〜ん、ライブハウスってやっぱ地方では難しいのかなあ。都心でも難しいだろうけど。

テーブルの上にバンドが用意したレコーダーとマイクがあって、僕が持ってるDATレコーダーと同じメーカーの同じシリーズだったので、モニター係を買って出ました。
しかしライブ中は聞こえませんね。外音が大きいから。ただレベルメーターを見て、オーバーにならないようにしてるだけです。聞こえたってそれくらいしかできないけれど。

ライブハウスでのバンド演奏をステレオマイク一本で録るのは難しいですね。
FUのミュージックプレイヤーを作るにあたって、
http://yhmv.blogspot.com/2007/09/fu-jesus-christ-live.html
また10/13三茶でのライブ映像に、ビデオカメラとは別に録音した音を付けるのに、
バンド側が用意した音源があまりいいものじゃなくて、ミュージシャンがこんな事でいいのか、ぐらい思っていたけど、
モニター係がいたところであまり変わらないかな。。
違うとしたら、ヘブンズとリバプールという場所の違いによる音の違いはあるでしょう。

FUのサイト
http://www.mfu.be/

2007年11月27日火曜日

SafariでCSSが

OSをアップロードしたせいか、SafariでブラウズしててCSSが反映されなくなったぞ〜って、オレのサイトだけじゃん!
人のサイトはちゃんとCSSが反映されてるのに。
Safariの設定は問題ないみたい。
そしてSafariだけなんだよね。
IEとFirefoxは大丈夫、CSSが反映されている。

メインでSafariを使っているので、気になって仕方がない。
リンクやタグの間違いだったら他のブラウザでも不具合あるだろうから、これはテキストのエンコードにでも問題あって、Safariは急にシビアになったのかな?
そう思って、エディタソフトでエンコード方式や改行方式も色々替えて試してみたけどだめですね。

しょうがない。
DreamweaverでCSSファイルを開いて、一文字削除して、同じ一文字を入力して、保存し直し。
むう、ちゃんとCSSが反映されるようになりました。
最初っからDreamweaverを使えって?
事情があってまだあまり使いたくないのですよ。

事情って言うのは、近々webデザインの通信講座を受ける予定でして、Dreamweaverの使い方も教えてくれるから、その前に使い方を知ってしまうのは受講料がもったいない!

そんな事がありまして、ブラジルUFOのサイトはうちの環境ではCSSが反映されるようになりました。
ためしにRadical Movie TrainはCSSファイルの保存し直しやらないでおきます。


http://www.hinata.gr.jp/rmt/
こっちはあまり見てる人いないだろうから。
どういう事なのか後で検証したいし。

2007年11月25日日曜日

移動インターバル撮影2-試作品
Moving interval shooting 2 - a study

昨日の夕方、また浅草で移動インターバル撮影しました。
11月8日にもやってます。

これは夕方5時すぎ頃ですね。
浅草の仲見世から、あかあかとしてるのは浅草寺の仁王門です。

もっと早い時刻にも行ったのですが、人が多すぎて多すぎて、ゆっくり歩くのはひんしゅく、というか、人がぶつかって来るからカメラが安定しません。
これくらいが丁度いい人口密度ですね。
しかし、あまり移動速度が遅いと、まわりの人との速度差がありすぎてつまらないかと思ったのです。
それで、11/8は5秒ごとに15cm移動して1枚撮っていたのですが、
今回は5秒ごとに30cm移動して1枚撮影、にしてみました。
撮影は自動でカメラがやってくれるので、僕のやる事は、できるだけ等距離を移動してカメラを安定させる事です。
11/8のムービーは1秒15フレームで表示してますが、今回はその移動距離の違いからスピードがあまり速く感じられないように、1秒10フレームのムービーにしました。

カメラをより安定させるために、一脚と水平器を使いました。
まあ前回よりかは安定してると思うのですが、
5秒間に、一脚ともに移動して水平器を見て調整するというのは、けっこう忙しいです。
路面がガタガタだったり、暗くて水平器がよく見えなかったりすると間に合わないですね〜。

あらためて見るとやはり、わりと速く移動してるように感じられますね。
これでは…知らない人が見たら、ただ歩きながら撮影したのを速く再生してるだけと思われるんじゃないか!?
もっとゆっくり歩かなければ!

追記:QuickTimeムービーがきれいなのでアップしました。
071124asakusa3.mov


ブラジルUFO 高円寺CLUB LINER

11月22日、高円寺クラブライナーでのイベント「アフロック天国」にブラジルUFOが出演。行ってきました。

久しぶりにアキラジャパンのフルステージを見た。何年かぶりに。
初代ブラジルUFOのベーシストで、番長のしょぼいMCをアキラがクールに受け流し、またしょぼMCを呼び起こす。そんな光景は番長一人のMCよりも100倍面白くて、今回もそれを期待しないでもなかったのだが、あまり喋ってくれなかったなあ。
"大人のプレイヤー"にはなってたけど、以前のような先鋭的アキラ節は聞けなかった。

無理もない。というのは、アマノ君の日記によると22日はできないって言っておいたのに、前日になって電話があったそうで、だからアキラに出演依頼があったのはその後になるのだろう。
結果、ロクなパフォーマンスにならないとしても、頼まれて仕方なく出てしまう。
みんな優しいね。
たまには番長、もっと困った方がいいのに。

2007年11月24日土曜日

ニューマスター版?
Electric President - Grand Machine No 12

以前にもこのブログで紹介した、YouTubeにあるお気に入りミュージックビデオ、Electric Presidentの"Grand Machine No 12"が見れなくなってるんですね。
こりゃいかんと思って再検索したら、あっさり見つかりました。
おっとなんだか画像がきれいになってる!?



曲も気に入って、iTunesで買ってるんですよ。

2007年11月22日木曜日

海のマテリアル sea

海の素材をいくつか撮影しました。
ヤーッコがフィンランドに帰る直前、海の素材が欲しいと言ってたし、
(「アルラ」はフィンランドで編集作業されてます。日本の海とフィンランドの海はかなり違うらしい)
撮っておけばいずれ自分でも使うかも知れないし。

音がいいですね。

2007年11月18日日曜日

映画「ボーン・アルティメイタム」
bourne ultimatum

於TOHOシネマズ西新井

「ボーン・アルティメイタム」
The Bourne Ultimatum
2007年 アメリカ映画
監督 ポール・グリーングラス

前作「ボーン・スプレマシー」を見て、すっかりP・グリーングラス監督のスタイルにはまりました。
今回も容赦なく揺れますね、カメラさん!
でも高い緊張感とハイスピードな展開で、乗り物酔いしてる場合じゃない。
あれよあれよと大ワザ小ワザが繰り出されてもう、クラクラします。
いいね。いいですね。

シリーズ前作、前々作を見ないと話がわからないだけでなく、
本作だけを見てもずっと緊張しっぱなしなので、1本の映画としてはむしろ平坦な印象になってしまうかも知れない。
シリーズを通して見ればむしろ、本作が詰めの一作という事で、平坦さよりも感慨さえある。
3作目になって出て来るキャラクターがみな存在感あるのは、グリーングラスのタッチと、シリーズ作品だからという理由もあるでしょう。
ラストになって出て来るハーシュ博士なんて、演じてるのはアルバート・フィニー!まだ生きてたんだ!すごい迫力!

おっとニッキー・パーソンズが今回も出て来るとは。
原作は一作目しか読んでないので、どうなるんだかさっぱり知らないで見たもので。
そしてボーンが泳ぎ出さなくても、僕はずっと無表情だった彼女の笑みで、快心のラストシーンを感じられたのですよ。

もう一回見たいなあ。

2007年11月15日木曜日

ブラジルUFO 鼻からパラシュート
brazil ufo collage anime

たまにはこういうのもいいかと思いまして。


音楽がブラジルUFOじゃないので、プロモビデオとは言えませんね。
タイトルにわざわざコラージュアニメと入れてるのは、
それがないと、知らない人が見たら音楽面でのプロモビデオも兼ねてると思われそうだからです。

ブラジルUFOを知らないとあまり面白くないでしょうね。
YouTubeにはこのテの映像でもっと面白いのが沢山ありますね。まだまだ修行が必要ですね。
でも普通にしててアイディアがぼこぼこ浮いて来るのではなくて、集中して考えてやっと思いつくのだし、プラス作業する時間も必要なので、やり始める前に思っていたより時間がかかりました。

素材写真は著作権問題に觝触しないものを使っています。
YouTubeなんだから、粗くなるんだからあまり細かい修正しなくてもいいだろうと思っていたら、わりときれいですな。

うちの環境だと、最後の4秒が再生されないで止まっちゃうんですけど、ナゼかなあ。

「超立体映画 ゾンビ3D」
night of the living dead 3d

於TOHOシネマズ西新井
「ボーン・アルティメイタム」目当てで新しいシネコンに行ったらば、なぬ、ゾンビ3Dとな!?うわ〜!見たい!
ものすご外れの予感したけど、ひょっとしたら名作かも知れんという一縷の望みはあっけなく散ってもいいや、3D映像は気になるんですよ。
ちなみにTOHOシネマズは来年8月まで毎月14日は1000円だって。
当然これも11月14日に見たものです。こういう映画は見るのに勢いが必要ですから、ある程度安くないと。

「超立体映画 ゾンビ3D」
Night of the Living Dead 3D
2006年 アメリカ映画
監督 ジェフ・ブロードストリート

昔はホラー映画もよく見たものですが、最近はめっきり見なくなりました。
映画をみて怖がりたいという欲求がなくなったのかねえ。
ホラー映画って下手に作ると怖くないだけじゃなくて、見るのが苦痛なんですね。
でもこれはそもそも3Dだから、セロファンメガネをかけて見ろって言うんだから、怖がらせる部分はある程度放棄してるわけでして、そのいさぎよさがいいじゃないですか。

映画のスタートはG・A・ロメロの68年オリジナル「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」そっくりで、これは3D化による忠実なリメイクか?と思ったのだけれど、やっぱりそうでもなかった。
だから最初が怖かった。だんだんオリジナルと違って行くにつれ、怖さも薄らいでいく。
(オリジナルはずいぶん以前にビデオで見たっきりなんで、あまり覚えてないんだけど)
どうせオリジナルと変えるんだったら、もっと大きく変えればいいのになあ。死体ゾンビ化の仕掛人がいたりすると、よりスケール感が小さくなってしまう気がする。それならもっとキャラクターの狂気にこだわって描かないと。

かなり低予算な映画だろうけど、役者もまあ悪くないし(台詞には無理があっても)、演出も3Dの制約を考えるとよくやってる方だと思う。
でもオリジナルを意識しながら改変してしまったせいか、必要もなくまとめてしまった感じで、制作者のエネルギーが伝わってこない。
もともと、3Dでもなければこんな企画にお金は投じられない、それくらいな脚本ですね。
3Dじゃなかったら日本で劇場公開なんて考えられないよ。

3D効果は、ない事はないけれど、そんなでもないねえ。
おそらく力入れて作ったのであろう、拳銃から発射される弾丸のスローモーションCGも3D効果感じられなかった。
ていうかあの弾丸、あれだけいきなりCGってのもヘンだし、その後の弾着映像がなくて音だけってオイ!なんだよそれ〜。
80分の映画だけど全部3Dで、ずっと3Dメガネかけっぱなしというのも眼に悪そうだから、たまに外してました。

ちなみに公式サイト
http://www.zombie-3d.com/
↑R-15映画なのに、客席に子供いていいんですか?

あまり覚えてる人いないだろうけど、「エルム街の悪夢6」も3D映画だったのです。銀座シネパトスで見ました。
いやまあ、「ゾンビ3D」の予告編(公式サイトで見れます)に過去の3Dホラー映画が文字で紹介されてたけど「エルム街の悪夢6」がなかったので、ちゃんと言っとかないと。

2007年11月12日月曜日

映画「ローグ・アサシン」Rogue Assassin

於MOVIX亀有

「ローグ・アサシン」
Rogue Assassin
監督 フィリップ・G・アトウェル

予告編を見た限りではあまり期待できなかったけれど、それでもジェイソン・ステイサムとジェット・リーの共演作は外せないっスよ〜。

いや〜、見てよかった。アクションシーンは普通だけど、「寡黙・超然・瞬殺」のJ・リー節健在!
逆にオーバーアクションな演技はJ・ステイサムが引き受けてくれて、どっちも嬉しい!
ヘンな脱力日本語も許そう。
ヤクザのアニメ声優喋りも許そう。(デヴォン青木のみならず、ヤクザの人みんなアニメみたいな声。日本のヤクザ映画を知ってる身には変な感じ。吹き替ええだからだろうけど。アメリカの日本アニメ好き比率が高まるにつれて、アニメ的喋り方がハリウッドでの日本人スタンダードになったりするのかな)

しかし喜びはラストまでは続かない。
う〜ん、J・ステイサムが裏切り者だとは。
だってそんな、設定上の必然性まるでないじゃん!
よりドラマチックにするための安直なアイディアにすぎないでしょそれ。
そのために、こんなにも後味が悪くなるなんて、よくないね。

そんなに裏切りネタがいいんだったら、最初からはっきりさせて、J・ステイサムの苦悩を描くとか、その方があのリアリティ無視の過激捜査も心情的に理解できるし、J・リーの不気味さがより生かされるし、男ドラマとしてもっと濃いものになったろうと思うんだかなあ。

僕はただ、単純なJ・ステイサムのアクションをそのまま受け入れて見てただけに、なんだかとても後味悪い。
そう言えば確かに、あの無茶な捜査や、いつも怒りをたぎらせているところなんか、内面の葛藤を暗示するものであったのかも知れないけれど、そんなにドロドロした描写の映画じゃないから、ただJ・ステイサムのファンとして残念になるだけでした。ファンじゃなくてもあまり感じるところはないでしょう。あの裏切り行為で映画は何かを伝えたかったとは思えないんだなあ。

2007年11月10日土曜日

映画「ロケットマン!」rocket-man

於銀座シネパトス
「ロケットマン!」
2006年 タイ映画
監督チャルーム・ウォンピム

当ブログの10/4の記述に予告編あります。
それは公式サイト上にある予告編データなので、削除され次第見られなくなりますので。

最初にいきなりロケットマンが牛飼いを暴力で倒して牛を奪うシーンがあって、それは定番のオープニングアクション、ここで観客をぐいっと引き込むという狙いがあるのだろうけど、これって自他共に認める牛泥棒じゃん。
それが英雄視されるような前提をこちらはもってないので、あまり引き込まれなかった。
奪った牛を農民にタダであげちゃうから、農民にしてみれば義賊だろうけど、牛飼いってそんな扱い受けて当たり前なくらい、タイではロクでなし集団なのか〜。
トラクターはその上を行く悪なんですね。

「マッハ!」のような本格アクション映画ではなく、なんでもアリの軽いノリのごった煮映画ですね。
まあこういう映画も好きだし、あまり洗練されてしまうよりもかえって、どんな映画を作りたいかその熱さが伝わってきて、それなりにいいと思う。ショボいワイヤーアクション(普通に走った方が速くねえか?)も許そう。

しかし、他のことすべてが許せるとしても、音楽がよくない。アクションシーンの音楽がとてもよくない。
このゴチャゴチャとした映画なればこそ、音楽はもっとスタイリッシュでなければ。
音楽なんて映像についてくればいいんだ、という認識で作ったんだろうねえ。
音楽も同じようにごちゃごちゃと行ったり来たり、かえって映画に集中できない。やめてくれ〜!
もっと低予算で、シンセのみで同じテーマをずっと流してる方がかえってよかったのではないか。

ロケット作りの仕事師たちの生活、仕事っぷりをもっと見たかったなあ。
回想シーンで数分しかないけれど、あれはおそらくタイの村々をお祭りの時期にまわって、花火やロケットを提供する一団なのでしょう。
そういう知らない文化をもっと見たいのですねえ。タイでは当たり前な伝統芸能で注目されないのかな。あるいはひょっとして完全なフィクション設定?

2007年11月9日金曜日

移動インターバル撮影-試作品
Moving interval shooting - a study

久しぶりにインターバル撮影。
使用カメラはエプソンCP-920Z。

昨日の夜8時頃の浅草の商店街。観光地の商店街なんで7時頃から閉まるようだし、8時にはこんな感じ。
撮り始めたときには開いてた店もどんどん閉まって、暗くなってしまったなあ。

ヤーッコのまねして白黒に。

もっと早い、人の多い時間帯に撮った方が面白いんだけどね。
この時間帯では立ち止まってお店をのぞく人とかいないからね。お店閉まってるし。でも早い時間に行けなかった。
それに、5秒で10センチというスローペースで進むのは、人が多い中ではひんしゅくかも知れない。
そう、おそらくこの数十メートルを進むのに、50分かかったのですよ。
5秒で1コマで600枚撮ったので、50分。
試作品だから、10秒ぐらいのムービーになればいいと思ったのだけれど、やめるきっかけがなくてやめられなかった。
偶然知人が通りかかって声をかけてくれたのでやめられたのです。
もう腕が疲れちゃって、カメラが細かく震えてました。

インターバル撮影中はモニター表示されないし、光学ファインダーも覗けないので(カメラを保持しやすい位置に持つと、おなかのあたりなのでファインダーを見れない)、画像が傾いているのに気付きませんでした。
ある程度のブレは仕方ないとしても、極力是正するように撮影方法を考えたいですねえ。

2007年11月8日木曜日

マニアCDなのか「スペース・バンパイア」lifeforce

たまには愛聴CDの紹介をしますか。
と思って「スペース・バンパイア」を手にとる。

LIFEFORCE
1985年 アメリカ映画
音楽 ヘンリー・マンシーニ

マンシーニ後期の代表作。
小洒落た音楽が得意のヘンリー・マンシーニと思われてますが、それもそれで好きなんだけど、これはもっと好き。
この荘厳な交響曲と「ハダカのおねいさん+人間ミイラ化」のお下品映像。それをトビー・フーバーの力技演出で見せる、独特の高揚感をもった名作映画。

しかし、アマゾンで検索したら、中古CDが2万3千円!?
そりゃあとっくに廃盤だろうけど、僕が持ってるのも輸入盤だけど、どうやら輸入盤も入手困難なのかも知れないけれど、
88年盤っていうのがマニア的にどれほど垂涎なのか知らないけれど、アマゾンの中古市場はたまにヘンな値段のものもあるけど、それにしても23000円はひどい!

買ってはいかんぞ。
マンシーニの代表作なんだから、今後なんかのはずみで2000円ぐらいで再販売されるかも知れないんだし。

CDなんて、データの入れ物なのに。
簡単にコピーできる内容物を入れておく"入れ物"の値段がそんなにするとは。

2007年11月6日火曜日

撃沈!江戸検

先日、江戸文化歴史検定の2級というのを受験しました。
70点以上で合格なんですが、自己採点では60点にも至らず。不合格だ〜。
やはり3日や4日の集中学習ではどうにもならんのか。
各社から出ている攻略本を読めばよかったのかも知れないけれど、それも何かくやしいなと思って、初級テキスト「大江戸見聞録」(ここから50%出題のはず)と、あとは図書館からテキトーに借りて来てただ読んでいた。
どうもこのやりかただと、自分の興味ある事ばかり読んで、知識が偏ってしまう。
武家社会に関する部分が弱い。教科書に載るような部分が弱い。
なにかもっと総合的な本ないかな〜と思って図書館でみつけたのが「大江戸万華鏡」(農文社 1991年)。人づくり風土記という百科事典みたいな大きさと厚みがあるシリーズの一冊です。

もちろん他にも適した本は存在するだろうけど、近所の図書館にあるものはそれだったし、わりとわかりやすく、かつ詳細でよかったんだけど、なにしろ借りたのが前日の夕方で、一晩でこんなに読めないよ。

江戸検を申し込んだのが9月で、可能であればもっと勉強に時間をかけたかったけれど、なかなかそうもいきませんね。
来年どうしようかなあ。

2007年10月31日水曜日

「ARURA」製作メモ プロデューサーの資質

ヤーッコ(監督兼プロデューサー)と上野駅内のレストランで話をしました。
自分の作品がどうやってパッケージされるか、どうやって公開されるか、
ポスターはどんなのになるか、彼はとてもわくわくしながら妄想ふくらませて話をする。
その足で駅内にあるソフトショップに行き、インディーズ作品はどうやって仕入れるのかお店の人に質問してた。

僕だったら、まだ製作途中にあるのに、ポスターだパッケージだって、とんでもない話だ、と思うんだけど、
それは僕が、出来上がった作品がどうなるか、あまり気にしてないからでもあるんだろうなあ。

ああやってパッケージについてわくわく話せるという事は、その為の行動のエネルギーやきっかけにもなるし、
そういった妄想が実現すれば、実現させるために多くの人を巻き込めれば、次の作品作りのためのつながりにもなるし、
そうなったら作品を作り続ける環境ができやすいのではないかな。そう感じました。

これってひょっとしたらプロデューサーに必要な資質かも知れない。
僕にはちょっとなさそうなんだ。昔はあったのかなあ。
僕はただもう、いい作品を作りたいっていうだけで、むしろいい作品作りの阻害になるようだったら、それらプロモーション活動をイヤがりそうでさえある。
でもそれは、作品を作り続ける上ではよくないかも知れないし、続けることは重要なんだ。

2007年10月25日木曜日

「ARURA」製作-計画性低いのは

ドキュメンタリーっぽいドラマを目指しているけれど、リアルに見せるために、本当にやってたらこうなるはずだ、という細々とした設定にもっと注意して撮影すべきだった。
どうもナチュラルな演技、自然な空気を重要視するあまり、ドラマ的技法の「環境への気の使い方」が足りなかったようです。
で、ナチュラルな演技ができてるかというと、そんな事ないしね。
照明が変化するのに、もっと敏感になるべきだった。
前後のカットがつながらないよ〜。

2007年10月20日土曜日

「ARURA」製作メモ-普通な撮影は

ヤーッコと話をしていて、「これはどう撮る?どう思う?」と聞かれることがあるけど、まあ確かに、オレだったらこう撮る、というような意見がない事もない。
けれど、それを説明するのが面倒臭いし、
またそれって、普通の、当たり前の撮り方なんだよね。
せっかくフィンランドから来て映画撮ろうって言うのに、当たり前の切り口ではもったいない。
それに、このテキトープラン&過密スケジュール環境で、まともな映画を作ろうとしてもロクなものにはならないだろう。
いい作品になるとしたら、何か変わった事をする、ヘンな感性のヘンな映画なのではないかな。

2007年10月18日木曜日

「ARURA」撮影中-尿管結石がやって来た

昨夕、撮影中とは言っても、ヤーッコ監督と二人で高田馬場周辺の雑踏のインサートカットを撮っていた時でした。
急におなかが痛くなって、それでもしばらく横になってれば治るかも知れないと、
西早稲田にある撮影・ミーティングに使わせてもらってるマンションまで歩き、横になりました。
横になってもたいして楽にならないし、まったく痛みも減らないので、救急車を呼びました。
マンションの主は留守で、ヤーッコと僕しかいなかったので、救急車は自分で呼んだのだけれど、住所が分からなくて四苦八苦しましたね〜。あの会話を録音しておくべきだった。東京消防庁に通話の録音が、もう残ってないかな。

後で考えてみると、人の家にいたから素直に救急車呼んだけれど、自分の家だったらもっと我慢してしまったろうなあ。

尿管結石だそうです。
ものすご痛いです。
あまり人前でわめくような事はしたくない人間なんですが、もうここは病院なんだし、まわりにいるのは専門家なんだし、遠慮なく半ベソかいてました。ホント、もうろうとしますよ。
もうろうとしながらも、救急医療スタッフの若さにちょっと驚きました。自分がおっさんなのも確かですが、医療スタッフのチーフみたいな先生も僕より若いんじゃないかなあ。もっともこんなんで徹夜とかするんだろうから、若くなきゃやってられんよね。
いやもう、若かろうが年寄りだろうが、オレより詳しい人間ならすべてをゆだねる!それくらい痛かった。

痛みもさることながら、その痛みがずっと同じレベルで続くというのがつらかった。
むしろ横になってると痛みに集中するしかないから、それよりも立ってウロウロした方がいいかと小水をとった時に思ったので、言ってみたけどあまりいい顔されなかった。

たぶん最初に痛みが始まってから、病院で痛み止めの座薬を入れてもらって、薬が効いて痛みが引くまで、2時間半ほどかなあ。
よく効く痛み止めがあるからいいけれど、こりゃあ昔の人は大変だったろうなあ。江戸時代とか。
我慢するしかないんだもんなあ。
もっとも尿路結石は食生活が関連してるそうなので、昔の日本にはあまりなかったかも知れませんが。

自宅に帰ってからネットで検索してみると、石が体外に放出されるまで数ヶ月かかることもあるそうです。
僕もまだ脇腹に鈍い痛みがあるから、石が入ったままかな。
結石の予防はやはり食生活が重要みたいです。
・塩分をひかえる
・動物性タンパク質をひかえる
・脂肪をひかえる
・水分を充分にとる
・カルシウムをとる
・就寝前に食事しない
・と言って野菜ばかり食べるのもよくない。バランスが肝心
むうん。
でもなにしろ、あんな痛みをまた体験するのはたまらんからなあ。

2007年10月16日火曜日

FU 三茶ヘブンズ

三軒茶屋のHEAVEN'S DOORでの、FUのライブをビデオ撮影しました。
FUの企画イベントだったのですね。

入ってびっくり、椅子だ、みんな椅子に座ってる!それもヘブンズで。
最近ブラジルUFOでしかライブハウス行かないから、そうか、座ってみるライブショーもあったっけ。
昔は座って見るのが基本だったなあ。

FUはここ半年ほど曲作りとレコーディングに専念しててライブは久しぶりだったようです。
クリアサウンドでさわやかなロックバンドになってますよ。
と書くとAORみたいだけど、う〜ん、そうかもね。
聴く方としては、もうちょっとボリュームが欲しかったですね。曲数が欲しい。もっとやれ!

ビデオカメラの音ではなくて、PAからの音をサウンドトラックにして、いずれライブ映像がアップされる予定です。
ってまあ、映像の方は僕が一人で撮ったので、いつもとさほど変わる訳でもなし。

FUのサイト
http://www.mfu.be/

2007年10月13日土曜日

「ARURA」製作-メモというよりモノローグ

さまざまな発想・提案・問題が有機的に連鎖・連続し、撮影に向けて急激に対応を迫られる。
こう書くとえらそうに創作活動してるみたいだけど、要するに準備期間が短すぎるので、撮影直前に考えたり決めたりする事が多すぎるんだね。

またヤーッコが外国人で複雑な会話が難しい、プラス彼の製作スタイルもあって、実際に撮影現場に役者やカメラを配置しないと何をどうするのか誰にも分からない。

それはそれでいいんだけど、
それはワンカットに時間がかかるという事で、
かかったっていいんだけど、
それとタイトな撮影スケジュールというのはあまりいい組み合わせじゃないね。

もっと時間を!

2007年10月12日金曜日

「ARURA」製作メモ-レンズが汚れとる

「ARURA」(アルラ)は映画のタイトルでした。
よく分かってなかった。
どうもいまだにビデオ撮影してるのに「映画です」って言うのは気が引けるなあ。

数分の短編が5本でひとつの作品になる予定。
すべてヤーッコが監督します。
数分じゃすまない雰囲気多いにあり。でもあまり長くない方が僕は好きなんだがなあ。

今月の土日はほぼその撮影に費やされる予定。
この前も撮影があって、ん〜、いろいろあるけどカメラマンとしては、レンズが汚れてて光源あるいは明るい方を撮る時に、ばっちり汚く写ってしまうのがいけませんでしたね〜。
今まで自分の作品あるいは自分でカメラ位置や向きをコントールできる時は、できるだけそういう画を避けていたのだけれど、今回はそうもいかない。
監督の希望のアングルだもんな。
ヤーッコはレンズの汚れ気にしないみたいだけど。
いや、すぐには気にならなくても、腰を落ち着けて編集してると気になってくるものなんだ。

ペーパーでクリーニングしまくってたら多少改善しました。
ふう〜。
以来、レンズキャップを外してる時は、スキがあればせっせとクリーニングしてます。

2007年10月10日水曜日

サントラCD「ヘルボーイ」 hellboy

マルコ・ベルトラミの音楽好きなんですよ。

「スクリーム」シリーズとか、「ウォッチャー」とかいいですね〜。
最近は大作映画の音楽もやってるけど、以前ほどの才気は感じられないのですね。映画を見ていて、ですが。
映画を見てる時と、サントラ音楽だけ聴いてるのとでは違うからねえ。

この映画はアメコミ&アクションホラーっぽい作風なので、ベルトラミの持ち味がふんだんに出てるかと思ったのですが、むうん。
CDを一聴したところ、女性のスキャットやら、たまにそれらしい曲があって変化に富んでいるものの、全体的にはフツーのアクションホラー音楽になってしまうのかな。
シンフォニー的には立派に聴かせてくれますが、もっともっと"悪ノリ"して欲しいんだなあ。
ベルトラミの真髄はこんなもんんじゃないと思うんだが。

それとも、聴いてる僕の方が変わって来たのかな。



HMVの輸入盤2枚で25%OFFセールの方が安いんだってば。
HMVジャパン

2007年10月7日日曜日

アルラ arura

フィンランド人青年Saari Jaakko氏が監督する短編映像のカメラを担当することになりました。
ヤーッコ(Jaakko)以外はスタッフもキャストも皆日本人です。
今日(6日)クランクインだったのです。
だからまあ、それについて書けることはいっぱいあるのだけれど、明日も朝早いのであまり書きません。

ヤーッコがデモンストレーションとして作った作品がYouTubeにあります。

Love


こういう感性の持ち主なら、カメラの前で誰が何やってもうまくまとめてくれるんじゃないかと、勝手に思ってます。

2007年10月6日土曜日

nanoX 2007.8.17.

ちょいと期間があきましたが、8月17日西荻窪Flatでの、nanoXのライブビデオをネットにアップしました。
本当はYouTubeにアップしようと思ったのだけれど、なぜかできない。
アップロード完了して、しばらく待って見られるようになるのだけれど、そうならないで「失敗しました」ってねえ!
今までと同じフォーマット、圧縮方式でQuickTimeムービーを書き出してるんだがなあ。
それが何回も続いて、これはなにかエラーを起こすような因子がムービーデータの中に入ってしまったのだろうか、そう思ってファイルの書き出しやりなおしてみたけどダメ。
名前を変えたりしたけどダメ。時間帯を変えてアップしてみたけどダメ。
あきらめてniftyビデオ共有にアップしました。
YouTubeよりきれいなんだけど、うちの環境ではカクカク度が高くていまいちなんすよ。



大きくフィーチャーされてるギタリストは前メンバーで、今は別の人になってます。


10月8日追記

QuickTimeでファイルを完全に作り直したら、YouTubeにもアップできるようになりました。
色の違いはもともとのファイルからの違いです。

2007年10月4日木曜日

「ロケットマン」どうですか rocket-man

おお〜、こういう映画があって、もうすぐ公開とは知らなかった。



銀座シネパトス他にて10/6公開
http://www.rocket-man.jp/

銀座よりも、うちからだったらMOVIX三郷の方が近いかな。
つくばエクスプレスで三郷中央駅から…と思ったら駅から遠いんだね。2Kmぐらいある。
MOVIX三郷では10/13から。

2007年10月3日水曜日

映画「パーフェクト・ストレンジャー」perfect stranger

於MOVIX亀有
一昨日、映画1000円デーだから何か見ておこうかな、というノリで見ました。

「パーフェクト・ストレンジャー」
Perfect Stranger
2007年 アメリカ映画 ジェームズ・フォーリー監督

たしかに"意外な真犯人"というオチだけど、それ以前に映画としてあまり面白くなかった。
犯人が誰か、という興味が持続しない。画面を眼で追ってストーリイを飲み込むのがめんどくさい。
前半、マイルズのヘンタイっぷりが露呈する前は特に。
演出とカメラが凡庸です。ジェームズ・フォーリーというと「NYPD15分署」はよかったけどね。
役者も別に悪くないけど、そんなによくもない。
マイルズ役のジョヴァンニ・リビシが印象に残るけれど、演技がうまいというよりそういう顔してるから。
やっぱり演出かなあ。サスペンス映画として、画面で見せる物の質感というか、何をどう撮るかというのをもっと作り込んで欲しい。
テレビ映画ならこれくらいでちょうどいいのだけれど。
映画館じゃなくて、家でDVDか何かで、あまり集中しないで見た方がかえって楽しめるのかも知れない。

2007年10月1日月曜日

ブラジルUFO 8/17と9/25のビデオをup

ブラジルUFOのホームページに8/17と9/25のライブのビデオをアップしました。
いや、アップした先はYouTubeだ。

Happy Birthday番長

9/25撮影。

番長の誕生日は25日じゃなくて、もうちょっと前だったけど、この日ライブがあったから。
37歳ですよ、この人。
熱烈なファンがケーキを持って来てくれました。

場所は新大久保のライブハウスEARTHDOMのバーラウンジ。
ソフトドリンク200円だから、ライブハウスのバーにしてはリーズナブルな値段。
よくやっていけるなあと。だって客の絶対数がライブハウスの客数以上にはならないのだから。
それを言ったら、ライブハウス自体がよくやっていけるものだなあとも思いますけど。

2007年9月30日日曜日

映画「鉄の男」Człowiek z żelaza

於東京国立近代美術館フィルムセンター小ホール
ポーランド短編映画選の参考上映です。短編じゃなないからね。

「鉄の男」
Człowiek z żelaza
(153分・35mm・カラー)
1980年 ポーランド映画 アンジェイ・ワイダ監督
有名な映画だけど、あまり見る機会がないですね。
時代をくっきりと切り抜いた映画。
ポーランドの自由労組「連帯」の活動の高揚期に製作されています。
日本のニュースでも日々報道されていたようですが、僕は子供だったので「連帯」という言葉以外はあまり覚えていません。

映画によると、連帯と政府の交渉が成立したのが80年夏で、この映画の製作年が80年だから、現実と同時進行で映画製作も進んでいたのでしょう。
もっとも、「連帯」は80年にひょこっとできたのではなくてその何年も前から組織作りをしていたし、今回の蜂起は戦車で潰されておしまいにならないようにしていたろうし、そうならない見込みがだんだんと立ってきていたのではないかな。
しかしそうは言っても、力で潰される心配、運動が挫折する可能性はあったろうし、そうなったらこの映画の公開もできない、製作も途中で打ち切らざるを得ない、そんな覚悟もあったでしょう。
実際に1981年に戒厳令が敷かれ、連帯運動もワイダの活動も大きな影響を受けたようです
1981年に西側映画祭でグランプリを受賞してるというのは、ポーランドの民主化運動に対する西側のプロパガンダもあるだろうけど、映画を見た人がポーランドの現状を心配してしまう、彼らを負けさせてはならない、という気にさせてしまうパワーのある映画なのですね。

恋愛映画としての美しさもあるけれど、そのストーリィ面は前作「大理石の男」(1977)の続きになってる。でも見てないんだな。
「大理石の男」も民主化&労働者映画だろうけれど、恋愛映画として見るならそっちを先に見た方がいいみたい。

見ていて音楽を思い出しました。
昔、FMの映画音楽番組で聴いた事がある。テープに録って何度も聴いたんだ。
挿入歌とテーマ曲(愛のテーマ?)。
FM聴いてたくらいだから、小学生じゃないね。してみると、日本で公開されたのは85年頃かな。




検索してみつけた記事。産経新聞のwebサイトより
新ポーランド考 民主化が映画界を低迷させた
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070305/erp070305001.htm

2007年9月29日土曜日

音楽プレイヤー FU "Jesus Christ (live)"

9月15日の投稿でupしたJodie's Music Playerを、実際にバンド「FU」のwebサイトで使ってもらいました。

音源はもちろん、写真、画像もFU提供です。プレーヤーの色もFUの指定に変えたました。

FUのサイト
http://www.mfu.be/

基本的な構造は9月15日にupしたものとほぼ変わらないです。
シークバーのつまみを小さくしました。かっこいいから、というよりも、あまりシークしてほしくないからです。
どうもFLVは、がしがしシークすると再生が不安定になりますね。シークって何?知らなくていいです。してほしくないから。

2007年9月27日木曜日

映画「ラッシュアワー3」rush hour 3

於MOVIX亀有。
一作目、ニ作目を見たけれど、あまり覚えていない。ほとんど何も覚えていない。
ただ、あ〜こんなだったらジャッキー一人で主演した方が100倍面白いのに。と思った記憶はある。
そんなだから見に行くかどうかちょっと悩んだけれど、ジャッキー主演作を見ないという選択は自分としても辛いし、真田広之も出てるし、見ておこう!

「ラッシュアワー3」rush hour 3
2007年 アメリカ映画 ブレット・ラトナー監督

とまあ、期待しないで見たおかげか、わりと楽しめました。
真田広之いいね〜!最初、後ろ姿しか見せない。そして振り向く時のかっこよさったらないね。もうそれからずっとサナダコールですよ。5分に一度は真田を出せー!
甘い映画ならではのおいしい死に様でしたね。サナダのストイックさはジャッキー以上に存在感があったけれど、出番がもっと多かったらどうなっていたことやら。

格闘アクションはハリウッドのお気楽映画なのでまあ過もなく不過もなく。
ジャッキーvs真田広之の世紀の対決も「こんな感じですかねぇ」という仕上がり。仕方ないか。適度な刺激しかないファミリー向け映画だから。
もっと熱いファイトだったら、真田の気合いももう少し報われたろうに。
だからジャッキーにも、もっとストイックなキャラを貫いて欲しかったなあ。
ナイトクラブで歌うのはちょっと引いちゃいましたよ。

工藤夕貴って、誰だっけ?昔からアイドルには疎いのでよくわかりません。メイクが良くないっスよ。たぶん。この映画では。
お〜マックス・フォン・シドーだ。この人きっと悪い人だよ。ほうら。
お〜コイツがポランスキーか〜。以前にも別の映画で見てるけど覚えてないぞ。
何よりも映画に貢献して僕を喜ばせたのは音楽です。
そうだ、このシリーズはラロ・シフリンが音楽やってるんだ!
いいですねこの低音の効いたオーケストレーション。
最近のアクション音楽って、ジャカジャカ景気いいだけだったり、低音だけが効いてたり、わくわくしないんですよ。
そこはさすがラロ・シフリン。ダイナミックかつ軽妙で、その気にさせてくれます。
エンド・クレジットの音楽のおかげで、上機嫌で映画館を出られました。
いいね。ラロ・シフリンのスコアだけのサントラってないかな。他はいらないから。

普通に売ってますね。


でもHMVの輸入盤2枚で25%OFFセールの方が安いよ。
HMVジャパン



追記
サントラCD買いました。とてもイイです!
このブログ2008.2.1.の記述。

2007年9月26日水曜日

ブラジルUFO 新大久保EARTHDOM

昨日、久しぶりにブラジルUFOのライブに行きました。一ヶ月以上あいたなあ。
普通のバンドだったら、一ヶ月あいてもそれが普通だけど、ブラジルさんはその間に10回以上ライブやったからなあ。
狂ってるね。
昨日でヤマは越えたようです。
次のライブは10/7新宿マーブルの予定です。
THE ZIPPERZの企画イベントです。一ヶ月に10回企画ライブをやるって、これもすごいね。

昨日は番長の誕生日がすぎてまもなくだったので、ライブ後にアースダムのバーラウウンジでささやかなパーティ、じゃないな「ケーキを囲む会」をやりました。気がついたらケーキ食べるのはかなり久しぶりだったかも。

それらのビデオもいずれアップしようと思っていますが、8/17のビデオもまたアップしてない。パソコンに取り込んでもいない。
なんだか忙しかったり、忙しいような気分だったりしたもので。

2007年9月24日月曜日

DVD「バイオハザード II アポカリプス」
RESIDENT EVIL: APOCALYPSE

一作目は映画館で見て、おおおもしろいじゃん!こえーじゃん!
と思ったものですが、そう言えば2作目は見てなかった。
3作目がアメリカで公開されたようだし、見ておきましょう。
一作目と監督が別な人なのね。

「バイオハザード II アポカリプス」
RESIDENT EVIL: APOCALYPSE
2004年 イギリス=カナダ合作 アレクサンザー・ウィット監督

またまたジョヴォヴィッチ節?炸裂!いいですね、華麗なアクション。やたらめったら強い。
強すぎて緊張感がないかな。だからホラー映画というよりもアクション映画として楽しみたいのだが、それならもっと格闘シーンを見たい。
一作目がいきなりハダカで記憶喪失というのがよかった。ホラー映画はああやって、謎と不条理から始まらないと。そしてジョヴォヴィッチが実は強いというのが段々わかってくる。「オマエが一番強いじゃん!」とツッコミが入る!
この2作目はしかし、一番事情を知ってるのがジョヴォヴィッチ扮するアリスなわけで、その事情ってのも観客は知ってるか予測がつくので、なんかいまいち。
悪くない出来でそれなりに楽しめるのだけれど、一作目のピンと張った美しさには及ばず「ゾンビだらけの街を逃げ回る映画」以上のものにはなれなかったようだ。

元カレの変わり果てた「ネメシス」が最強の敵のはずなんだけど、本当に強いんだかなんだか。
撃たれ強いのは確かなようだけど、あまり機敏じゃないし、言われたことやるだけだし、フランケンシュタインから続いてるモンスターのイメージを踏襲してるだけで、ジョヴォヴィッチのヒロインに比べたらあまりにも累計的で新味がない。
だから対ネメシスの格闘シーンもあまり美しくない。
ジョヴォヴィッチの華麗アクションをもっと見せろ!
そして敵はもっとヤバイ奴にしろ!

2007年9月22日土曜日

フィルムセンター情報 nfc

以前ちょこちょこ行ってた京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターですが、ここ1、2年は行ってなかった。
最近、ポーランドネタなどでまた行くようになりましたが、そこで配布してるNFCカレンダー(上映企画のお知らせ、みたいなフライヤーです)を見てこりゃうれしや、そそる企画が続きますよ。

大ホールでは
ウズベキスタン映画祭
9月27日〜10月7日
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2007-09-10/kaisetsu.html

その後
インド映画の輝き
10月9日〜11月16日
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2007-11/kaisetsu.html
1980年代までの名作を上映だから、以前にやったインド映画特集とほぼ同じになるんでしょうか。でも行くよ〜!

さらにその後
山本薩夫監督特集
11月17日〜11月25日
これは東京フィルメックスという"映画文化祭"みたいなイベントの一環ですね。
いいですね、リスペクト山本薩夫。

小ホールでは現在
ポーランド短編映画選
が続いていて〜9月30日
http://www.momat.go.jp/FC/Cinema2-PolishShort/kaisetsu.html

その後は
スウェーデン・ドキュメンタリー映画新作選
10月27日〜11月4日

これはしばらくフィルムセンター通いが続きそうだ。

2007年9月21日金曜日

ポーランド短篇映画選 Poland
ポーランド短篇名作選集1

於東京国立近代美術館フィルムセンター小ホール
ポーランド短篇映画選 ウッチ映画大学の軌跡
ポーランド短篇名作選集1

イウジャ産陶器
Ceramika iłżecka
(9分・35mm・白黒)
1951年 アンジェイ・ワイダ監督

陶器の名産地を紹介する「文化映画」
アンジェイ・ワイダの習作だそうです。こういう課題みたいなもんがあるのかな。
映画学校にはもってこいだろうねえ。でも作り手が若いとすぐ何かしら新しい要素を入れそうで、そのコントロールがまた学習ですかね。
オレも作りたいな。
今でもこういう「名匠の技」みたいな映像は作られてるだろうけど、すぐには評価されなくても後々資料として評価されれば、作る側としても悪い気はしないですね。

役所
Urząd
(6分・35mm・白黒)
1966年 クシシュトフ・キェシロフスキ監督
役所にカメラを持ち込んで、年金受給について相談にくる老人達と、紋切り型でしか応対しない係員とシステムを描いたドキュメンタリー。
トークイベントでのアンジェイ・メリン氏によると、キェシロフスキは学生の頃からこういった社会性のあるテーマを追い求めていたそうです。
へーえ、むしろ後に作る映画は個人の内面をテーマに描いているように見えるけど、たしかに「社会の中の個人」という視点もくっきりしてますね。

グーチャ
Gucia
(16分・35mm・白黒)
1985年 ドロタ・ケンジェジャフスカ監督
すごい。映像ならではのファンタジーを作りましたね。
学生の映画でこんな、子役をくっきり描くのアリ?
カメラの前で子供に何をさせるか、そうするためにはどうすればいいか、知らない世界ですよ。
気になるね。この人の映画もっと見たい。
見たいだけでなくやりますね、10/13から「僕のいない場所」シネマ・アンジェリカにて、ってどこだよそれ!

ドロタ・ケンジェジャフスカ監督2005年作品
「僕のいない場所」公式サイト
http://boku-inai.jp/
あ〜、オレの環境では予告編見れねー!
場所は渋谷ですか。地図みた感じだと、この映画館行ったことあるねたぶん。名前が変わったんじゃないかな。

上映後に行われたウッチ大学学部長アンジェイ・メリン氏のトークによると、ワイダやポランスキは30年代からのドイツによる占領、戦後のスターリン主義による圧政を経験していて、そのたがが外れた50年代にポーランド映画は華ひらいたそうです。
その後の隣国でのプラハ動乱や"連帯"の成功と挫折がポーランド映画にいかに影響しているか、熱く語っていました。
なるほど20世紀はポーランドにとって動乱の世紀。いや、ちょっと調べれば19世紀も18世紀も動乱してばっかりなのがわかる。そんなお国なのですね。

メリン氏のトークによると、ウッチ映画大学は創設時から3つの大きな方針があったそうです。
1.映画の技術を教える。工業学校などと同じように技術が重要である。
2.映画は人間を描くのだから人間について学ばなければならない。
3.映画は芸術である。

3の「映画は芸術なんたら」については、どこの映画学校でもそういった表題は掲げているだろうけど、実際、卒業生にとって商業映画で成功する事を目標にさせていたらそうはならないだろう。
しかし作品を見ると、確かに3つとも実践されているだろうと思える。
カメラマンも学生なのかな。映画の芸術性を追求することであれだけの撮影技法を習得するのかな。すごいな。

ポーランド短篇映画選 Poland
前衛作品・視覚芸術作品選集

於東京国立近代美術館フィルムセンター小ホール
ポーランド短篇映画選 ウッチ映画大学の軌跡
前衛作品・視覚芸術作品選集

小ホールに入ったのは初めてです。
キャパ150、下手なミニシアターよりも立派なもんすね。
見たのは昨日です。けっこう入ってましたね〜。平日の昼間だってのに、100人ぐらい来てたかな。

フィルムセンターポーランド短編映画選のサイト
http://www.momat.go.jp/FC/Cinema2-PolishShort/kaisetsu.htm
前衛作品・視覚芸術作品とは言っても、さほど前衛でもないですかね。
台詞がないからこういうくくりにした、という事はあるかもしれない。

今回上映された短編は、ウッチ映画大学の学生が作った映画ばかり、なのかな。そうみたい。
ウッチはポーランドの地名で、ワルシャワに次ぐ大都市だそうです。
学生が作った映画だから、つまんないのもあるだろうなと思って行ったのだが、すごい完成度の高い作品ばっかり!ウッチ恐るべし!

夜の上映が終わってからトークイベントがありました。
大学学部長のアンジェイ・メリン氏によるトークです。
そんなイベントがあるとは知らずに行ったのですけど。
せっかくポーランドから来てもらったのに、話を聞かないで帰るのも失礼かな〜と思って拝聴しました。
それによるとやはり、学生が学習のために作る映画だから、多くはひどい出来だそうです。
今回上映されるのは選りすぐった良いものであると。

天使たちが堕ちるとき
Gdy spadają anioły
(20分・35mm・パートカラー)
1958年 ロマン・ポランスキ監督

ポランスキの卒業制作ってことはやっぱ学生が作ったんだな。
才能がすごいとか、演出力がどうだとか、撮影技法がどうだとかそれだけではなくて、美術、セット、役者、衣装、などなど、これには多くの人がエネルギーを注いでいるはずで、その情熱の高さと人数の多さが凄い。
考えてみれば、金にならない短編映画を時間と労力かけて作るなんて、映画学校でなきゃできないだろうなあ。
ところで西洋では係のおばあさんがトイレに常駐してるのって、普通?
ああ、チップをもらってるんだ。そうね、だれもいないとチップ置いて行かないものね。そうでもなきゃトイレの維持費を捻出できないのかな。

司教の死
Śmierć prowincjała
(28分・35mm・白黒)
1965年 クシシュトフ・ザヌーシ監督
これも美しい映画でした。後でふと思うに、あの司教さんたちは本物?役者?
普通に考えると役者に決まってるけど、学生の映画だと思うと…。

静寂
Cisza
(13分・35mm・カラー)
1997年 マウゴジャタ・シュモフスカ監督
自然の光(と思われる)で農村を撮影した、説明のないドキュメンタリー。
トークイベントで言っていたけれど、ポーランドの映画人でハリウッドに輸出されるのは、カメラマンが多いそうです。
そうだ、どれもこれもカメラマンの水準の高さによるところが大きいぞ。

2007年9月19日水曜日

ブラジルUFOいわきビデオのメモ

先日upしたブラジルUFO2007.8.12.いわきビデオのFlash製作に関する説明をRadical Movie Trainのメモにupしました。
Flashのスクリプトなどが書かれています。
かなり簡単な説明ですけど、興味のあるかたはどうぞ。
(詳細な説明を書くのはとても時間がかかる…)

http://www.hinata.gr.jp/rmt/

2007年9月17日月曜日

小説「なつかしく謎めいて」
changing planes

数少ないハードカバーの蔵書です。
本屋行っても文庫本コーナーしか行かないから、こういう新刊があるのを知らなかった。
通販サイトがなかったら知らないままだったろうなあ。
本屋でSFの情報仕入れると言っても、ハヤカワと創元SFのコーナー見るだけだから。

「なつかしく謎めいて」Changing Planes
2003年 アーシュラ・K・ル=グィン著 谷垣暁美訳


ル=グィンのファンです。
読むという行為をわくわくやらせてくれる。
ハヤカワSFと「ゲド戦記」しか読んでませんけど。
これはSFとは違いますね。科学的な考察もあるからSFっぽい印象もあるけれど、科学的なもう一歩よりも文化的なもう一歩の方が踏み込んでいるので、「文化人類学的なファンタジー」とでも言いましょうか。
おもしろいです。

異質な世界の異質な文化を描く、軽い読み物?軽いのかこれ?
次元間を移動する新方式によって、多くの人が別世界を「観光」するようになった現代社会。
現在のアメリカの中年女性(おそらくル=グィン自身がモデル。ちなみにグィンは1929年生まれなので今現在は中年と分類されないでしょう)があちこちの世界をのぞいて、そのレポートのようなものを書いたり紹介したりしている。
それが15のエピソードになって読みやすい長さ文体なのだけれど、異世界の文化を扇情的にならずあっさりざっくり書いていて、たまにドキっとする。

僕はこういうお話大好きです。自分でもこういう空想はします。
それで設定ばかりでストーリィのないSFができるんだな。
どころがこの小説はそんな味気ないものではない。小さなエピソードがよりリアルに異文化の感覚を伝える。うまいんだね、文章が。って何十年もプロの物書きやってる人にそんな言い方失礼ですか。

2007年9月15日土曜日

音楽プレイヤー music player

以前にFlashで作ったmp3プレイヤーの試作品をここでも紹介しましたが(7月23日の投稿)、今回はその進化版です。

mp3ではなくて音声トラックのみのFLVなので、"音楽プレーヤー"とでも言いますか。
mp3の方が再生が安定してそうだけど、シークバーで頭出しする方法がよくわからない。Flashでファイルを作るときに何か制限があったような気もするし。
FLVでも音声トラックだけならさほどつっかえずに再生するでしょう。
曲は前と同じ、タカハシペチカの「月にこぎだすボート」を勝手に使いました。


9月17日、改良版をUP。クリックでタグがコピーできるようになりました。プレイボタンとポーズボタンの両方常に表示していたのを必要な片方だけ表示されるようにしました。などなど。

9月23日、INFOで表示されるテキストフィールドにHTMLのタグを使えるようにしてみました。

写真のスライドショーはFLV(ビデオ映像)ではなく、Flashによるアニメーションです。

前回のよりインターフェイスがなんとなくかっこよくなりましたぜ。
でも大きな違いは「TAGS」と「INFO」ふたつのボタンが付いたこと。

「TAGS」はこのムービーを貼付けるタグをコピーできるように、テキストが表示されます。
これはAOLのビデオを見て、これはいいじゃん!とマネしたものです。
YouTubeでも同じような事やってるけど、なぜかピンとこなかった。

「INFO」はせっかくだからミュージシャンのライブ情報、CD情報なんかも表示できたらいいかな、というものです。
タカハシペチカとしては古い曲と最新ライブ情報をいっしょにするのは不本意でしょうけれど。
ライブ情報のテキストはFlashで作ったファイルではなく、まったく別のただのテキストファイルで、それを読み込んで表示しているから、アーティスト自身の手で随時更新できます。

さてライブ情報を載せはしたけれど、実際のところ、あまり情報過多になるのはよくないかも知れない。
こういうムービーがどんどん普及したとして、ただ音楽が気に入って自分のブログで紹介しようという人が、自分にとっていらない情報まで紹介するのは気が向かない、という事もあるかも知れない。僕はたぶんある。
まあこの程度なら情報過多という事もないだろうけど。

好きなアーティストのビデオがYouTubeにあったとしても、こうやってブログ書いててもそれを紹介する気になれないのは、音楽がよくてもビデオがつまんないからなのですね。
ビデオがつまらないと音楽の良さが半減する。
これもいらない情報のために好きなものを紹介できないという事例です。

そうでなくてもプロモーションビデオは作るのに手間ひまかかるし、映像によって音楽が良くも聞こえるし悪くも聞こえる、どうなるかやってみないとわからない。
であれば、ビデオがメインではなくて、音楽がメインの映像、こういうお手軽で無難な映像を小さく、かわいく表示させる"音楽"プレイヤーもよいかと思ったのです。
写真数枚を繰り返し表示させるだけでいいと思うのですよ。

それなら音楽だけで、映像なしでもいいじゃん、と言われるかも知れませんね。
でも、マイスペースなどのページでぼんやり音楽を聴いていても、一聴して「お、これはいいぜ!」というものでなければ、1分も集中できない、次の曲にあるいは別のページに移ってしまうのですね。

インターネットのホームページはやはり、目で見る要素、目にうったえるものが多い、だからネットサーフィンしてると自然に目で情報を探している。
ホームページで音源聴けます、とは言っても映像なし、あるいはジャケット画像を変化なく表示してるだけ、その場合、音楽を聴き続けようと思ったらその変化のないページをずっと見てる事になる。
おそらく、ネットサーフィンしてるとき脳みそは、目から情報をどんどん仕入れて分類して、という作業のために身構えているのではないかな。
だから目から新しい情報が入ってこないと、脳みそは情報を欲しがる。さっさと別のページに行け〜!てな具合に。
他の人はどうか知らないけれど、僕の場合はそういう傾向があると思う。
つまんないと思ったらどんどん切り捨てて他を見れるのがインターネットのwebサイトだし、脳みそが目からの刺激で判断するモードになっていれば、音楽を聴かせるのはちょっと不利ですね。

そんな事言ったって、聴いてみて「お、これはいいぜ!」と思わないのだからそれでいいんじゃん。
たしかにそう言われたらそうなんだけれど、写真が何枚かめくられるだけでぼや〜っと見てしまいませんか?

2007年9月14日金曜日

DVD「続・夜の大捜査線」
they call me mister tibbs!

前作「夜の大捜査線」(1967)を見たのが数年前にビデオで、でしたね。
評判通りの力作で、人種差別どうこうの社会派映画というよりも、ハードボイルド映画としてぐっときました。

そしてこの
「続・夜の大捜査線」
They Call Me Mister Tibbs!
1970年 アメリカ映画 ゴードン・ダグラス監督
ですが、なんだかもう、テレビ映画みたいなんだもん。前作との落差ありすぎ。
シドニー・ポワチエ演じるバージル・ティッブスのキャラクターのみ引き継がれてて、あとはまるで違う映画、ゆるい娯楽映画になってます。お気楽に見れるドラマを求めているなら、あるいはいいかも知れない。
脚本はそんなに悪くないけど。(前作には遠く及ばないが)
演出が平坦なのですよ。ドキっとするシーンがない。アクションシーンの画が決まってない。
音楽もクインシー・ジョーンズなのだが、とってつけたようで、いや、とってつけたねこれは。
映画のシーンの変化と音楽が合ってないからダメですよこれは。

シドニー・ポワチエはいいですね。僕が劇場で見たのは「影なき男」ともう一本ぐらいだけど、「影なき男」でいっぺんに好きになりました。
あの、手をこする演技って、当人のもとからの癖なのかな。よくやってるから。
シドニー・ポワチエの刑事役をもっと見たいなあ。他の役じゃなくて刑事がいい。FBIでもいいぞ。探偵はちょっと違う。

ポワチエとコンビ組んで覆面パトカー乗ってたじいさんが気になりますね。
台詞はあまりないし、役名もあるのかなぐらいだけど。
職務一筋のポワチエに対して、なんだかいつも仕事以外の事を考えてそうで(そんなエピソードや会話はないのだが)、でもイザとなったら頼りになるのかな、なるんだろうなあ、となんとなく思わせる「ベテラン」なのですよ、きっと。
このコンビをもっと見たいなあ。
映画は更に続編、パート3があるんですけど、どうなんでしょうねえ。
ポワチエの刑事を見たいですからねえ。

2007年9月12日水曜日

落語の土地に行ってみる - 達磨横町 rakugo

佐藤光房著「東京落語地図」によると、本所の達磨横町(だるまよこちょう)は現在の墨田区吾妻橋一丁目の駒形橋寄りのあたりだそうです。
昨日浅草でヒマがあったので行ってみました。

達磨横町なんて落語家が勝手に作った町名と思ってましたが、実在してたのですねえ。
もっともおおやけに認められてた町名なのかどうかわかりませんけど。


建物の間から浅草のランドマークが見えます。川の墨田区側だけど浅草(台東区)のランドマークになってますね。でも墨田区民は気にしないでしょう、通称"ウンコビル"あるいは"ビール飲めるところ"ですから。正式名称は誰も知らない。

達磨横町がでてくる落語の代表は「唐茄子屋政談」
女遊びがすぎて勘当になった若旦那。吾妻橋から身を投げようとしてるところに偶然伯父さんが通りかかって助ける。
家に連れ帰って説教をし、ぶっきらぼうなふうをよそおいながらも若旦那をまじめに働かせようと、おじさんは若旦那に担ぎの八百屋をやらせる。(唐茄子屋。唐茄子=かぼちゃ)
おじさんがおかみさんと住んでいる長屋があるのが達磨横町。
金持ちが住むところじゃないけれど、どん底の貧乏長屋というほどひどくもない。

もう一本は「文七元結」
大店の手代(てだい=成人した従業員。成人する前は丁稚"でっち")の文七は、回収した掛け金の50両を出先に忘れて行ったのに、すられたと思い込んで気に病み、吾妻橋から身を投げようとする。
そこに偶然通りかかったのが左官職人の長兵衛。長兵衛は腕がいいのにばくちにのめり込んで、にっちもさっちも行かなくなってる。
長兵衛の娘(推定ローティーン?)が親を思い、吉原に身を売って50両のお金を作る。来年の12月までに50両返せないと娘は女郎になってしまう。
その50両を持った長兵衛が、50両なければ死んでしまうという文七と橋の上で会う、というドラマです。
長兵衛が住んでいるのが達磨横町で、話の初めと終わり部分はその長屋が舞台になってます。


現在はややくたびれたマンションや小さな町工場がある、普通の下町ですね。達磨横町と呼ばれた頃だって普通の下町だったのでしょうけど。
今でも頑固な職人や苦労人のおじさんが住んでいそうです。

ちなみに落語の世界では吾妻橋は「身投げの名所」になってます。誰かが身投げするとなったら吾妻橋。
ちなみに心中の名所は向島だそうです。

この投稿だったら吾妻橋の写真も撮ればよかったなあ。いつも通ってるから写真を撮るという発想が出なかった。

2007年9月10日月曜日

UFO博物館

ブラジルUFOのトップページに福島県飯野町のUFOふれあい館へのリンクを貼りました。

UFOふれあい館
http://www.mixpink.com/ufo/ufo_index.html

2001年に福島に行った時に寄ったところです。番長いたく感激してました。
今年の10月27日にも福島に行くから、時間があればまた寄るでしょう。
追記:10月の福島行きは中止になりました。残念。

中にはUFOに関する資料がいっぱいあります。
町興しとして作ったらしい博物館ですね。作られてもう10年は経ってるのかな。立派に維持されてますね。
なぜか2階には浴場と畳敷きの宴会場があります。

2001年の写真です。番長と木下館長のなれなれしいツーショット。

番長、微妙に若いですな。



ところで、サイト管理人としてたまにリンク切れがないかどうかチェックをかねてリンク先を見に行きますが、00モーターベリーが10/20のライブを最後に解散だそうです。かっこいいバンドなのに。
音源買わなきゃ。
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Vocal/1178/

DVD「カンニング・モンキー 天中拳」Half a Loaf of Kung Fu !

原題は「一招半式闖江湖」らしいけど、僕が見たのは英語のタイトルしか出ないDVDでした。広東語トラックあり。

「カンニング・モンキー 天中拳」
1978年 香港映画 陳誌華(チン・シーホワ)監督

日本で公開されたのは83年。なんとなくテーマ曲(日本のみの)が記憶にあるようで、思い出せません。
数年後にでもテレビ放送で見てると思いますが、覚えてません。

なんでも、ジャッキー・チェンのコメディ路線初挑戦の映画だそうでして「蛇拳」や「酔拳」はこの後に作られてます。
タイトルはカンニング・モンキーだけど、それは紙を見ながら練習して更に戦ってというシーンがあるというだけでして、さほどカンニング的ではないです。師匠公認だし。
字幕に「友達の輪」とか「オール阪神・巨人」とか出て来て時代を感じさせます。新しく翻訳すればいいのにと思いますが、文化遺産を守るためあるいは予算がなくて昔の字幕のままなのでしょう。

ジャッキーは例によって、たいして強くもないのに威張りたがってすぐ調子づく若者役。
ジャッキ−の「ナントカ拳」映画のファンであるなら、修行シーンがほとんどないのが物足りないでしょうか。
ちょっとはあるけど、紙を見ながら一人で型を演じているだけで、あれだけでそんなに強くなるんかいな。
そして格闘中もアンチョコを見ながらえいえいっと、敵は何年も厳しい修行をしてきて格段に強いはずなのに、勝ってしまう。
そのへんがやや納得いかないし、期待はずれな部分でもありますね。後の「蛇拳」「酔拳」を見てる身としては。
しかし考えると、コメディ路線初挑戦という事は、そんな厳しい修行で強くなるよりも、アイテムでインスタントに強くなった方が楽しくて夢があるんじゃないか、悲惨な復讐劇もやめようよ、という方向があったのでしょう。そこにもっと重点をおいた演出を最後の格闘にやっていれば、もっと完成された映画、楽しさに賭ける情熱あふれる映画になっただろうに。
オープニングのジャッキー七変化からして、そういう映画を作ってやろうという気合いはあったのでしょう。

師匠役は李文泰。「蛇拳」の袁小田とは別人ですが、キャラクター造形は近いです。厳しい顔もするけどホームレスだし。師匠の描き方からしても、後の完成されたコメディ・カンフー映画へのステップをたどっている途中の作品という事で、やはりジャッキーマニアなら見ておくべき映画でしょうか。
しかし師匠とジャッキーの関係はやや希薄だし、それよりも一番弟子(ジャッキーの兄弟子)のヘッコキ風太郎の印象が強くてジャッキーの影も薄くなってしまうくらい。
ヘッコキを演じるのは石天(ディーン・セキ)。この人いつも快演してるなあ。

アクションもさほど激しくはなく、全体的に散漫な印象。香港映画は「その時よいと思った事をカメラの前でやればいいじゃないか!」という気風があるのでしょうか、そのせいなのでしょうか、終わってみれば平坦で散漫な印象になるのですね。大きな魅力となる時もあるけれど。

2007年9月9日日曜日

ブラジルUFOいわきswfにスキップボタン付けました

先日UPしたブラジルUFO いわき 2007のFlashムービーにスキップボタンを付けました。
最初のアニメーションの表示にあまりに時間がかかると、本編を見られるようになるタイミングが予定とだいぶ違ってしまうので。
最初の数秒はスキップボタンが表示されません。あまりかっこよくないので。
それをサーバーにupして、さあ見てみよう、あれ?ボタンがないなあ。
PCのキャッシュから古いムービーを再生していたようです。キャッシュをクリアしたら新しいスキップボタン付きのムービーが表示されたので。
むむ、そうすると、ずっとキャッシュから再生してたのかな。
であればインターネットの混み具合は関係なく、PCの能力とコンディションでスムーズに再生できるかどうかが決まる、のかな。

ブラジルUFOのトップではなく、サーバー上の、ムービーと同じディレクトリにFlashから書き出したhtmlファイルを置いてみました。
http://m-p.movie.coocan.jp/brazilufo/070812iwaki/070812ufo_poster.html
こっちの方がわりあいスムーズに再生される気がします。
このページは他に情報がないから、ブラウザの描画能力にもよるのでしょうかねえ。

映画「オーシャンズ13」OCEAN'S THIRTEEN

於MOVIX亀有

「オーシャンズ11」は良かったけれど「12」はちょっと、こんなトリックありならなんでもアリでしょ、っていう反則技にピンとこなくてう〜ん。音楽と映像はよかったけどね。「12」のサントラCD買っちゃったし。
それでもなんでもソダバーグの映画は見ないと。
今回はカジノを舞台に、痛快ないんちきギャンブルのオンパレード。ストレートに楽しめました。
あいかわらず映像と音楽がいいです。音楽担当はシリーズ通じてデビッド・ホルメス。
なんでもないカットなのに、なんでこんなにかっこいいの?音楽とタイミングでしょうねえ。

アル・パチーノのファンなので、ちょっぴり楽しみにしてたけど、やはりゲスト出演と言いますか、何か新しい面が見られるわけでもなく鬼気迫る演技があるでもなく、当人も適当にやってたのでしょう。まあそれはいいや。
それよりも、パチーノ腹心の部下の女が、どっかで見たようなと思ったらエレン「シー・オブ・ラブ」(1989)でもえもえ・バーキンじゃないですか!
いや〜年輪を感じますね〜。いい事ですよ。
へーえ、こんな役やるんだ。そりゃやるでしょなんだって、エレン・バーキンだもん。
嬉しくなりますね。現役で頑張ってる姿が見られるというのは。それも歳相応の役を余裕でこなして、相変わらず妙な愛嬌もある。

そしてまたジョージ・クルーニーの生々しい老け方とアンディ・ガルシアの貫禄つきすぎっぷりに時間の経過を感じましたね。

2007年9月8日土曜日

今日買ったCD

通販で買って、今日家に届きました。

REEF
"replenish"
1995年

90年代UKグルーヴロックバンドのメジャーデビューアルバム。
図書館で借りて聴いて、ハマりましたね〜。でもアルバム4枚とベスト盤を出して数年前に解散。
MP3で聴いてたのでCDは持ってなかったのです。
他のアルバムも一枚づつ買っていって、この1stだけ国内版が入手できなかった。中古で売ってるかも知れないけど、そこまでしなくても。
あわてて買わなくても、と思っていたら通販サイトに「入手困難」の文字が…。おやおや、これは買っておいた方がいいのかな、と。

Patty Griffin
"impossible dream"
2004年

以前に買った"1000 kisses"がよかったので
7月13日の投稿-Patty Griffin "1000 kisses"
もう一枚買いました。通販サイトのレビューでも評判高いし、iTunesでも試聴して、これならよかろうと。
カントリーっぽい曲やゴスペルっぽい曲をはさみながら、徐々に"泣かせ節"炸裂。
これ、いいですわ〜。

でもジャケットはまだしも、裏ジャケなどのアートワークがちょっと引いちゃいますね。男にこんなもん買わせるなよ。





ところで僕は、CD買う時はアマゾンじゃなくてHMVのサイトが多くてHMVのアフィリエイトもできるんだけど、個別商品へのリンクはできないみたいなのです。な〜んだ。
それでバナーとか検索ボックスとかを表示できるんだけど、このブログのデザインとしっくり合わないのでそれもやってないのです。
でもせっかくだからたまには表示しますか。






























おや!なんでこんな意味なく縦長なの?
リンク用コードがSJISページ用だから?
このブログはUTF-8なんですけど。

じゃあこっちは?
HMVジャパン

2007年9月7日金曜日

最近読んだ小説 novels

ここ一ヶ月ぐらいに読んだ小説

E・E・スミス
「レンズの子供たち」
1954年
数年前に新装された東京創元社のレンズマンシリーズを読んでます。
インターバルが長いので細かい所も大きい所も忘れてます。

E・C・タブ
「共生惑星ソリス」
1969年
このシリーズ、デュマレストは興味深いけれど、ヒロインにいちいち面白みがない。

アーサー・C・クラーク
「神の鉄槌」
1993年
映画「ディープ・インパクト」の原作のひとつになった小説。
でも小説にはあまりインパクトないのかな。
以前に一度読んでいたのだけれど、読んでいた事を忘れてた。

2007年9月5日水曜日

ブラジルUFO 8/12のビデオをup

FLVビデオ(FLVってたぶん、フラッシュのビデオってことだろうから、FLVビデオという言葉は変かも)とFlashアニメーションを組み合わせたムービーをupしました。
ブラジルUFOの8月12日のいわき三崎公園野外音楽堂でのライブ映像などです。

http://homepage2.nifty.com/tukapan/
ビデオ再生中に、たまにクリックを誘導するFlashムービーが入ります。それをクリックすると特典映像が見られます。

ブラジルUFOのトップページはいずれ他の映像などに差し変わるだろうから、
http://homepage2.nifty.com/tukapan/live_report/2007/0812/0812.html
のページではずっとビデオが表示されてるでしょう。

作るのに一ヶ月かかった〜!
Flash CS3で作ったのだけれど、ほとんど解説本なしで、ヘルプマニュアルのみで模索しながら作りました。
マニュアルには必要な情報が載っているのだけれど、その情報を発見するのが大変で。
これがどれほどの偉業か、わかる人にはわかってもらえるかと思います。
試行錯誤しましたよ〜。
8月はロクに働かなかった。

FLVビデオとFlashムービーが同期されてるところがポイントです。
一瞬同期して、すぐにずれ出すんだけど。
クリックしてビデオの特定の時間にジャンプしたり、ビデオの特定の時間になったらFlashムービーが始まったり。
もうやり方がわかったので、次に同じ事をする場合はそんなに時間かからないだろうけど。
ちょっと放心状態。

うんちくはいっぱいありますので、いずれこのブログがRadical Movie Trainのメモにでも。

FLVとFlashムービーとを同時に再生するせいか、PCの能力やコンディションによってはスムーズに再生されません。
僕の4年前のパソコン(PowerPCG4 1GHz)では、再起動してすぐならわりとスムーズに再生できるんですけど、ちょっと使ってると厳しくなりますね。
FLVとFlashアニメのタイミングが合わなくなってしまうのです。そうなってもわけわからなくならないように作ったつもりですが、あまりタイミングがずれるとまずいですね。
その場合、音声がブツブツと途切れ途切れになるので、そもそも鑑賞に堪えられないでしょうけど。
僕のよりショボいPCだとどうなっちゃうのかな〜。
4年前のPCだから自分のを基準にしてもよかろうと思ったのですけどね。

あー、やっと出来上がった。今日できあがって公開できるとは今朝には思ってなかった。
もう何日かかかると思ってた。なんかそういう風にモノを作ってる感覚でいたので。

しかし〜、ライブ映像イマイチだなあ。特典映像の方がおもろいなあ。

2007年9月4日火曜日

西新井にシネコン

西新井に映画館ができる。今秋オープン。
郵便受けにチラシが入ってました。
駅からちょっと歩くみたいだけど、うちから行く場合は自転車だからいいや。

TOHOシネマズのシネコンです。
電車使わないで行ける範囲に映画館ができるのはいいんだけど、TOHOシネマズか〜。
錦糸町にもTOHOシネマズがあって、そこは安く見れる回数券が存在するからたまに行ってる。錦糸町でしか使えないけど6枚つづりで6500円。いいでしょ。

まあしかし錦糸町でも西新井でも同じ映画をやるだろうなあ。
電車代を考えればレイトショー1200円の方が安いから、錦糸町には行かなくなるでしょう。もったいない。

亀有にもMOVIX亀有があって、そこも自転車で行けるのです。
今までの傾向だと、MOVIX亀有とTOHOシネマズ錦糸町はほぼ同じ映画を上映してるので、おそらくTOHOシネマズ西新井とMOVIX亀有も映画が重なるでしょう。

だからまあ、西新井に映画館ができるとは言っても、ちょっとはうれしいけれど、そんなでもないね。

あちこちにシネコンがあったって、シネコンひとつに10のスクリーンがあったって、同じ映画ばっかりやってたんじゃねえ。

2007年9月2日日曜日

映画「ガス人間第1号」

於東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール

先日、久しぶりに京橋のフィルムセンターに行きました。
9月26日まで「特集・逝ける映画人を偲んで」と題された企画上映をやってます。
そのひとつをなんとなく見に行きました。
昭和のカルトっぽい大衆SFって気になるじゃないですか。
またそういった古い映画を高精細なフィルム、スクリーンで見れるというのはホントうれしい。
DVDなんかよりずっとわくわくする。

「ガス人間第1号」
1960年 監督本田猪四郎


SFもの特撮ものと言うよりも、ある種の純愛モノ?情念モノ、ですかねえ。
いろいろツッコミどころもあるけれど、全体的に完成度も高くて、役者もいいです。
八千草薫の超人的な美しさは一見の価値有り。

ガス人間強いじゃん!無敵じゃん!
気体になってするするとどこへでも行けるし、好きに実体化もできる。警察も逮捕のしようがない。
自分は人間ではなくなってしまった。どうせ自暴自棄の道を行くなら高笑いして恋人のために犯罪をしよう。
その恋人ってのが日本舞踊の家元で、犯罪の目的がでっかいホールで発表会させるためだってんだから倒錯してる。
美しい映画です。

情念の映画としてより高く昇華するために、最後に見せた炎の美しさをもっと追求して欲しかった。

ところで日本舞踊って、あまりホールでやるもんじゃない、と思ってたんですけど、なるほどこれならホールもありかなあと、ふと思いました。

東京国立近代美術館フィルムセンターのサイト
http://www.momat.go.jp/fc.html

2007年9月1日土曜日

夏休み特別企画 戦争映画特集
DVD「最前線物語」the big red one

9月になりましたが、見たのは8月なので。
近所のプールも例年は8/31までなのに、今年は9/2までだし。

「最前線物語」
THE BIG RED ONE
1980年 アメリカ映画 サミュエル・フラー監督

サミュエル・フラーというと「ストレート・トゥ・ヘル」を当時劇場で見ましたが、まるで覚えてないですねえ。
むしろ本作の方が何度かテレビで見てるのでそこそこ覚えているつもり、だったのですが、同じ映画でも年月を経ると印象って違うものですねえ。
こんなに美術にこだわった映画だったとは。

子供の頃に見て、ハラハラする(ための)シーンにハラハラして、それ以外はあまり覚えてなかった。ノルマンディーのシーンとか。
でも今見ると、それら戦闘シーンは淡々としていて、いや淡々とまではいかなくてもどこかさめている。
それよりも美術、セットやメイク、小道具、人物の言動などにアイコンをちりばめていて、それがどんどん脳みそにインプットされていく。
いきなりオープニングからして、ひと気のなくなった戦場で"狂い馬"に蹴り殺されそうになる。そしてそこには眼窟に虫のたかったキリスト像が。
その他、美術と言っても大道具小道具のみならず「ストーリィに必要な"説明"とかハラハラさせるための演出や演技」以外の要素をすべて含めて言ってるのだけれど、それらがじわじわと攻めて来る。
強烈なのが肩車された状態で息絶える収容所の少年と、おそらくそれを知っていながら肩車したままで無表情でいるリー・マービン。

リー・マービンの印象が強すぎて、他の若手俳優もがんばってるのだけれど、彼らの映画にはならない。
ロバート・キャラダインのモノローグはあってもリー・マービン扮する軍曹の心を写した映画になる。
それでいいんだけど、ちょっぴりもったいない。

全体的には美術的価値で売るような映画じゃないかも知れない。
第二次大戦アメリカ軍の、アフリカ戦線ヨーロッパ戦線ツアー、みたいな、テレビ「コンバット」を劇場向けにアレンジしたような脚本なのだ。(「コンバット」あまり覚えてないけれど)
あくまでアメリカ映画にしては美術にこだわってる、というのと、なんとなく映像の感じから予算規模を推し量ると、そんなに潤沢な予算があったとは思えないから。

実際ところは知らないけれど、ヨーロッパ映画の現場には、予算は少なくても美術にこだわれるようなサイクルがたぶんあるのだろうけど、アメリカ映画は違うと思う。
だからこの映画は、もっともっと語られていいと思う。娯楽映画としてのバランスもあって、これだけ美術にこだわった映画を作るのはすごい。

戦争映画のかたちをとったおとぎ話ではあるけれど、あとに残るのはむしろリアルな心象風景です。

2007年8月29日水曜日

夏休み特別企画 戦争映画特集
DVD「鷲は舞いおりた」the eagle has landed

過去に見た事あるようなないようなと思っていたら、ありましたね、テレビ放送で。
でもほとんど覚えてなかったので、新鮮に見れました。

「鷲は舞いおりた」
The Eagle Has Landed
1976年 イギリス映画 ジョン・スタージェス監督

マイケル・ケインがめちゃめちゃかっこいいですな〜。
キャラクターの多くが、自分の行動規範を貫こうとするところにこの映画の魅力がありますね。
有名俳優のほとんどがドイツ軍側というのもいい。
ドイツ軍側と連合国側との息詰まる攻防…と思いきや、違うんだね、この映画!
前半が特にドイツ軍側からしか描かれない、じわじわと作戦が進められるところを描いている。

ロバート・デュバルが作戦を計画し始めるあたりはまるで「ジャッカルの日」(1973年)を思わせるタッチで、お、これは、と思ったけれど「ジャッカルの日」ほどのリアルさはないです。
ドイツ軍人として戦いたいとか、フェアな精神だとかロマンを感じないとは言わないけれど、そのせいで作戦が失敗したとも言えるのだから、この人たちって戦闘能力は高くてもこのテの特殊作戦には向いてないんじゃないかなあ。

戦闘能力の高さと言えば、M・ケインが抜けてからももっとアメリカ軍をきりきり舞いさせて欲しかった。
能力は高いけれど装備や数で押されてひとりづつ減っていく、といった描写も欲しいところ。
時間の都合でカットされたかな。132分だからねえ。
しかしあまりあっさりやられちゃうと、壮絶さも薄れてロマンも薄れてしまう。
負け戦というのがポイントですからね。
いい線まで行くけど失敗する、というのがドラマ。その"いい線"具合もちょっとわかりにくいですね。
立てこもった村とチャーチルが過ごす館とどれくらい離れているのか、チャーチルがどこまで来ているのか、もっと分かりやすい方が、惜しい!という感覚も強くなって壮絶さも増すと思うんですよ。
M・ケインと副官の2名だけになってからはただエンディングに向かってるので、"いい線"どうこうよりもM・ケインが死ぬ瞬間を秒読みしてるのだから。

2007年8月28日火曜日

FLVで難儀

Flash CS3を買って一ヶ月以上経ちました。
webサイトで見せるビデオファイル形式のFLVと、Flashアニメーションとを組み合わせたムービーの研究にかなりの時間を割いています。
8月12日のいわきでのブラジルUFOのビデオを、その成果発表としていずれ公開するつもりなんですが、いろいろ趣向をこらしているのですが、いやほんとやりかたがわからん!わからん事が多い!Flashのアクションスクリプトを書くのに、色々な事がわからんのです。
わからんちゅうか難しいちゅうか、ヘルプをじっくり読んで、知りたい事を知るのに時間がかかる。必要な情報のあるページをみつけるのにも一苦労だ。

Flashの解説本はいっぱいあるけれど、FLVについて突っ込んだ解説がある本はないみたい。
と思ってたらこんなのがありました。
Flash-Video教科書

6300円もする〜!
6千円出して買ったって、どれだけ役に立つかわからんからなあ。
通販で売ってるのをみつけたので、立ち読みできませんから。
だいたいこのテの本は、書いてある事の3分の1ぐらいが有用なものであれば上出来で、他の3分の2は既に知ってる事だったり、知らなくてもいい事だったりなのですよ。
だから通販で買うってのは賭けだよね〜。
しかも前のバージョンのFlashの解説だからなあ。6千円出して前のバージョンの本買うのもくやしい。
まあそれでもお金に余裕があれば、買っておきたいねえ。

結局ヘルプを読んでなんとかなるからねえ。
でも時間がかかりすぎるんだ。
金払って学校に行ってもいいぞ!(金額にもよりますが)
誰かオレにFLVに関するスクリプト教えろ〜!
と吠えてみたくても吠えかたがよくわからない。
現実にはヘルプを読んで悩んで悩んでどっぷり疲れて焦燥状態、そしてふと小さな明かりが見える、ああやっと光が差した、これならいけるだろう、そしてまた壁に突き当たり悩む。それを数回繰り返してます。
今は光が差してる時です。製作の見込みが立ってる時です。だからブログを書いてます。
悩んでる時は脳みそがブログモードにならない。

2007年8月25日土曜日

映画「おやすみ、クマちゃん」Miś Uszatek

於東京都写真美術館ホール

映画じゃないんだけど、劇場のスクリーンで見ましたから。
70年代のポーランドの子供向けテレビ番組です。人形アニメです。

8分程度の短編を10本。
クマちゃんが「今日、こんなことがあったよ」とエピソードを話して、最後はおやすみなさいとベッドに入る。
おそらくポーランドではこの番組を見ないと子供が寝てくれない、ぐらいの人気があったのではないかと。

クマちゃん衣装持ちですね!毎回パジャマが違うじゃん!
パジャマ以外の服も毎回違うし、けっこうおしゃれですよ。
なんか知らんけど、見ているうちにクマちゃんの服を見るのが楽しみになってしまった。
でも春夏は上半身裸もあり。(夜は必ずパジャマ)

服だけでなく、全体の色彩も美しく、質感もいいです。特に秋の紅葉、落ちてくる葉っぱがいいすね〜。

料金1800円というのが、ちょっと高いんじゃないの?と思います。写真展の半券で割引されたけど。
東京都写真美術館って公営のものだろうから、もっと安く上映できるだろうのに。
東京近郊では写真美術館だけでしかやってないけど、他の都市は普通の映画館なのかな?だから料金を安く設定できなかったのかな。
別に、最新VFXがないから、時間が短いからもっと安くしろと言ってるのではなく、もっと子供がいっぱいいる環境で見るものなんだな、本来。
夏休みの土曜日なのに、子供があまりいなかった。大人も少なかったけど。
写真美術館はたしかにあまり子供ゾーンじゃないからね。
少なくとも制作者たちは美術館で1800円で上映なんて想定してなかったはず。(テレビ番組だってば)
もっと安く、子供がいっぱいいるゾーンで上映して、何も知らないで来てふらっと入れるのが理想。

そうは言っても、70年代ポーランドのテレビアニメなんて、人形アニオタ以外にどれだけウケるか予測しにくいだろうし。
日本で公開できただけでもよしなのかな。
いや、テレビ番組だから、放送かDVDが本来で、たぶんいずれDVD発売されるでしょう。
そう考えると、劇場なんて上映できればどこでもいいということかなあ。

「おやすみ、クマちゃん」公式サイト
http://oyasumi-kumachan.com/index2.html

ところで、10分以下ということは、やっぱりYouTubeにいっぱいUPされてました。
Mis Uszatekで検索するとよいですよ。
お〜原語版はおっさんの声なんだ〜。

2007年8月23日木曜日

夏休み特別企画 戦争映画特集
DVD「砲艦サンパブロ」 the sand pebbles

戦争映画とは違うかも知れないけれど、海軍が舞台になってるし、戦闘シーンもあるので。
時代の波に翻弄される人々を描いたヒューマン・ドラマって言うんですか。

「砲艦サンパブロ」
the sand pbbles
1966年 アメリカ映画 ロバード・ワイズ監督

しかし海軍とは言っても、大河を航行する船なので、ぱっとイメージされる戦艦とか空母とかは出てこない。
1926年、動乱期の中国が舞台になってます。共産党と国民党の内乱下にあって、排斥される西洋諸国。
諸外国も人民から嫌われるくらいえげつない事をやってるんでしょうけど。
砲艦外交という言葉が残ってますが、それがこの映画に出てくる砲艦なのですね。
砲艦外交だから、でかい大砲でおどしをかける、力でゴリ押しする外交かと思いきや、違ったみたい。

僕もDVD見るまでは知らなかったけど、砲艦ってこういうものか〜。
大砲などの「砲」は見当たらなくて、遠目には客船みたいにも見えます。
gunboatを訳して砲艦だから仕方がないのかな。武装してるとは言っても、小銃と、機関銃と、ラスト近くになってやっと大砲?が出て来た。それにしたって中国の国民党軍(の学生軍?)の大砲よりかは強力、という程度。
「艦」じゃなくて「艇」いや、モロ「船」ですね。

Wikipediaによると、砲艦の狭い定義のひとつとして
武装は比較的少ないが、強力な通信・指揮能力を備えており、単独での活動が行える哨戒任務に重きを置いた

とありまして、それがズバリこの映画の砲艦にあたるようです。
軍事力を背景にした外交活動も行っていたという事で、そんなものが自国の河川をウロウロしていたのだから、たしかに中国の主権はかなり限られていたようです。

おそらく映画のタイトルとしては「砲艦」を付けた方が景気が上がっていい、力強い感じでいいと思っての事でしょうが、そんな映画じゃないんだなあ。
登場人物がみなどっかしら屈折してて、映画自体もスカっとしないのです。アクションもあまりないし。
もっとアクションしろとかハッピーエンドがいいとか言わないけれど、結局映画が何をテーマにしてたのかよく分からない。
わからない事もないけれど、うまく伝わってこない。
屈折してるならしてるでもいいけど、もっと感情が煮えたぎって欲しい。
不満足な状態を仕方なしとしながら、気がついたら死地にいて、もっと居心地いい世界のはずなのに、とか思いながら死んで行ったんですかねえ、マックイーンは。
マックイーンが死ぬことのドラマ上の必要性が感じられない。別パターンのラストもあったのかな。そこではR・クレンナがもっと壮絶に散って行ったのだろうなあ。
R・クレンナもそれなりに演技してるけど、やはり屈折しててすっきりしない役です。何かが彼の中で変容する瞬間が見たかったし、マックイーンはあのままでも、生き残って欲しかった。

3時間の長い映画で、途中「休憩」が入ります。
しかし、エピソードひとつひとつは、たとえば70点とか80点の出来でも、それをつなげて見たところで、だから何?という感じ。家でゴロゴロしながらだから見れたけど。
映像は美しいです。香港と台湾でロケしたとか。そのロケ撮影から、当時の中国ってこんなだったろうなあという、雑多な感じとのんびりした感じが出てます。
音楽はJ・ゴールドスミス。ラスト30分になってやっと戦闘シーンですよ。ゴールドスミスの音楽はアクションに合うねえ。ああやっと溜飲が5ミリぐらい下りた。

2007年8月21日火曜日

夏休み特別企画 戦争映画特集
DVD「633爆撃隊」 633 squadron

モスキート機の活躍を描いた定番映画
「633爆撃隊」
1963年 イギリス映画
監督ウォルター・E・グローマン

モスキートは第二次世界大戦でイギリス空軍が使用した爆撃機です。
コスト削減と軽量化のためかな?材料に木を使ってるのが特徴。
もちろんエンジンとか鉄の部分もいっぱいあるけれど。
小型で運動性能がいいからでしょう、敵の対空砲や戦闘機の攻撃をひらりひらりとかわして成される、戦術的なピンポイント爆撃に重用されています。映画の中では。実際にはどうなのか分かりませんが。

姉妹編?の「モスキート爆撃隊」なら、昔テレビ放送で見たけれど、全然覚えてないな〜。
「633爆撃隊」の方が元祖で評価も高いようです。
なるほどこれはかっこいい。着陸してカメラの前に鎮座するモスキートがいいぞ!
こんなのスクリーンで見たら痺れるね〜!
空撮もイイですな〜。

クライマックスの壮絶さがこの映画を伝説たらしめているようです。
狭い峡谷を這うように進んで、敵の工場の真上の大岩をピンポイント爆撃。
(岩を崩して工場を潰すのが目的だが、工場は直接狙えない地形になっている)
狭い通路を編隊組んで爆撃するから「スター・ウォーズ」デス・スター攻撃の元ネタとも言われていますが、そ、そうなの?
「スター・ウォーズ」は一発成功すればよかったけれど、こっちは計算上12発正確に爆撃しなければならない。
一発、もう一発と当たるけれど、敵の対空砲火や戦闘機の攻撃も激しくて、次々と墜落していく。全滅するのが先か作戦成功するのが先かという壮絶さ、ですね。

その壮絶さに水を差すようで悪いけれど、現地レジスタンスが殲滅されて、アテにしていた"対空砲の無力化"がないと分かった時点で、引き返すという選択も多いにありだと思うんだがなあ。
爆撃隊長の心情として引き返す事ができないように、映画はそれまでの犠牲を描いているのだけれど、それでもやっぱりあれだけの部下を死地に追いやるというのは、他に選択肢がないのならともかく、どうなのかと思いますねえ。
部隊は全滅して作戦も成功しない、という可能性も大きかったろうし。
あまり無謀な事するのは隊長としていかんのじゃないかなあ。
演じていたクリフ・ロバートソンはいい顔した役者ですけどね。

ラストの作戦成功による大岩落下の特撮も、ちょっとどうにかならんのですか。
せっかくあれだけの犠牲を払った勝利なのに、あのショボ特撮では浮かばれないっすよ〜。



「モスキート爆撃隊」も見たくなってきた。
そうだ、主演がデビッド・マッカラムだ。

2007年8月19日日曜日

未来館 Miraikan

あんどう企画の未来館ロボットツアーに参加しました。
お台場の科学博物館"未来館"をロボットメインで見学しようというものです。
アシモショーやら最先端ロボットの解説やらがあって、どっちも面白かったけれど、初めて科学館に入った身としては他の刺激が大きかったですなあ。
未来館はロボットだけじゃないんですよ。

宇宙ステーション内部の模型がありました。(建設中?建設予定?)
壁と天井に手すりとマジックテープがいっぱい。本当は床にもあるんだろうけど、地球上で展示するには床に手すりがあるとジャマなんだな。
なんだかSFの世界に入り込めたようでとても嬉しい。

写真は潜水船しんかい6500の実物大模型。

かっちょい〜!
2メートル四方もないような操船室に3人が乗り組んで8時間も潜っている。
そのうち5時間ぐらいが潜水と浮上のための時間だそうです。
8時間潜水するにしてはトイレがなくて、ガイドさんに聞いたら
「我慢するんです」
って本当かい!
ウンコは周期を計ればなんとかなるとしてもねえ。
確かにあれだけ狭い空間に3人だったら、おむつとか使っても臭そうだしなあ。
でも、どうしようもない時のために、何かしら持って行くんじゃないかなあ。

未来館のサイト
http://www.miraikan.jst.go.jp/

あんどうさんのサイト
http://22plus.jp/

2007年8月18日土曜日

ブラジルUFO 西荻窪Flat

8月17日。西荻窪のFlatにてライブがありました。
映像学校の生徒有志が持ち寄った映像の上映と、バンドライブの混合イベントでした。
僕はいつものようにライブ中はビデオカメラを回したけれど、映像学校チームも業務用ビデオカメラ4台で撮影してるんですよ!
ある意味では撮影しやすかったけれど、彼らのイベントだからと思うと、ちょっと遠慮もでますね。
だってイベントの経済面はかなりの赤字だったろうからねえ。
Flatは客席とステージが同じ高さなので、最前列じゃないとロクに撮影できない。びっしり客が入ってると後ろから前に移動するのもめんどうで、以前に行った時にnanoXを撮らなかったのはそれもある。
それが昨日は「これくらい人が少ないと撮りやすくていいね」ぐらいな感じでしたから。
でもそんな、赤字とかは関係なしにイベントやろうっていうエネルギーや目的意識はいいですね。

出演バンドは「ブラジルUFO」「nanoX」「スーパーバニー」
nanoXは誰に聞いてもイチ押しのかっこいいグルーヴ・パンク・バンド。
ドラムのヤマちゃんは今でもブラジルUFOのヘルプ待機要員です。
「スーパーバニー」はライブの時に自作映像を流すことでつとに有名。
僕は見るの初めてでした。あまりライブやらないみたい。映像の仕込みがあるからかな。

それなりに刺激はありましたね。
オレも何かやりたくなったもん。

ブラジルライブの出来は、クモンさんいわく「今日の映像は抹消で!」と言ってました。
しかし僕が抹消しても、他にもビデオカメラ4台あったからなあ。

2007年8月17日金曜日

海王丸「風走」

12日にいわきで共演した郡山のバンド、海王丸のプロモビデオ発見!

お〜!PVだ〜。

海王丸とはここ3年ぐらいいわきで共演してます。
9/23に新宿モーションで海王丸の企画イベントがあります。
残念ながらブラジルUFOは出演しないそうですが。

2007年8月16日木曜日

帰省したけど

前回の投稿で、帰省したら3日ぐらい更新しないでしょう、と書きました。
それで、帰省したんですけど、24時間で東京に戻って来ました。
夜中暑くってもう〜、眠れなかった。
実家はエアコンないんですよ。
エアコンなしでも過ごせる、はずだったんだがなあ。
暑さばかりじゃないにしても全然眠れなくて、こりゃあいかん、さっさとエアコンのきいた部屋に戻ろうと思いまして、予定よりも早く戻って来ました。
ふひー。

2007年8月14日火曜日

Scissors For Lefty "Lay Down Your Weapons"

昨日、じゃなくて一昨日からどうも体の具合がよろしくない。
昨日、今日とほとんど寝て過ごした。寝込むほどじゃないんだけど、さりとて他の作業に集中できるほどでもなくて、早く治した方がいいから寝てたのですよ。クークー眠れるんですよ。微熱があると。
でもなんだか、よくなってないなあ。

明日から帰省するつもりです。本当は今日からの予定だったのだけれど体調不良なもので。
体調が戻って帰省できたなら、たぶん3日ぐらいこのブログは更新しないでしょう。

さて今夜も、このビデオの少年のように悪夢にうなされますか。
Scissors For Lefty "Lay Down Your Weapons"
サンフランシスコのバンドです。

YouTubeもあります。
http://www.youtube.com/watch?v=XygAGRLaL3E

2007年8月13日月曜日

ブラジルUFO いわき市三崎公園野外音楽堂

8月12日、ブラジルUFOは福島県いわき市での野外音楽イベントに出場しました。
毎年夏にやってるのですよ。

いつもビールまみれなのだけれど、今回は番長ちょっと酔いすぎてたね。
ギリギリなんとかぶちこわしには至りませんでしたが、MC聞けば分かります。

でも、ビデオをホームページで見られるようにするのは数日以上かかりそうです。
ちょっとFlashでやりたい事があるもので。
それに僕も何日か帰省しますから。

いわきに一晩泊まりました。昼間は暑かったけれど、夜は涼しかった〜。
エアコンなしでも、網戸で風通しがよくて、充分涼しい。
涼しすぎてちょっと風邪ひいかたかも知れない。



写真はダッキン(昔のブラジルUFOギタリスト)の娘。ダッキン親子と一緒にいわきに行きました。
カックイ〜!

2007年8月10日金曜日

夜のサイクリングは…Bat for Lashes知ってる?

Bat For Lashes "Whats a Girl To Do"


イギリスのユニット。
ボーカルの女性はパキスタン出身だそうです。

2007年8月9日木曜日

小説「警察署長」 chiefs

スチュアート・ウッズ著 真野明裕訳
「警察署長」
1981年

読みました。おもしろいわ〜。
1919年から1962年までのアメリカ南部の大河小説兼警察小説。
いわゆるミステリーとはちょっと違うんだけど、この話はどうなるんだ?というハラハラ感はでかい。
下巻の後半、政治の世界を描いている部分がかなりあって、同じキャラクターの同じ行動が多くなる。
それよりももっと、新鮮な日常の描写(読んでる方にとって新鮮)あるいは、それまでと違う感覚による事件の分析があったらよかったなあ。
それでも充分面白くてどんどん読めるからいいけれど。

1985年にアメリカでテレビスペシャルとしてドラマ化されて、日本でもNHKで放送されました。
そのテレビ映画はたしか、3回ほどに分けて放送されてたと思う。
僕はそれを見てかなり感じ入ったのを覚えています。
だからこれがその原作小説だってのは知っていた。本屋に並んでるのも知っていたのだけれど、読んではいなかった。
最近古本屋で上下巻を買ったので読みました。

テレビ映画のことを思い出そうとしても、ほとんど覚えていない。
誰が出てたっけかなあ〜。
連続殺人者についてのサスペンス映画というのは、当時はそんなになかったと思う。
少なくとも僕はあまり見てなかったから、興味深かったし、怖かったんだろうなあ。
ホラー映画はもちろんあったけれど。
多くを殺した殺人者がいるのに、それだけがドラマの焦点ではない映画、というのはそうそうない。
それがまた面白かったし、事件がリアルに見えたのだと思う。

思い出そうとしてたら、小説巻末の解説に書いてありました。
そうだ!サニー・バッツ役はブラッド「ミッドナイト・エクスプレス」デイビスだ!
そうだ!フォクシー役はキース「北国の帝王」キャラダインだ!
あれ?ビリー・デ・ウィリアムスが出てたっけ?それなら覚えてそうなもんだけどなあ。
でも85年に上の三者をオレは知ってたのか?チャールトン・ヘストンは分かってなかったろうけど。

テレビ映画の監督はジェリー・ロンドンです。検索してみたら仕事のほとんどはテレビですね、この人。
おっと、劇映画だと「レンタ・コップ」があった。…見たけどあまり思い出せない。

もういちど見たいですね。
テレビ映画「警察署長」
DVDは発売されてません。VHSソフトが過去に発売されてたようです。
こりゃあ見たくてもなかなか見れないぞ。
あ〜なんだかますます見たくなってきた!



スチュアート・ウッズは他にもいっぱい書いてて、翻訳されたのも多いけれど、絶版も多いですね。
でもこれはたしかに名作です。今も版を重ねています。

2007年8月7日火曜日

DVD「ヴェラクルス」veracruz

その昔、新宿のシアターアプルで見ました。二十歳ぐらいの頃かな。

「ヴェラクルス」

1954年 アメリカ映画
ロバート・アルドリッチ監督

あんまり覚えてないんですけどね。
もうすでにマカロニの"どぎつい"ウェスタンを見慣れていたので、「2大スターによる虚々実々のかけひき」みたいな事言われても、ふ〜んこれがそうなのかねえ、ぐらいにしか思わなかったような気がする。

最近バート・ランカスターがブームなので、再見してみました。
まあ映画のおっとりした感覚は否めないけれど、いいですよ。何がいいって、バート・ランカスターがいい!
「キショー!やられたぜ!」という歯をむき出して笑うあの顔がいい!
悪党なんだけどカラッとしてて憎めない。映画の生命力のかなりの部分をバート・ランカスターが負っている。
ヘクト=ランカスター・プロダクション作品でありながら、ゲーリー・クーパーというスター俳優に花をもたせる、これはランカスターとしても意欲作だったと思われる。
しかしゲーリー・クーパーは、う〜ん、ちとヤサ男すぎたのではないかな。
ランカスターのむきだしのギラギラ感に対して、秘めたるギラギラ感があるような、別の役者がよかったんじゃないかなあ。

後に男映画の巨匠になるアルドリッチの初期の作品。
E・ボーグナインやら若きブロンソンやら"男顔"も出てますが、やはりまだこの頃は映画会社の方針そのままのようです。
だってあの馬車と騎兵が横一列になって平原を駈けるシーン、いらないじゃん。もう危機は去ったんだし。あれっていかにも映画会社が欲しがりそうな"スペクタクル史劇"なカットだね。

ラストの対決も、ランカスターの感情をもうちょっと、もう1秒ぐらい、カラッとしたのでも見せて欲しい。
クーパー側に至っては、なぜあんなふうに唯一の友達と殺し合わなきゃならないのか、感情を共有できない。
わからない事はないけれどね。ちゃんと説明してるし。でも「あれはメキシコ人民の金だ」ってそんな優等生的な事をいまさら言われてもねえ。
それにしては正義の為にギラギラしてるようでもないし。
なんだかクーパーを見てると「殺したくないのに殺してしまった。本当は金なんかどうでもいいのに」と思ってるかのようで、そんなふうに殺してしまうにはあまりにもランカスターのキャラクターはもったいない。
あるいはランカスターが一線を越える瞬間がはっきりとあればいいのかも。

ランカスターが一目で気に入る伯爵夫人が、ぜんぜん美人じゃないんですけどいいんですかね。




アマゾンは定価ですね。町のお店に行くともっと安く売ってたりします。あるいはこのフォックス・ジャパンのスタジオ・クラシック・シリーズは在庫処分のために安くなってる気配があります。そうなるともうすぐ生産中止?いや、パッケージを新しくしてまた売るでしょう。

2007年8月6日月曜日

最近読んだ小説 novels

ここ一ヶ月ぐらいに読んだ小説。

マイク・レズニック
「第二の接触」
1990年
発売当時に買ってそのまま読まないでいた本じゃないかなこれは。
ハッカー女大活躍、だけれど今となってはSFというよりも安易なアクション映画のイメージ。
それはこの小説のせいじゃなくてそのテの映画がぼんぼん作られたからなんだけど。
2065年の未来が舞台という設定。しかしPCショップで扱ってる最速モデムは76Kbpsだそうです。ほほう。1990年の未来像がうかがえますね。

マイケル・バー=ゾウハー
「パンドラ抹殺文書」
1980年
過去2作品ほど読んでる作家です。それを読んだのも一昔前だし、これもわりと以前の作品ですなあ。


デズモンド・バグリイ
「マッキントッシュの男」
1971年
(8月1日に投稿あり)

イアン・ワトソン
「スロー・バード」
1979〜1988年
これも発売当時に買ったのに読まないでいた本。
しかし面白かった!こんな面白い本をオレは持ってたなんて!

もうとっくに絶版だろうと思ってたら、今年の6月にハヤカワから再版されてました。


ジョン・スコルジー
「老人と宇宙」
2005年
おもしろいですね。地球から遠く離れた人類のコロニーには敵のエイリアンがウヨウヨ。地球人(西洋人)が新天地を求めるにはコロニー防衛軍に志願すればいいのだが、75歳以上にならないとその資格を有せない。なぜ若者ではダメなのか…。
多少政治的なスタンスもないことはないが、アメリカ人としては自然なのかも知れない。それよりも面白い物語を作ろうという作者の意図が感じられます。
コロニーと地球が隔絶されてる状況と理由がすんなり飲み込めないのがちとつらい。


グレッグ・イーガン
「ひとりっ子」
1990〜2002年
イーガンの本はなんとなく身につまされていいんだけど、短編集はどうなの?同じような主人公の同じような独白が多くて、続けて読むとなんだかぐったりくる。量子論についてだってわからないなりに読むだけなんだから、ますます疲れますな。
続けて読まないようにしましたよ。

2007年8月5日日曜日

FlashのVideoコンポーネントを使用してスキンもどき

昨日、ブラジルUFOの8月2日のライブ映像をYouTubeにアップしましたが、「宇宙裁判〜フィナーレ」のビデオ、せっかくマーキー君のアップ画像なのにYouTubeだと表情がまったくわかりませんね。

http://www.youtube.com/watch?v=BnJ2_9EhBuY

なので別のFLVファイルをブラジルUFOのサイトにアップして表示することにしました。

その際、
Skinning the ActionScript 3.0 FLVPlayback component
http://www.adobe.com/devnet/flash/articles/skinning_as3_flvcomp.html(英語サイト)
を参考に、オリジナルのスキンっぽいものを製作してみたのです。
英語だからよくわかんないけど、辞書を片手に、じゃなくて辞書サイトを別ウィンドウにやってみました。
上の解説サイトは5ページあるけれど、そのうちの3ページ目を参考にしました。
全部クリアしたらスキンswfファイルができるみたいだけど、脳みそがナマケモノなのでそれはまたの機会に。

できました。コンポーネントのボタン類を使用するので、オリジナルとは言えないのですけどね。
ポスタームービーを設定してあるので、クリックしたら今回の課題"オリジナルスキンもどき"ムービーが表示されます。

2007年8月4日土曜日

ブラジルUFO 中野MOONSTEP

8月2日、中野MOONSTEPでのブラジルUFOのライブに行きました。
7月12日の投稿で書いたマイクアッテネーターを初めて使ったのです。
効果てきめん!スピーカーの前にいてクモンさんの声に耳が痛くなってたのに、ビデオの音声は割れてない。
今までブラジルUFOのサイトにアップしたビデオのほんとんどはキャノンFVM100で撮ったものですが、今回はVX2000を使いました。前回操作性の悪さにしびれたので。
カメラが替わったから、今までと比べてアッテネーターのおかげで音声がどうなったか、というのは本来計りにくい。
しかしVX2000でライブハウスで撮った事もある。音声レベルをビデオカメラ本体でマニュアル調整できるからよいかなーと使ってみたがやはり音が割れてしまい、それならFVM100でいいか、と思ったのだ。大音量による割れ具合はどちらのビデオカメラもあまり変わらないかなと思っている。
MOONSTEPも初めて入ったので過去のビデオと比較することはできないが、耳の痛くなる度で言うと割れて当然な音量だった。スピーカー前にいて。

いいですね。マイクアッテネーター!音割れませんよ!歌詞も聞き取りやすい!(比較して、です。聞き取れるわけではない。番長ですから)
しかし、全体的に押しが弱くなりましたな。ギターの音がちょっと小さいのがさみしいね。
まあそれは実際に出力してる音声がそういうバランスになっていたのかも知れない。クモンさんの声が大きく聞こえたのは確か。

「のんだくれ」

途中で終わってるのは、番長がカメラにぶつかったから。どうやらストップボタンを押してしまったようです。
それに気付かないでその後の10分ぐらい撮れてなかった。ボーイとのデュエットがすべて撮れてなかった。

VX2000の方がきれいだし、操作性もいいんだけれど、重かった〜。ずっと持ってられないよ〜。
ライブハウスで撮る場合一脚を使うのですが、足を伸ばさないで左手で補助するのに使用してます。一脚なしの場合と機動性は変わらなくて、安定度は高まるだろうから。
けどワイコンのおかげで前が重くなってるせいか、長時間持ってられない。両手を使いながら重心を持ってないのがいかんのだな。
一脚の足を伸ばして普通に撮影しました。

2007年8月1日水曜日

小説「マッキントッシュの男」the freedom trap

デズモンド・バグリイの本を読んだの初めてです。
「マッキントッシュの男」THE FREEDOM TRAP
1971年 Desmond Bagley著 矢野徹訳


明日朝早いから3時間しか眠れないや〜。でもふとんに入って本をめくったのが運の尽き。その3時間を読書に費やしてしまいました。
おかげで今日は映画1000円デーだったのに、睡眠不足で映画を見られるコンディションじゃなかった。何も見なかった。

ポール・ニューマン主演の同名映画があります。その原作でしょう。
映画は見た事ないと思うけど、なんとなくテレビ放送で見たような気もする。
タイトルでなんとなく期待して、なんだかつまんない、という印象を受けたような気もしてきた。
ジョン・ヒューストン監督でW・ヒル脚本なんだ。見たくなってきた。

小説はハヤカワ文庫だけれど、この解説、ネタバレすぎじゃん!
カバーの背表紙だよ、誰でも読むよこれは。
でも内容について説明するなら、こうなってしまうのかな。
映画にもなったし、当時はかなり売れた小説だったろうから、これくらいのネタバレはよしとしたのかな。
まだ全部読んでないけれど、前半の方が面白いかなあ。(貴重な3時間と引き換えに読んだあたり)
解説にネタバレがなくて、なんの予備知識もなかったら、前半はただの犯罪小説と思えてしまうかも。
それでも面白いと思えるくらいの筆力があるので、まっさらな状態で読みたかった〜!
しかしその場合、刑務所に入る事の二面性を知らないのだから、かえってこんなにドキドキはしないかも知れない。
それなら睡眠を削ることもなかったかも知れない。むうん。

2007年7月31日火曜日

Maxim Turbulenc知ってる?

YouTubeでみつけたチェコの三人組。
かなり人気なんじゃないですかね。

Maxim Turbulenc - Hejkal (Noc Bojovych Mistru)

格闘技の余興?

Maxim Turbulenc - Bajecnej Chlap

プロモビデオにはこのオバサンもよく出て来ますね。
プロデューサーやらも含めたユニット名がMaxim Turbulencかな。

2007年7月29日日曜日

500円DVD「白い恐怖」 spellbound


白い恐怖
SPELLBOUND
1945年アメリカ映画 アルフレッド・ヒッチコック監督

発売元はキープ株式会社。マスタリングは普通。500円DVDならまあこんなもんかな、と。
タイトル画面などにビデオっぽいノイズが目立つのがややつらい。

その昔、文芸座のヒッチコック特集で見ました。あまり覚えてなかったけど、見るうちにああこんなシーンがあったっけなあ…。
バーグマンの女医さんが美人すぎてぜんぜん医者に見えない。
G・ペックが記憶喪失なのはいいとしても、なぜ院長になりすましたのか、結局あいまいにしか説明されてない。自分が殺したと思い込む、だからなりすます?なりすますように仕向けられた、というならわかるけど。たぶんそうなんだろう。前院長が平然と新院長をむかえるという事は、いずれ殺人犯として告発するつもりだったんだろうなあ。
どこかでなりすますように誘導してたのだろうけど、ほのめかしすらない。

バーグマンがペックに一目惚れするシーンがいいですね。ドキっとしますね。そうか〜あれが一目惚れか〜。

当時の人はどう思ったか知らないけれど、今見るとあの鷹揚な精神科医連中にもリアリティが感じられないです。ヒッチ映画だからそんな社会的な重みなくて当たり前なんだけど。専門用語っぽい言葉でやたら分類、分析したがるのが、なんだかわざとらしいのです。
でもこの"1940年代のお金持ち専門精神病院"には、なんとなく興味がわきますね。どんな治療をしてるのかいな、っていう。

魅力的なキャラクターや語り口はあるけれど、全体的にサスペンス映画としては鈍い。
ペックが精神不安定な状態になる、というのが多いのだけれど、ほとんどペックの表情だけなので、いかなヒッチコックと言えどグイグイ引きつけるまではいきませんね。
ロマンチック・スリラーの"ロマンチック"の部分が好きな人なら楽しめる、のかな。

サルバトーレ・ダリの「夢」シーンはそれだけだと楽しめるけれど、ヒッチ映画のワンシーンとしては異色すぎてしっくりしない。他のタッチと整合しないから(あるいはB級映画ならアリだけど)ヒッチコックが望んでやったとは思えない。文芸座で見た時もそんなふうに思ったなあ。



アマゾンで売ってるのは発売元ファースト・トレーディングのものです。僕が買ったのはキープのものなので、画質についての言及はあてはまりません。

2007年7月28日土曜日

チャプターで頭出しムービー試作

FLVファイルにはキューポイントというのを設定できるので、やってみました。
ボタンを押すと、ムービーの特定の部分にジャンプします。
おなじみブラジルUFOの6月9日の映像です。


時間的に短いし、場所が同じだからチャプター(章)というより節ですかな。

ボタンとしてFlashに搭載されてるコンポーネントをそのまま使用してるけれど、それよりも画像アイコンがボタンになった方がよいかな。
けれどこの"クリックしてキューポイントにジャンプ"というスクリプトはヘルプマニュアルのをほとんどそのまま使用していて、その例だとコンポーネントのボタンを使用してるのです。
ボタンインスタンスの場合どうするのかよくわかりません。できそうなんだけどね。「こうかな?」とスクリプトをいじってみたけど、うまくいかなかった。
ボタンを透明にしてその下に画像を、とかも試みたけどうまくいかない。誰かきっと出来る人がいるよ!
ActionScript2と3があって、どっちかでできる事がもう片方でできなかったり(できない、というのはマニュアルに書いてないからやりかたが分からないのだ)して、なんだかもうこれで10時間以上ムダにしたぞ。
高いソフトだと思うとストレスですなあ。時間はどんどん潰れるけど。

「チャプターの頭にジャンプするムービー」はQuickTimeでも作れます。やり方は知ってたのだけれど、機会がなかったのでやらなかった。やってみました。
上のとまったく同じビデオです。

こちらは画像がボタンになってます。

Flashのバージョン5からいきなり最新版(9みたい)を買ったのですが。バージョン5では堂々とやってたQuickTimeムービーを読み込んでタイムラインに配置する、というのはバージョン9ではあまり推奨しないみたい。
Flashプレイヤーのバージョン5以下に設定する必要があるって、言われたからやったけど、古いバージョンじゃないと再生できないの?
それにQuickTimeの書き出しもいまいち。Flashで書き出したビットマップ画像(上の例だとジャンプ先のアイコン)がQuickTimeプレイヤーでちゃんと表示されません。
なので仕方ないから、上のQuickTime版のムービーはFlashバージョン5で作ったのです。
なんだかな〜、Classic環境から脱皮できませんな〜。

2007年7月26日木曜日

mp3プレイヤー

ミュージシャンのホームページやMySpaceなどに、楽曲を試聴できるように専用のプレーヤーが表示されてるのがよくあります。
たいていはFlashで作ったものらしい。
大きな不満は本当にサウンドだけでビジュアル要素が少ないところ。
すぐに眼がページの他の部分をさぐってしまう。さぐってつまらないと他のページに行ってしまう。これは当のミュージシャンとしてもゆゆしき事ではないか。
プロモーションビデオです!と力が入ってなくてもいい。これくらいの音楽プレーヤーがいいんじゃないかと作ってみました。

以前に雲ムービーで使ったタカハシペチカの曲をまた勝手に使わせてもらいました。
このように写真3枚ぐらいのスライドショーでも、じわっと見てしまうと思うんだなあ。

左側の色が違ってるところをメニューにして他の曲も再生されるようにしようと思ったけど、面倒なんで、これは試作品なんで、これだけで。